呼吸器科の仕事内容
呼吸器科は、疾患により内科、外科に分かれます。
呼吸器内科で扱う疾患は、おもに肺がん、呼吸器感染症、気胸、気管支拡張症、慢性呼吸不全、気管支喘息、間質性肺炎、肺線維症、肺気腫、肺結核などです。一方呼吸器外科では、おもに肺がん、縦隔腫瘍、自然気胸、外傷性気胸などの疾患を扱います。
一言で呼吸器疾患といっても、身体に現れる変化は疾患によって大きく異なります。よって呼吸器科の看護師は、まず各疾患ごとの病態生理・特徴を十分理解する必要があります。その上で、バイタルサイン、検査データ、患者さんの訴え、表情などをもとにアセスメントし、的確な判断が下せなければなりません。
また呼吸器科は慢性疾患を有する高齢患者なども多く、仮に状態が安定しても日常生活にを送るうえで支障を来すケースも少なくないため、疾患によっては退院後を見据えた看護が求められる場合もあります。
また終末期の患者さんの場合、呼吸困難や疼痛などを伴うことが多く、患者さんへの緩和ケア、ご家族の方への精神的なフォローなどについても看護師が行います。
呼吸器科で働く看護師の声
私は入職してすぐに呼吸器科に配属されて今年で2年目になります。他の科を経験していないので比較はできませんが、患者さんの状態変化は疾患によってさまざま。しかもそれを患者さんごとにきちんと把握した上で看護する必要があるので、本当に毎日が勉強です。
私の場合は、忙しいときでも時間をみつけて、積極的に患者さんとコミュニケーションを取るようにしています。そして、そうした何気ない日常会話の中から、患者さんのささいな身体的・精神的な変化を読み取るように心がけています。
まだまだ未熟な私ですが、患者さんが少しずつ回復していく姿、そして元気になったときの笑顔を目にしたときは、看護師という仕事のやりがいを実感します。
今後はもっと疾患に対する知識を増やし、たくさんの経験を積み、それを患者さんのために役立てられるよう、日々努力していきたいと思います。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。