採血が上手な看護師はどうやって上達したの?スキルアップ勉強法を紹介
看護師なら、やっぱり採血が上手になりたいですよね。
採血上手になるためには、手順などの基本を押さえて経験を重ねることが何より大事。
とはいえ、「針刺し上手」「採血上手」な看護師もいれば、同じようにやっているはずなのに「採血が苦手」な看護師も……。
学んだことを必死に思い出して頑張っても、どうしてもうまくできないという悩みを持っている看護師もいるのでは。
いったい採血上手な看護師はどうやってスキルアップしているのか、どんな勉強法を取り入れているのか、気になりませんか?
この記事では、そんな採血が上手になるにはどんな勉強法をすると良いのか、採血上手な看護師さんからリアルな声を聞いてまとめました。
採血上手な看護師になりたい人、採血が苦手な人はぜひチェックしてみてください。
→続く後編では、勉強法3~4を紹介します。
1◆得意な人に教えてもらう・観察する
採血が苦手な人がまずやったほうがいい勉強法は、「得意な人から教えてもらう」こと。
対面で学ぶのが一番の近道です。
なぜなら、近くで直接見たり触れたりすることで「意外なコツ」や「失敗につながっていた思いもよらなかった原因」に気づけるからです。
自己流で頑張り続けずに、日頃から上手な人を観察してみましょう。そして上手な人に聞いてみる!
「恥ずかしい、できないと思われたらどうしよう」と考えてしまう気持ちを乗り越えて、勇気を出してみましょう。
体験談「コツを教えてもらい、苦手を克服」
- Aさん 30代後半 透析病院勤務
- やっぱり採血に限らずですが、上手な人に素直に教えてもらうのが一番だなと思います。
私が新人の時、とにかくどんなルートも1発で成功させるドクターがいました。
針刺し業務に苦手意識が強かった私は「どうしたら、先生みたいに上手になれますか?」
と聞いてみたところ、コツを丁寧に教えてくれました。
- 血管選びは慎重に
- 穿刺する前に、血管をしっかり固定をする
- ここと決めたら迷わず思い切りよく刺す etc….
さらに、先生がルートをとるタイミングで声を掛けてくれたので、先生の技術を見て、しっかりインストールすることができました。今、私が苦手意識を克服し針刺し業務をできるようになったのは、あの時に素直に教わることができたからだなと感じています。
針刺し業務が苦にならないこともあり、今では透析病院で毎日シャントの穿刺業務を行なっています。
採血上手な看護師やドクターが身近にいれば、採血が得意になれるチャンス!勇気を出して、「教えてください」と聞いてみましょう。
何気ない返答からも、その人が当たり前にやっている工夫やコツを知ることができるなど、収穫があることは間違いなし。
その後も、質問した看護師が採血している様子を何気なく見て、アドバイスをくれるかもしれません。
また、聞いて教えてもらうのが一番ですが、聞けるような雰囲気や環境ではない人もいるかもしれません。その場合は、採血上手な人がいるなら、針刺し業務をしている時にとにかく観察するようにしてみましょう。目で見て盗むことで、勉強になることもたくさんありますよ。
2◆数をこなす・練習に付き合ってもらう
採血が上手になりたいなら、「とにかく数をこなす」ことはマスト。
特に、針刺し業務は“体が覚える”ともいわれています。
苦手なことや失敗したことがある業務は、ついつい避けたくなりますよね。しかし、それでは上達しません。
針刺し上手になりたければ、練習はもとより、積極的に実践経験を積むよう行動することが必要です。
体験談「毎日ものすごい数の採血!失敗している暇はナシ」
- Kさん 40代前半 循環器専門病院 病棟勤務
- 私は循環器専門病院に勤めているのですが、毎日のように心臓血管カテーテル検査や治療があります。カテーテル室に入る前に、病棟で血管確保は当たり前。採血の数も毎日ものすごい量です。正直、失敗している暇はありません。
新人の時はとにかく必死で、模型でも何度も何度も練習して手順を確認しました。
夜勤の時も率先して採血に回ったり、同期とお互いに刺しあって練習もたくさんしました。
その甲斐あって、かなり上手になったと感じています。いろいろな患者さんのさまざまな血管を経験する・数をこなすことは、採血やルート確保に限らず、絶対に技術の向上につながると思います。
何事も練習をする、数をこなす、経験を積むって本当に大事です。
採血上手になりたい!と思うなら、行動あるのみ。
- 模型の練習
- 同期とお互いに刺しあっての練習
- 日々たくさんの実践
これらをやったのであれば、自然と上達していくでしょう。
それでもなお、針刺し業務をするなか「できてはいるけれど、私、もしかしてうまくはない?」と感じることがあれば、「1◆得意な人に教えてもらう・観察する」で紹介した方法を試してみましょう。
何かズレていることや抜けていること、間違っていることがあるのかもしれません。周りの上手な人に素直にアドバイスを求めてみましょう。
また、もし今いる環境で数をこなすことが難しいのであれば、採血業務がある職場に転職するというのも一つの手。
思い切った転職が難しい場合、期間を定めて働く長期派遣・1日単位の単発派遣(単発バイト)という働き方もあります。
転職や派遣のお仕事が気になったら、ぜひスーパーナースにご相談ください。
→続いて、勉強法3~4は「コチラの記事」へ。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。