「忙しすぎる!」「通勤の満員電車がヤバい!」看護師が東京で働く時のデメリットと、解決策は?
東京は経済の中心ということもあり医療機関の数も多く、人がたくさんいる刺激的な街です。
看護師が東京で働く時、得られるメリットは十分にある一方、見逃せないデメリットもあります。
「東京は冷たい?」「職場が忙しすぎる?」「給料が高いのに貧乏になる!?」「通勤の満員電車がヤバい?」
この記事では、東京で働く看護師のデメリット4つと、その対策を前編・後編にわたって解説します。
上京して東京で働こうと考えている看護師の皆さんは、良い面だけではなく、マイナス面もチェックしてみてくださいね。
また、東京で働いていてお悩みを持っている方は、この記事の対策が参考になれば幸いです。
→続く後編では、デメリット3~4を紹介。東京ならではのお悩みについて解説します。
デメリット1◆職場がハードモード
東京で働く看護師が一番大変だと感じるのは、職場環境がハードになりやすいところ。
病院、介護施設など、看護師の職場はさまざまあります。なので、「職場による」と一言添えておきつつも、首都圏は全体的に看護師の数が足りない傾向にあります。
そのため、どうしても忙しくなりやすいのです。
人手不足
東京は人が多いので、その分、職場には看護師も十分な頭数がいると思いますよね。
けれど、実は東京は慢性的に看護師が不足気味。
都道府県別にみた人口 10 万人あたりの看護師就業者数は、高知県が一番多く、次いで鹿児島県、佐賀県。
一方、看護師就業者数が最も少ないのは埼玉県で、次いで首都圏の千葉県、神奈川県、東京都。人口が多いのに、看護師の就業者数がおいついていない現状があるのです。
(参考:厚生労働省|令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況)
残業が多い、人間関係がキツイ、休めない……
看護師の数が足りていない職場では、毎日大忙し。どうしても、看護師の皆さんに余裕がなくなってしまいます。
そうなると、このような悩みが出てきがちです。
- 一人あたりやる仕事が多すぎる
- 残業が多い
- 希望する日に休めない
- 体力的に厳しい
- 質問したり、教えてもらうタイミングが常に難しい
- インシデントを起こしやすい
- ギスギスした雰囲気で人間関係がツライ
「職場がブラックだった!」「就職ガチャに失敗した!」と思って転職した先でもやっぱり忙しい……ということも、人手不足の首都圏ではあるあるです。
【経験談】「地元よりも人手不足で、辞める人が多い」
- Mさん 30代前半 急性期病院 整形外科病棟勤務
- 都心で働き始めるまでは、都会の方が人が充足していると思い込んでいました。けれど、実際に働きだすと以前勤めていた地元の病院よりも人手が足りていないように感じています。しかも、看護師の出入りも多いですね。
とくに私の勤めている病院は新卒で就職すると寮に入れるのですが、寮を退去しないといけなくなる4年目のタイミングで辞める人がとても多いです。
中堅からベテランの層が薄いな……と感じています。
人手不足の職場環境では、我慢をしたり不満を持ちながら働く人も多くなってしまいます。
退職率が上がると、さらに新入りが増えて“職場が回らなくなる”という悪循環になるというわけなのです。
対策①人材紹介会社
現状の職場で悩みがあって転職した際、転職先でも同じような悩みが出てしまっては残念です。
そうならないために、看護師が首都圏でお仕事探しをする際は、人材紹介会社に登録することをオススメします。
プロの人材コーディネーターに相談したり、職場の情報を聞いたりしながらお仕事を探しましょう。
- 「忙しすぎるから、もう少し丁寧に仕事ができる環境で働きたい」
- 「人の入れ替わりが激しく良い環境ではなかったので、退職率が低い職場で働きたい」
など、相談の際は具体的に伝えることがポイントです。
対策②正職員にこだわらず、派遣も視野に
ハードな職場環境が厳しい場合、正職員にこだわらず、派遣も視野に入れるというのもひとつの手です。
- 「夜勤は体力的、家庭環境的にできればしたくない」
- 「残業が少ない職場で働きたい」
- 「土日は休みたい」
といった希望がある場合、派遣の場合はあらかじめ条件が定められているので、ストレスなく働ける可能性が高いです。
派遣で働く場合にはメリット・デメリットがあるので、コチラの記事もチェックしておきましょう。
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デメリット2◆とにかく人が多くてストレス!
