神経内科の仕事内容
神経内科とは、脳、脊髄、末梢神経、筋肉のどこかに起こる病気のすべてを対象とする診療科です。
特に間違えられやすいのが精神科、精神神経科、神経科、心療内科ですが、神経内科は例えば、パーキンソン病などの大脳基底核疾患、脊髄小脳変性症などの小脳性疾患、アルツハイマー病などの認知性疾患、脳梗塞などの脳血管障害、脊髄空洞症などの脊髄性疾患、多発性硬化症などの免疫性脱髄性疾患、ヘルペス脳炎などの炎症性疾患、ギラン・バレー症候群などの末梢神経疾患、重症筋無力症のような神経・筋接合部障害、筋ジストロフィーなどの筋肉疾患、などが主な対象となる病気です。
脳出血などの緊急性のある疾患から、パーキンソン病などの慢性疾患まで扱うので、バイタルサイン・神経症状の変化を見逃さないような観察が必要ですし、回復期には理学療法士(PT)や作業療法士(PT)、言語聴覚士(ST)と協力し、リハビリを行い早期退院ができるよう援助します。
神経内科で働く看護師の声
内科病棟を経て神経内科病棟に配属されました。希望で異動してきたものの、最初はわからないことだらけで畑違いの所に来てしまったと後悔し、何度も辞めたいと思いました。緊急入院される方がほとんど。勤務時間中はミスがないようにと緊張の連続で、ピリピリした空気が流れることもありますが、その緊張感がたまらないと思えるのは私だけではないはずです。急性期を脱し、ご家族がホッとされると同時に一日も早くご自宅に帰れるよう、リハビリが始まります。入院時、意識がなかった患者さんがご家族と一緒に退院する姿をみると、患者さんと一緒にがんばった充実感を味わえますね。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。