アレルギー科のお仕事
アレルギーとは、免疫反応が、特定の抗原(卵、ダニ、スギ花粉など)に対して過剰に起こることです。免疫反応は、外来の異物を排除するために働く、生体にとって不可欠な機能です。代表的な疾患としては アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、小児喘息、食物アレルギー、薬物アレルギーなどが上げられます。症状として蕁麻疹や鼻水、鼻づまり、咳、喘鳴、目のかゆみ・充血などがあるので、内科や耳鼻咽喉科、眼科と共に標榜されていることが多いようです。時に重症なアレルギー症状でアナフィラキシーを起こすこともあるので、注意が必要です。治療としては薬物療法(内服薬、点鼻、目薬、吸入等)が一般的ですが、原因物質に対して免疫をつくる減感作療法なども行われます。さらに、アレルギー科での看護師の仕事は、患者さんの患部のケアの他にも、心のケアが重要です。アレルギーというのは、その症状が出ていない人には、出ている人の辛さなどは理解しがたいものがあります。このため、しっかりとその精神部分のケアをしていく必要があります。これに加えて、日常生活で気を付けることなど指導していかなければなりません。
アレルギー科で働く看護師の声
今、働いているクリニックは小児科、アレルギー科ですが、毎日多くのアトピー性皮膚炎のお子さんがお見えになります。「強い痒みで夜も寝られない」とお母さんからも相談を受けます。病気の治療は医師が行いますが、生活面のアドバイスは看護師の仕事。事細かにご説明し、次に来院されたときには「アトピーが良くなって、夜も寝られるようになりました。」と笑顔で言われるとこちらも励みになります。子供さんがつらい思いをしていると、お母さんもつらいですよね。お子さんだけでなくお母さんの精神的なフォローも大切になってきます。栄養面では栄養士さんからアドバイスしてもらいますが、患者さんはもちろん、私たちにとっても勉強になります。
たくさんの笑顔がみれるよう先生をはじめ、スタッフ一同、日々がんばっています。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。