腎臓科のお仕事
職場や学校の健康診断、あるいは医療機関を受診して採った尿検査で、蛋白や潜血(血尿)が陽性であった場合、腎臓病や尿路系の異常の有無についての精査が必要になります。そんな時に担当するのが腎臓科です。腎臓科とは、腎臓に関わる病気を診断治療する診療科です。おもに慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性腎不全などが中心です。腎臓疾患では糖尿病、膠原病といった全身疾患に伴う腎疾患患者の増加がみられています。検査は血液検査・尿検査の他超音波検査、経静脈性腎盂造影、腎生検などがあります。高血圧の責任臓器は腎臓といわれており、高血圧と腎臓は密接な関係があります。腎臓病の治療は血圧コントロールや血液透析、CAPD、腎移植などがあります。腎臓科の看護は、腎臓疾患の患者さんに、腎臓のはたらきや食事制限(主にたんぱく質やカリウムなど)についての指導を行っています。人口透析導入となる患者さんへはシャントの作成・管理についてのアドバイスも行っています。その他にも生活上の疑問や不安などについて、面談させていただくことで、患者さんが自宅でも前向きに療養生活をおくることができるよう、お手伝いをさせていただいております。
腎臓科で働く看護師の声
腎臓科は腎臓機能障害のある患者の看護、特に腎不全患者の食事や薬などの日常生活指導・教育を行っています。また、腹膜透析・血液透析導入患者への指導に取り組んでいますが、はじめはなかなか上手く患者さんに伝えられず、悩んでいたところに先輩ナースから「あなたが腎臓病だったら、どうしたらいいと思う?」と質問されました。それからというもの少しでも患者さんの立場になって、いかに快適に過ごせるかを考えながら指導しています。腎臓病は経過も長い方が多く、日常生活に制限があるためメンタル面のフォローも大切です。患者さんと信頼関係が築けるようになり、毎日充実した日を過ごさせていただいています。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。