看護師の皆さんがやっている「通勤時」「勤務中」の暑さ対策は?
年々夏の暑さが厳しく感じる今日この頃。しかしながら、体力勝負で働く看護師は夏バテしている暇もありません。
看護師がクーラーの効いた自宅で、リモートワークで働くことはレアケース。
病院やクリニック、介護施設への出勤や、訪問入浴で車移動をして各所を訪れる必要があるため、通勤がマストという方も少なくないのでは。
また、勤務中も暑苦しい中働くこともあるため、看護師に猛暑対策は欠かせません。
今回は、厳しい暑さを乗り切るために看護師の皆さんが「通勤時」「勤務中」に行っている暑さ対策をインタビュー。それぞれが取り入れているオススメの方法を教えてもらいました。
参考になるものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
通勤時の暑さ対策
看護師の仕事は、かなり体力を使います。
通勤で疲れ果ててしまっては仕事になりません。また、出勤時に汗だくになったとしても、椅子に座って汗がひくまでゆっくり……なんていう暇はないですよね。
暑い夏は、通勤時にいかに暑さ対策をして、体力を温存したまま出勤できるかがポイントになります。
【体験談①】冷凍庫で冷やしたネッククーラーは、人体的に効果◎
- Mさん 40代前半 介護施設勤務
- 自転車で通勤前に子どもを保育園に送ってから勤務先に向かうので、30分近く自転車をこいでいます。もちろん勤務先に着く頃には汗だくです。
そんな通勤時は、冷凍庫で冷やしておいたネッククーラーが欠かせません。首は皮膚の浅いところから頸動脈が走っているので、ここを意識して冷やすとかなり効果的です。
ネッククーラーをしている時としていない時では、汗のかき方がかなり違いますね。
【体験談②】濡れタオル+扇風機で、気化熱を利用
- Tさん 30代前半 大学病院外来勤務
- 私は電車通勤をしています。でも家から駅までの道のりは徒歩15分。さらに最寄駅はターミナル駅なのでとても乗降者数が多く、朝のラッシュ時は人の熱気がすごいんです。
なので、通勤時には携帯扇風機が欠かせません。扇風機を使う時は、首に濡れたタオルを巻いて首元を中心に冷やすようにしています。
そうすると扇風機の風だけ当てるよりも、より効率的に気化熱を利用して体をクールダウンできるんです。
さらに扇風機に少しだけハッカ油をスプレーしておくと、よりスーッとした爽やかな風が感じられて気持ち良いですよ。
暑さ対策には、首元を冷やすのが効果絶大。首元には太い血管である頸動脈が走っているので、頸動脈を冷やすことで冷えた血液を全身に巡らせることができるのです。
携帯扇風機を持っていない場合、濡れたタオルを首に巻くだけでも効果的。
タオルの水分などの液体が気体になるときは、周囲の熱を奪って蒸発する(気化熱)からです。熱くほてった体の一部分をヒンヤリ濡らすだけでも、涼しく感じられますよ。
ネッククーラーはハンカチタイプのもの、携帯扇風機は軽くて折り畳みできるものなどがあるので、勤務中はカバンにしまっておけます。通勤時がツライ方におすすめです。
勤務中の暑さ対策
お仕事の内容や職場によっては、ずっとエアコンの効いた室内ですごせません。
また、患者さんにとっては快適な室温でも、看護師は動きまわって体力仕事になることが多く、「なんだか暑い~!」となることがありますよね。
仕事中の暑さに悩まされる看護師の皆さんは、勤務中に暑さ対策グッズをフル活用しているようです。
【体験談①】滝汗の「入浴介助」には、暑さ対策グッズをフル活用
- Mさん 40代前半 介護施設勤務
- この時期に大変なのが、やっぱり入浴介助。特に入浴介助の時は濡れないようにビニールエプロンに長靴という装備になるので、蒸れやすく、浴室にいるだけでも滝のような汗をかきます。
お仕事柄どうしようもないので、自分でできる暑さ対策グッズのフル活用で、乗り切っています。
入浴介助の日は通気性のいい夏用の下着を着用し、さらに冷却スプレーをかけます。また、いつでも飲めるように経口補水液も忘れずに近くにセットしています。
介助後は汗だくなので、汗拭きシートでの清拭もマスト!スーッとした清涼感を得られるクールタイプはとくに気持ちが良いです。
【体験談②】蒸れて苦しいマスクに仕込む“秘訣”2つ】
- Kさん 40代後半 訪問診療クリニック勤務
- 訪問診療のクリニックで働いていて、医師とともに車で患者さんのお宅を訪問するので勤務中に外に出る機会が多いです。
長い距離を歩くことはありませんが、やはり車に乗っていると日差しもすごいですし、訪問するお宅によってはあまりクーラーが効いていないことも。
そんな中でのマスク着用は、かなり蒸れますし不快指数がかなり上がります。
私はマスクと肌の間にガーゼを挟むようにしていて、汗を吸い取ってもらっています。濡れたり、汗をかいたらマメに交換するようになって肌荒れも改善して不快感も軽減しました。
また、マスク用の冷感スプレーも使います。「ガーゼ」と「マスク用冷感スプレー」、この2つで暑い夏のマスク問題をなんとか乗り切っています。
看護師の仕事は動き回ることがほとんど。特に、入浴介助やおむつ交換、移乗など体を動かせば動かすほど汗もかきますよね。
さらに訪問看護や訪問入浴のお仕事は外に出ることも多いので、暑い時期は汗でユニフォームがびっしょりになることも。
汗をかくと匂いも気になるし、肌のトラブルにも繋がりやすいので酷暑の夏は汗対策がとっても重要。最近は暑さ対策の便利なグッズもたくさん販売されているので、それらを使って乗り切りましょう!
暑さ対策に、コチラの記事も参考に!
まとめ
今回は、看護師の皆さんが実際に行っている「通勤時」「勤務中」の暑さ対策を紹介しました。
やったことがないものや、良いとは聞くけどなんとなく取り入れてなかったものがあれば、物は試し。ぜひ参考にしてみてください。
また、通勤時間が長いなど、どうしても夏に体調を壊してしまう悩みがある方や、職場環境が合わずに心身ともにツラい方は、転職を考えるのもひとつの手。
スーパーナースは看護師に特化した人材紹介会社です。
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スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
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