手洗い、洗濯、ドアノブ……看護師なら誰もがうなずく「潔癖」「除菌」のこだわり
看護師の皆さんは、他人の行動を見て「それ、汚い!」とぎょっとすることはありますか?
看護師は職業柄、日頃から雑菌やウイルスに気をつけて感染対策をしています。だからこそ、普段から他人の行動も気になってしまいがち。
看護師にとっては除菌は当たり前のことですよね。そのため、普段の生活でも看護師ならではの潔癖症の数々がついポロリと出てしまうのです。
この記事は、看護師の皆さんが思わずやっている潔癖あるあるを紹介します!
1つ前の記事で紹介したあるある1~3に続いて、この記事では4~7つ目の看護師の潔癖あるあるを紹介します!
→あるある7~9は「看護師の潔癖あるある9選!【3】」に続きます。
あるある4◆他人の手洗い方法が気になる
看護師は手洗いについて、毎日しっかり時間をかけて丁寧に行なっています。
それだけに、他人がパパッとすませる手洗いに目がいきがち。ついつい、“手洗い取り締まりケーサツ”になってしまうのも看護師あるあるです。
それ、全然洗えてませんから!他人の手洗いに厳しい
Tさん 20代後半 総合病院 整形外科病棟勤務(神奈川県)
- 医療従事者以外の友人や家族の手洗いの適当さにイライラ(笑)。ハンドソープは泡立てていないし、指先や手の甲、手首なんて全然洗えていない人が多いんです。そして、圧倒的に手洗いの時間自体が短い!
あんまり言うと口うるさくなるので……と思いつつ、家に遊びに来た友人や、彼氏が手を洗う時は横で目を光らせてしまいます。そして、ついつい口を出して、手洗い指導をしています。
最近は、みんな理解してくれて、友達も我が家に遊びに来ると真っ先に洗面所に行き、しっかりと手洗いをしてくれるようになりました!
看護師を含め医療従事者は、入職時に必ず手洗いの指導を受けています。手洗いはくまなく丁寧に、30秒以上時間をかけて行なうのは常識。
しかし、医療従事者以外の人にとっては、正しい手洗い法を知らない人も少なくありません。パパっと指先を洗い、さらに服や髪の毛で水気を拭く……なんていう人も街中で見かけますよね。看護師からするとありえない、ゾッとする行為です。
他人には口出しはできないものの、日頃からモヤモヤ。伝えることができる友人や家族には、手洗い法を指導しがちです。
あるある5◆洗濯のこだわりが強め
看護師は衛生面から洗濯についてもこだわりがある人が多め。
けれど、ただ潔癖だからというわけではありません。特に仕事で着た衣類(ナース服や靴下等)の洗濯について、そのこだわりには合理的な理由があるのです。
絶対に、自宅でナース服を洗濯しない
0さん 30代前半 大学病院 腫瘍内科勤務(東京都)
- 病棟で易感染の方が多いため、菌にめちゃくちゃ敏感になってしまいました。
白衣は病院で業者さんが洗濯してくれますが、勤務が続くと足りなくなって自宅で洗濯をしている人も。ですが、私は勤務で使用した白衣を絶対に自宅に持ち込むのも洗濯するのもしたくないので、かなりの数の白衣を持っています。
ナース服は、見た目が汚れていなかったとしても、汗はかくし、菌やウイルスが付着している可能性があるため毎日洗濯することが望ましいです。
ナース服は自宅で洗濯機で洗うことができるのですが、「自宅でナース服を洗濯しない」と決めている看護師が少なからずいます。理由は主に5つあるようです。
- 自宅に病院の菌やウイルスを持ち込んでしまう可能性がある。
- 血液、薬剤をしっかり落とすことが大変。
- 十分に除菌できなかった時の患者さんへのリスクを考慮。
- 自宅の洗剤、柔軟剤の香りが患者さんの不快や刺激の原因になる可能性がある。
- 乾燥機がなく、毎日干せないので洗濯が負担。
勤務で履いた靴下は分けて、ハイターを投入
Sさん 40代前半 大学病院 外来勤務(大阪府)
- 仕事で履いていた靴下を他の洗濯物と一緒に洗うのはいやなので、勤務の時に履いた靴下だけでまとめて洗っています。
そして、靴下の洗濯の時にはハイターを必ず入れて除菌しています。
ナース服だけではなく、靴下にも菌やウイルスは付着します。特に足元は汚れやすいです。
靴下は小さい物だから、ほかの洗濯物と分けて洗うのは大変ですよね。それでも「必ず他の洗濯物とは分けて洗う」さらに「漂白剤を入れて除菌もする」というこだわり、看護師なら理解できる人も多いのでは。
あるある6◆みんなが触る物は、できるだけ触りたくない
続いて、看護師の潔癖あるあるは「公共物」に触らないようにすること。
エレベーターのボタン、電車の手すりなど、触れる必要がある公共物はたくさんあります。できるだけ触らないように気をつけている人を「潔癖」なんて言ったりしますが、看護師からすると「触りたくない感覚のほうが理解できる」のです。
公共の設備に抵抗感
Gさん 20代前半 大学病院 血液内科勤務(大阪府)
- 看護師として勤務するようになり、電車の吊り革、エスカレーターの手すり、ドアノブ、エレベーターのボタンなど誰が触れたかわからない物がとても苦手になりました。これって看護師あるあるじゃないでしょうか……?
ふと吊り革を掴んだ時、手すりを触った時、ベタッとしていることがありますよね。医療従事者でなくても、公共物に触れた時にいやな感じがして、できることなら触りたくないと思っている人は多いのでは。
いつ除菌したのだろう?拭いたとして、どのぐらいの範囲を拭いてきたシートでそのまま拭いたのだろうかなど、考えるともう触るのが怖くなってしまいます。
実は、家のドアノブも苦手
Kさん 40代後半 大学病院 外科病棟勤務(京都府)
- ドアノブを触るのも苦手で、実は家のドアノブもできるだけ触りたくありません。家族がいない時はこっそり、足で開け閉めしています(笑)。
病院の手術室では、手で扉を開けず足で扉を開けるスイッチを操作します。
ドアノブに付着する雑菌やウイルスは目に見えませんが、看護師には知識があるだけに、ドアノブに触りたくないと思ってしまうんですよね。
共有のタオルが使えない
Bさん 20代後半 総合病院 内科病棟勤務(東京都)
- 私は、家族であっても共有のタオルが苦手。コロナ禍以降は、感染予防目的で手洗い後はペーパータオルを使用する家庭が増えましたが、私はコロナ禍前からペーパータオルを愛用しています。手洗い後、誰かが使ったタオルで手を拭くなんてできません。
実家や他所のお宅にお邪魔した時は「ペーパータオルちょうだい」なんてわざわざ言うのは感じが悪いし、言いません。けれど、備え付けのタオルは使わず、こっそりポケットに忍ばせていたアルコールスプレーを使っています。
そのほか、家族でメンバーカラーを決めて別々のタオルを使うようにしていたり、一度使ったタオルは洗濯機に入れるルールにしているという看護師もいました。
続いてあるある7では「飛沫や感染が気になる」という、これはぜひ周囲にも知ってもらいたい、潔癖とは言わせないあるあるから紹介します。
あるある7~9はコチラの記事へ!


スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。