看護師が東京都で働くデメリットの2つめは、とにかく人が多すぎること。
もっともストレスを感じるのは、やはり通勤時間。満員電車に乗るだけで、疲れ切ってしまいますよね……。
満員電車の通勤がとにかくヤバい
東京都では、車で通勤すると渋滞に巻き込まれることや、そもそも駐車場代も高いという点から、日々の通勤は電車という人がほとんどです。
東京都は電車利用者率85.2%で、平均通勤時間は58分。
特に都心のオフィス街に近いエリアなどは、通勤ラッシュの時間はぎゅうぎゅう詰め。夏場などは汗や熱気でさらに息苦しくなり大変。出勤だけで消耗してしまいます。
車移動が中心の地方出身者からすると、とてもしんどいですよね。
【経験談】「電車は、インバウンドの外国人まで増えて」
- Kさん 20代前半 大学病院 産婦人科病棟勤務
- 私は電車通勤をしています。日勤は朝8時15分からなので通勤ラッシュのピークは避けられていますが、それでもやっぱり電車は満員!
休みの日のお出掛けに電車に乗る時も、私が住んでいた地元では考えられないくらいの人が乗っています。だいぶん慣れましたが、正直ストレス!
特にここ最近はインバウンドの観光客が増えて、より混雑している感じがします。
平日の街も大混雑
通勤電車もさることながら、街中も大勢の人で溢れかえっています。
もともと人が多かったところに加えて、円安の影響で外国人観光客が増えているため、大混雑。
特に外国人観光客に人気の渋谷などは、平日でも人が多すぎるためゆっくりとしか歩けないほど。まるでお祭り騒ぎのように賑わっています。
【経験談】「東京の混雑にうんざりして、田舎に日帰り旅行」
- Kさん 20代前半 大学病院 産婦人科病棟勤務
- 特に土日は、どこに行っても人が多いので買い物や外食がしづらいです。ちょっと人気のレストランやカフェだと行列は当たり前。
本当にどこもかしこも混雑しているので、うんざりしてしまうことも。だから私は、時々田舎の方に日帰り旅行なんかに行ってリフレッシュしています♪
対策①どこに住むか
人込みから逃げられないのが「通勤」。
ストレスの原因となる通勤の負担を減らすには、職場に近い場所に住むのが一番。
とはいえ、ファミリーとして家を構えている場合、気軽に引っ越しは出来ませんよね……。
けれど賃貸なら、なるべく通いやすい場所に部屋を借りましょう。自転車通勤できる距離なら、なおさらGOOD!
対策②職場の場所
自宅から通いやすい場所の職場を選ぶという方法も良いでしょう。
極めたい専門の病院があったり目的がある転職の場合は、職場の選択肢はそんなに多くはないですよね。そうなると、職場を場所で選ぶということは難しいでしょう。
けれど、ライフワークバランスを取って働きたいような場合、通勤しやすいかは重要なポイントです。職場選びの際は、通勤ルートや時間を調べて、通いやすいかどうかもチェックをするといいでしょう。
対策③バックアップナース
対策の3つめは、バックアップナースで働くという方法。
「バックアップナース」はスーパーナースが行っている、寮がついている派遣のこと。
寮は、勤務先の病院に通いやすい場所にあることがほとんどです。一等地に格安で住めるなど、住環境に恵まれることが多いですよ。
バックアップナースのお仕事は地方に多いのですが、東京都に求人が出ることもあるので、気になる方は定期的にチェックしましょう!
→続いて、デメリット3~4は「コチラの記事」へ。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。