NICU(新生児特定集中治療室)のお仕事内容
NICUでは、早産児や極低出生体重児、新生児仮死や様々な疾患をもった新生児の集中治療・管理を24時間体制で行います。常時医師が治療室内に勤務することや、当直医が他病棟と兼任できないことが定められているため、ドクターや看護師など全てのメンバーが同じフロアで業務していることが特徴です。
ベビーは成人と異なり苦痛を訴える自己表現ができないことや、ちょっとした処置の遅れや対処の間違いが生命の危機に直結するため、片時も目を離さない経過観察や処置が求められます。また、新生児が無事に退院できるまでサポートする役割だけでなく、不安を抱える母親のメンタルケアも大切な仕事のひとつです。
NICU(新生児特定集中治療室)で働く看護師の声
私の場合は、小児科を3年経験した後にNICUへと異動になりました。小児への対応は慣れているつもりではいましたが、リスクを抱える新生児への対応のシビアさに最初は戸惑ったのを覚えています。生まれて間もない赤ちゃんの死に立ち会うこともあるため、精神的なタフさも求められますね。
もちろん、大変なばかりではなく、他では味わえない喜びもあります。私にとって何よりの喜びは、小さく産まれた赤ちゃんが元気に退院していく姿を見ること。元気になった赤ちゃんを、嬉しそうに抱くお母さんを見るのは本当に幸せ!これは何度経験しても涙が出るほど嬉しいですね。NICUではその後を直接担当することはありませんが、スクスク成長している姿を報告に来てくれるお母さんもいるんですよ。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。