糖尿病科のお仕事内容
糖尿病科では、おもに糖尿病(1型・2型ほか)、糖尿病合併症、および内分泌疾患を扱います。糖尿病治療は、生活習慣の改善が基本であり、おもに食事療法、運動療法、薬物療法の3つを柱に血糖をコントロールすることにあります。
看護師の具体的なお仕事内容としては、自己注射の指導(インスリン)、血糖値の測定指導、食事や運動などの生活指導を、患者さんに対して行います。
糖尿病の場合、患者さんは病気と一生付き合っていく必要があるため、患者さん、医師、看護師の3者間で情報をしっかり共有し、食事療法や運動療法について、細かい計画・目標を立てて療養指導を行います。
また糖尿病の患者さんは心理的に大きな負担を抱えていることが多いため、患者さんの心理状態を把握し、状態変化に合わせてケア・指導を行うことも、看護師の大切な役割のひとつです。
糖尿病科で働く看護師の声
糖尿病の患者さんは、つねに自分自身と戦っています。そのモチベーションを維持する上で、看護師の果たす役割は決して小さくありません。患者さんの辛い思いを受け止め、ときには一緒に喜び、ときには励まし、つねに患者さんが前向きな目標を持てるよう援助しています。
以前に担当していた糖尿病患者さんは、教育入院や外来での療養指導を通して、ようやく血糖をコントロールできるようになって1年が経過した矢先に、今度は大腸がんを発症してしまったんです。しかしその患者さんは、笑いながら私にこう言いました。
「糖尿病を発症したときは、頭が真っ白になるくらいショックだったけど、それすら克服できたんだから今回もきっと大丈夫!これからも見守っていてくださいね!」と。
人間が持っているパワーの大きさを実感した瞬間でした。私たち看護師の最も大きな役割は、この計り知れない力を患者さんから引き出してあげることだと思っています。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。