看護師が副業をする時にやりがちな注意点や気を付けるべき事をチェック!
看護師が副業をはじめた時、誰もがやってしまいがちな失敗があります。
「自分は大丈夫!」と思っていても油断は禁物。頑張りすぎてつい陥りがちな事や、甘く考えて失敗してしまう事があるのです。
やってしまって、後から悩んだり後悔しても挽回するのは大変!
この記事では、副業をする上で気を付けるべき事6つと対策を紹介。
未然に防ぐために、自分は大丈夫なのかチェックしながらぜひ確認してみてください。
→やりがちな失敗4~6は、「看護師、副業でやりがちな失敗6つ《後編》」に続きます。後編では、社会的に厳しく罰せられる可能性がある失敗を解説しています。
やりがちな失敗1◆副業を頑張りすぎて、本業に支障
看護師が副業をする上で、特に注意したいのは、副業を頑張りすぎて、本業に支障が出てしまうこと。
そもそも、看護師が副業をする理由はさまざま。
看護師が副業をする目的
- 今の病院では得られない、今後やりたい仕事のための経験を積みたい
- スキルアップしたい
- 看護師として、より良い看護をするために研鑽したい
- 人手不足の職場で役立ちたい
- 今後、雇用が安定しなくなるかもしれないので、収入の柱を増やしたい
- いつ病気になるか未来のことはわからないので、元気なうちに稼ぎたい
- 将来の年金が不安のため副業をして投資に回したい
- シングルマザーで、収入が必要
- 奨学金の返済に充てたい など
たくさんの理由や目的があって副業をするので、副業をするときはついつい無理をして頑張りがち。
けれど、頑張るあまりに過重労働に繋がり、疲労により業務効率の低下やインシデントなどの支障が出る恐れがあるので注意が必要です。
特に、医療機関では、疲労によるミスは患者さんの命や健康に直接関わってきます。場合によっては、自分自身が看護師として仕事を続けられなくなることも考えられます。そのため、とりわけ深刻に考えないといけないのです。
自分は大丈夫なのか、次のチェック項目を確認しましょう!
✅本業に全力で取り組められる?
頑張り屋さんが多い看護師の皆さんは、副業をするときも目いっぱい仕事を入れてしまいやすいです。
「私は昔から、多少寝なくても大丈夫だから」と体力に自信がある人であっても、知らず知らずに心身に負担がかかっていることはよくあります。
例えば、体力は残っていたとしても、気持ちの余裕がなくなっていてはインシデントを引き起こしかねません。
・「仕事中の集中力が削がれていないか」
・「本業に全力で取り組められるのか」
自分自身の状態を確認するようにしましょう。
心身に負担がかかりそうな時は、早めに副業の仕事量を調節しましょう。
✅休日、睡眠時間は十分?
副業をすると、本業のお仕事に加えて副業の仕事時間が加わるので、必然的に就業時間が長くなります。
休日が少なくなったり、平日の勤務時間が長くなったりすれば、どうしても疲れは溜まりやすいです。
「副業を入れすぎた」「しんどい」「睡眠時間が足りない」と自覚しているときは赤信号!自覚はなくても、休めていないのであれば黄色信号です。
意識して睡眠時間や休日を確保しましょう。無理のないスケジュールを組むことが大切です。
また、1日10分でもいいのでリフレッシュする時間を作り、心のバランスを保つようにしましょう。
ちなみに、勤務日数を調整しやすい単発派遣のお仕事は、看護師さんの副業にオススメです!
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やりがちな失敗2◆副業だからと甘く考えて信用を失う
次に、看護師が副業をする際にやりがちな失敗は、つい副業だからと信用を損なう働き方をしてしまうこと。
看護師の世界は、広いようで狭いもの。人づてによくない評価が広まっては、信用を取り戻すのは大変!
「副業だし」と甘く考えるのは危険です。
次のチェック項目を確認してみましょう!
✅遅刻、ドタキャン、予定変更していない?
- 副業を入れていた日に、「家族の大切な用事がはいったので」とドタキャン。
- 本業ではしっかり時間を守っているのに、副業では2分遅刻しちゃう。
- 気軽に予定変更をしてプライベートを優先させる。
こういった行動は、仕事をする上で本来はあってはいけないこと。
人材会社を通したお仕事であれば、その会社からはもうお仕事を紹介されなくなることもあります。
もしも、遅刻・ドタキャン・予定変更など迷惑をかける事をしかねているなら、「副業だし」と甘く考えているのかも。
すぐにその考えを正して、本業と同じように真摯に向き合うようにしましょう。
✅仕事に向き合う姿勢は?
実際に遅刻やドタキャンをしていなかったとしても、注意が必要です。
「副業だし、いいじゃない」「この副業先からはそんなにお金もらってないんだし」「本業があるから、副業は辞めてもいいんだし」「今日は、本当は休日なんだよね」と、どこかで気を緩めていると勤務中の態度に出ます。
仕事に向き合う姿勢がいい加減だと、知らず知らずに評価が落ちてしまいます。
もし、この先転職したい職場があっても、その時の態度を知っている人がいたら“不採用”になってしまうかも。また、副業の仕事を失うことになるかもしれません。
副業であっても、仕事は仕事。プロフェッショナルな気持ちで働きましょう。
とはいえ、「自分ではそんなつもりじゃない!ちゃんとやっているのに、他人から見た評価が自分の思っているものと違う!」ということもありますよね。
自分の勤務態度は、動画で撮影することもなかなか難しいので自分ではわかりにくいです。なので、
・「副業の時、どんな心持ちでいるか」
・「副業は自分にとって、どんな大切な意味があるのか」
定期的に自問自答して、副業の向き合い方を振り返りましょう。
やりがちな失敗3◆十分なスキルがない
副業で、これまで働いたことがない業界やお仕事に挑戦をするのは、とても良い経験になります。
「せっかくなので、興味があった介護施設で働きたい」「勉強したい」という理由で副業をすることは、看護師の皆さんあるあるですよね。
けれど、その副業で必要な経験やスキルがあまりにもないと困りもの。
新卒で病院で働く際は研修があったり、教育制度があったりします。けれど、副業の場合は即戦力を求められることがほとんどなのです。
✅必要なスキルは何?
副業で実際に働いてから、できないことや知らないことばかりで職場のお荷物になっては大変。
職場に迷惑をかけてしまい、その副業のお仕事は失うことになるでしょう。
また、使えない人だと烙印を押されては大ショック。副業をすることで良い経験を積むどころか、ツライ思い出になって自信がなくなってしまいます。
スキル不足で困ったことにならないためには、事前の下調べが大切。
・具体的にどんな業務を任されるのか
・必要なスキルはどんなものか
お仕事をする前に調べ、必要に応じて勉強しましょう。
✅自信がない時は?
とはいえ、完璧に求められるスキル全てがあると胸を張れたらいいのですが、誰もがちょっと自信がない部分ってありますよね。
「そのスキル全部はまだない」「自信がない」と遠慮していたら、できる経験が限られてしまいます。
自信がない時は、「これはやったことがないけれど、これは得意です」という自分ができる事、役立つスキルを用意しておくこと。
得意な面では頼もしい存在になれるので、職場で役立ちながら、知らないことは少しずつ学び経験を積みましょう。
意外なスキルが役立つこともあるので、自分自身ができる事、役立つスキルを見つけておくと良いですね!
BLS(一次救命処置)など、自分自身で自信を持てるスキルを身に着ける工夫をしている看護師もいるので、コチラの記事も参考にしてみてください!
→続いて、やりがちな失敗4~6は「コチラの記事」へ。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。