血液内科のお仕事
血液内科とは、内科の病気の中で血液や骨髄、リンパ腺に起こる病気、とくにいろいろな貧血(鉄欠乏性貧血、悪性貧血、溶血性貧血など)、出血傾向、血液やリンパ腺のがん(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫)などを担当する診療科です。血液内科で扱う病気には、いわゆる難病、悪性腫瘍が多いのが特徴です。血液疾患でよく見られる症状は、貧血による息切れ、発熱(主に感染)、出血症状、リンパ節の腫大などです。風邪症状と似ているので、なかなか早期発見しにくいですが、多くは血液検査で見つかること多いようです。また、健康診断などの血液検査値異常の精密検査が受診の契機となることも少なくありません。
白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫・骨髄異形成症候などの治療には化学療法、骨髄移植が行われ、正常な白血球が減少している場合には、感染症から身を守るため、細菌をカットするフィルターを備えた病室に入室する必要があります。このような高性能フィルターを備えた病室(無菌室)に患者さんの状況に応じて、入室が必要になります。
血液内科で働く看護師の声
血液の病気は、特殊な病態で血液疾患看護がよくわからないから苦手だなあと思っていました。ドクター、先輩看護師とコミュニケーションが良く取れていたので、わからないことは相談しやすく、特殊である血液腫瘍内科の化学療法、骨髄移植看護を経験できました。患者さんは骨髄検査や治療は不安や苦痛が伴うことが多く、少しでも不安や苦痛が和らぐような看護に努めています。難治性疾患なので、に壁を作ってしまう方も少なくありません。でも、だんだん心を許してくれるようになってドクターには言えないちょっとした不調も気軽に言ってくれるようになるのはうれしいですね。今後も患者さんの気持ちを大切にしながら、ドクターと患者さんをつなぐ橋渡しが出来ればと思っています。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。