心療内科の仕事内容
患者の身体面だけではなく心理・社会面を含めて、統合的に診ていこうとする診療科で、言い換えるなら「こころとからだ、そして、その人をとりまく環境等も考慮して、それぞれの要素を分けずに、統合的によくしていこうとする医学」です。
精神科は精神疾患を専門に扱う科です。わかりやすく言えば心の症状、心の病気を扱う科であるということです。心の症状とは、不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚、幻聴、妄想などのことです。
心療内科は主に、心身症、摂食障害、パニック障害、社会不安定障害、自律神経失調症などの疾患を診ます。心身症は身体疾患ですから、身体の症状が主訴(主たる訴え)ということになります。なんとなく疲れてる、いつも胃腸の具合がよくない、動悸がするなどの身体症状から内科を受診し、検査してもどこにも異常が見られない。そんな時に内科医から紹介されることもあるようです。
心療内科の治療は、カウンセリングや一般的な薬物療法、それに認知行動療法、自律訓練法、バイオフィードバック療法などが行われます。それぞれ診療時間は1時間程度かかるので、予約制のところが多いようです。心療内科においてはドクター、看護師の他臨床心理士が診察にあたります。
心療内科で働く看護師の声
以前は精神科病棟に勤務していましたが、転居に伴いメンタルクリニックに転職いたしました。患者さんは見た目ではわからない内面の問題を抱えて来院されます。どんな小さな症状も見逃さない観察力が要求されます。何年たっても奥の深い分野で、日々勉強です。メンタルクリニックでも問診や採血や心電図などの基本的な看護業務もありますが、一番重要なのは患者さんに寄り添うこと。毎日、帰るときには少しでも楽になっていただきたいと思って診療のお手伝いをしています。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。