循環器科で働きたいと考えている看護師さんは少なくないかと思われますが、「なぜ循環器科を選ぶのか」と聞かれると、具体的な理由が浮かばないという方もいるのでは。
「先進医療を行っているイメージがあり、スキルアップに向いている」と漠然と考えているかもしれませんが、それをそのまま志望動機にするとちょっと弱いかもしれません。
そこで今回は、循環器科へ転職したい看護師さんのための具体的な志望動機や、履歴書などに記入する際に活用できる例文をご紹介します。
循環器科志望の看護師さんの志望動機とは?
循環器科での看護というと「とっさのときに正確な対応が必要」「高い知識が要求される」などのイメージを持つかもしれません。
そのような現場で、どんな看護師になりたいかを志望動機としてまとめると説得力を持たせられるでしょう。
1.スキルアップして長く活躍したい
他の診療科を経験し、そこの患者さんの症例が循環器疾患と関わっているケースが多いことで循環器科への関心が深まったという方も多いでしょう。
その理由であれば、そのまま志望動機として問題ないと思われます。
「循環器科ならスキルアップできるかも」と漠然と考えている場合には、なぜ循環器科がスキルアップにつながるのかを掘り下げると良いでしょう。
「急変の患者さんが多い現場で対応力を活かしたい」「循環器の専門看護師をめざして資格を取得したい」など、さまざまな具体的理由が出てきます。
2.総合病院の循環器科から専門の循環器病院に移りたい
総合病院の循環器科で経験を積んだ方なら、ただ循環器科経験があるという事実だけでなく「専門病院へ転職したい理由」を掘り下げて志望動機をまとめましょう。
数多くの症例の患者さんを一手に引き受けており、高度な医療に直結した看護ができるなどの理由が適切かもしれません。
3.さまざまな症例への正確な対応や手技などを実践したい
循環器科の看護では、他のあらゆる診療科でも対応できるほどさまざまなケアや処置を経験できます。
また生命維持に直結する疾患も多く看護技術の正確性も求められるため、質の高い看護を身につけ実践する意欲が高いことをアピールしましょう。
循環器科へ転職する看護師のための志望動機例文
1.総合病院循環器科から循環器専門病院へ転職したい場合
私は○○総合病院の循環器科に新卒で入職し、5年の経験を積みました。
今後も循環器医療に関わりたい気持ちは変わりませんが、総合病院の循環器科の規模だと症例によっては専門病院へすぐ移ってしまう患者さんも多かったことが前職での心残りです。
次第に、患者さんのさまざまな症例に的確な対応を行い、発症から回復までじっくり患者さんと向き合ってケアや看護にあたれる現場で働きたいと考えるようになりました。
そのような動機から、高度な医療を実践しており専門知識を習得する環境も整っている貴院を志望した次第です。
2.循環器科経験がない場合
私は、△△病院の内科病棟で3年勤務しました。
内科にやってくる患者さんには循環器疾患に関連する症例の方も多かったため、循環器疾患に関する知識をある程度身につける機会を得ました。
そこで循環器科での看護に対する関心が高まり、ぜひ専門知識を習得して循環器科で活躍したいと考えるようになったのです。
貴院では資格取得や教育に関する支援制度も充実しているとうかがっていますので、スキルを確実に身につけて長期的に戦力として貢献したいと考えています。
まとめ
この記事では、循環器科への転職を検討中の看護師さんに向け、志望動機のまとめ方や記入時に活用できる例文をご紹介しました。
循環器科を志望する看護師さんには専門知識を習得してスペシャリストを目指す方や、緊張感ある現場で正確な看護に従事したいという方が多いかと思います。
しっかりしたキャリアプランを持っていることや、将来的に循環器科でどんな看護師になりたいかを明確にして志望動機をまとめるとよいでしょう。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。