看護師として転職すると、必ず迎えるのが初出勤の日。仕事に限らずどんな場合においても、なにかを始める1日目はとても緊張するものです。「自己紹介ではどんなことを話せばよいの?」「うっかり羽目を外さないよう、注意しておくことは?」など、知りたいことも尽きないかもしれませんね。
この記事では、転職したナースが入職初日に失敗することなく、最良のスタートを切るために押さえたいポイントを7つご紹介します。新しい職場へスムーズに溶け込めるよう、初日にすべきこと・すべきでないことをきちんと頭に入れて、初出勤にそなえておきましょう。
転職初日に向け、気を付けたいこと
ここでは、看護師が転職して初出勤する日に気をつけたいポイントをご紹介します。職場に早く慣れるためには、第一印象が肝心です。「やったほうがよいこと」と「やってはいけないこと」を合わせて、ポイントは7つありますから、初出勤の前から意識しておきましょう。
1.初日に着る服は事前に準備しておく
看護師として入職する初日は、まず私服で出勤してからナース服に着替えることになります。その際の服装は、スーツかオフィスカジュアル(ジャケットに襟つきの無地シャツ、デニム以外のスカート・スラックスなど)が望ましいでしょう。
また服にはシワやシミ、ほつれなどがないか前日までに確認し、きちんと準備しておくようにしましょう。
2.もちろん初日から遅刻はNG
入職初日そうそう遅刻してしまうことは、看護師の職場に限らずNGです。とはいっても、さすがに緊張感が通常の何倍にもなる初出勤で、遅刻することはあまりないでしょう。万一、交通機関の遅延などご自身の事情に関わらず遅れてしまうときは、遅れることがわかった時点で職場に一言連絡を入れましょう。念のため、遅延証明などを取っておくことも忘れずに。
3.緊張していても、笑顔は絶やさずに
人の心を近づけるのは、やはり笑顔です。患者さんの立場で病院へ行き、まったく表情を変えないナースさんに出会えばなんとなく不安になるでしょう。それと同じく、一緒に働く人たちにも第一印象で表情の豊かさを伝えられれば、イメージアップにつなげられます。
4.まずは自分から挨拶を
笑顔と同じく、挨拶も社会人としての基本的なマナーです。初対面で「きちんと挨拶できる人」という印象を与えられるだけでも、マナーが身についているとみなされ好感度が上がるでしょう。特に職場内で出会う人には、自分から先に挨拶をすることがポイントです。
5.自己紹介は短い言葉でもハッキリと
入職初日には、必ず職場で自己紹介をする機会があるでしょう。長く話す必要はありませんが、簡潔であってもはっきりと明るい表情で自己紹介することがポイント。
自己紹介の内容そのものよりも、職場の人たちは新人さんの表情や話し方、身だしなみなどに注目しているものです。服装や髪形を整え、前を見てハキハキときちんとした言葉で話せるだけでも、印象をアップできるでしょう。
6.メモを取り、早く覚える努力をする
「上司や同僚、先輩の顔と名前は早く覚える」と、転職者へのアドバイスを読むとよく書かれています。しかし、初日に全員の顔や名前をもう覚えるなんて至難の業という方もいるはず。すぐには覚えられなくても「わからないことは聞いてメモを取る」という積極的な姿勢を見せるとよいでしょう。職場の人の顔や名前にとどまらず、仕事のなかでも必ずメモを持ち歩き、書き込みながら覚えるべきことは早めに頭に入れる努力をしましょう。
7.先輩には積極的に質問しよう
同じ診療科や病棟での経験があったとしても、転職先では新人です。「不明点は先輩に聞く」ということは、社会人であればある意味常識。先輩たちも新卒のナースなら、わからないことは聞くよう丁寧に説明するかもしれません。しかし、中途入職の場合そこまで言わないことも多いでしょう。
でも、だからといって冷たくされているわけではありません。初日からでも不明点はどんどん聞いて、そのままにしないことで後々の仕事もやりやすくなるはずです。また、「会話やコミュニケーションを求めてくれている」という印象にもつながるため、お互いに話しかけやすい雰囲気が早く作れるでしょう。もちろん、先輩に教えてもらうときはメモを取ることを忘れずに。
まとめ
「初頭効果」という心理用語があります。これは「人の印象は最初の6秒で決まる」といわれていることを指しますが、さらにわかりやすく解釈すると「人間関係は第一印象がポイント」といえますね。
入職初日の印象しだいで、あなたと職場との距離はすぐに縮められるもの。それだけに、最初は気を引き締めて振る舞い、行動することが必要になります。仕事をする場所での理想的な第一印象は「社会人としてきちんとしているけれど、親しみやすい」というイメージでしょう。「長く一緒に働いてみたい」と思ってもらえる新人ナースをめざして、緊張感を持ちつつも気負いすぎず初日にそなえてくださいね。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。