人手不足が深刻化している医療現場において、看護師の有効求人倍率(1人に対して何件の求人があるか)は、およそ2.7倍と非常に高く、まさに看護師業界は売り手市場が続いています。さらに来たるべき高齢化社会を前に、今後看護師のニーズはますます高まっていくことが予想されます。
こうした状況にもかかわらず、面接での無意識の言動や振る舞いが原因で「不採用」となる看護師さんは決して少なくありません。このページでは、面接で落とされる看護師さんにありがちな行動パターンを検証します。
一般常識がない
「しっかり挨拶をする」「敬語で話す」「相手の目を見て話す」「清潔感がある」など、ごく当たり前の常識がないと判断されれば、看護師がいくら売り手市場であっても、不採用になる可能性は高いでしょう。また服装や髪型といった身だしなみも、常識の有無を見られています。とくに看護師は、つねに患者さんと接する職業であることを考えると、非常識的な行動や身だしなみは大きなマイナスポイントになります。
面接において、気を付けなければならないポイントを事前にチェックした上で面接に臨みましょう。
面接時の注意事項や身だしなみ(髪型や服装)は下記も参考にしてみてください。
看護師の面接時の身だしなみについて
看護師の面接対策マニュアル
コミュニケーション能力がない
面接において、聞かれた質問に回答できなかったり、あるいは的外れな回答だったりすると、面接官に「コミュニケーション能力」がないと思われてしまいます。看護師にとって不可欠な能力であるコミュニケーション力が欠如していると面接官が感じたら、採用される可能性は限りなく低いでしょう。
ただ、面接でよくされる質問はある程度決まっているので、事前にしっかり回答を用意した状態で面接に臨めば問題ありません。
以下に面接時に高確率でされる質問(看護師)をまとめておりますので、よろしければチェックしてみてください。
看護師が面接の際に必ずされる5つの質問とその対策
自己顕示欲が強い、我が強い
面接は、面接官に自分自身をアピールする場ではありますが、あまりにも自己アピールが強すぎて自慢のようになってしまえば、かえって相手に不快な印象を与えてしまいます。また「こんな仕事がしたい」「残業はできない」など、入職前から、自分の主張や希望ばかりが前面に出てしまうと、自分勝手で協調性がない看護師だと思われても仕方がありません。
自己アピールする際は、新しい職場で求められている役割を理解した上で、これまでの経験、強みをどのように活かし、どう貢献できるのかをわかりやすく説明しましょう。また、もしチャレンジしたい仕事があるときは、主張するのではなく「●●の分野にも興味を持っていますが、努力次第で、将来的にそのような業務に携わるチャンスはありますか?」というように、謙虚なスタンスで質問すれば、逆に「意欲が高い」という印象を与えることもできます。質問する際、いくつか注意点がございますので、下記のリンクも併せて確認しておきましょう。
看護師から面接官に逆質問する際の注意点
仕事に対する意欲・志望度が低い
面接において、仕事に対する意欲や志望度が高いことをアピールするのは非常に重要です。なぜならそれは「高いモチベーションをもって長く働きたい」という意思表示でもあるからです。逆に仕事に対する意欲や志望度が低いという印象を与えてしまうと「入職してもすぐに辞めてしまうかもしれない」と思われてしまいます。
なぜ、そのお仕事(あるいは病院・施設)を志望しているのかを面接当日までに整理しておき、その理由を具体的にわかりやすく、かつ熱を込めて説明しましょう。志望動機については、別途以下のページに別記事でまとめておりますので、面接前に目を通しておきましょう。
面接時に無意識にしていることに注意を払う
面接の際、「無意識に」あるいは「良かれと思って」している行動が、面接に落ちる直接の原因になっている場合があります。いくら人手不足、売り手市場の看護師業界とはいえ、常識のない行動をとってしまったり、事前の準備不足が露呈してしまえば、採用を勝ち取り、転職を成功に導くことは難しくなってしまいます。言い換えれば、おさえるべきポイントをしっかりチェックして、事前にしっかり準備をして面接に臨めば、結果はおのずとついてきます。このページの内容が、少しでも転職活動中の看護師さんの参考になれば際です。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。