内分泌科のお仕事
内分泌科とは、体の中の「ホルモン」という物質の異常によって起こる様々な病気の診断と治療を行なっている科です。ホルモンは内分泌器官(下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、性腺、膵など)でつくられ、主に血液を介して他の内臓の機能を調節する物質です。ホルモンの産生や分泌は体内で厳密にコントロールされていますが、そのバランスが崩れると様々な病気を引き起こします。代表的な疾患としては視床下部・下垂体疾患(小人症、先端巨大症など)、甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病など)、副甲状腺疾患(高カルシウム血症、骨粗鬆症など)、糖尿病などがあります。内分泌の病気はなじみのないものも多いですが、案外と症状から気がつかれることも多いです。糖尿病に対しては、糖尿病療養指導士、糖尿病看護認定看護師をはじめとする看護師・栄養士・臨床検査技師・薬剤師などと協力しています。糖尿病における合併症については、眼科や腎臓内科などの医師との連携のもとに治療を行っています。対象は新生児から成人までと幅広く他科連携も重要です。
内分泌科で働く看護師の声
はじめて転職したクリニックが内分泌科でした。内分泌科専門のクリニックが少ないので、遠方からも受診されます。当クリニックは内科治療がメインですが、外科的治療が必要な患者さんは提携病院にご紹介しています。患者さんの多くは外来にかかるずっと前から症状が出ていたのに「気が付かなかった」と言われる方が多かったですね。病気と上手にお付き合いできるようお手伝いできればと思っています。経過が長い分、患者さんとのお付き合いも長いので、信頼を得られているように感じます。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。