患者さんとして皮膚科を訪れた経験がある方は、看護師として働く方のなかにも多いでしょう。
抱えていた皮膚トラブルを、皮膚科の治療で解消できた方も少なくないかと思います。
そこで「看護師として皮膚科で看護の仕事に就いてみたい」と思う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、皮膚科に転職を考えている看護師さんのための志望動機のまとめ方や、記入する際に活用できる例文をご紹介します。
皮膚科への転職を希望する看護師さんの志望動機とは?
皮膚科の看護師のお仕事は患者さんの介助や問診、比較的軽度な処置などが中心です。
体力的な負担があまりなく、重症患者さんが少ないことで精神面でも穏やかに働ける点に魅力を感じる方は多いはず。
しかし、それだけでは他の診療科にも当てはまりますし「なぜ皮膚科を志望するのか」の理由としては適しません。
ここでは、皮膚科へ転職を考えている看護師さんのための志望動機を3つのケースでご紹介します。
1.地域や暮らしに密着した診療科を希望している
皮膚科は地域の人たちの日常生活に非常に密接な診療科といえます。
また子どもの患者さんも多く、地元密着型のコミュニケーションが求められるでしょう。
皮膚トラブルは身近なお悩みにつながることも多く、それらを理解した包容力のある看護を実践したいという志望動機は説得力を持つでしょう。
2.自身が皮膚トラブルを経験し、皮膚科に貢献したい
皮膚科の看護師を志望する方には、ご自身も皮膚疾患に悩み皮膚科の治療で克服した経験を持つ方もいます。
皮膚トラブルのお悩みやつらさを経験したからこそ、貢献したいという熱意をアピールしましょう。
3.美容医療に携わりたい
皮膚科のなかには「美容皮膚科」という、疾患の治療ではなく美容医療に特化した診療科もあります。
美容皮膚科の看護師を志望する場合は、美容やスキンケアに関心が高いことや、来院者のお悩みをしっかり理解して要望に応えたいという意思を明確にすると良いでしょう。
皮膚科へ転職する看護師向けの志望動機例文
1.一般皮膚科を志望する場合の例文
子どもの頃から患者として皮膚科を訪ねた経験があり、その病院の看護師さんには肌の悩みをなんでも話すことのできた思い出があります。
私は小児科クリニックで4年経験を積みましたが、貴院では子どもの患者さんがとても多く来院されるとうかがっております。
今後は子どもさんをはじめとするさまざまな世代の方の皮膚疾患のお悩みに寄り添って「患者さんが安心できる看護師」になりたいと思っています。
2.美容皮膚科を志望する場合の例文
私は外来の内科クリニックに3年半勤務し、採血・注射・点滴などの処置や来院する患者さんとのコミュニケーションに従事してきました。
一通り基本的な手技を身につけられたので、以前から志望していた美容皮膚科である貴院への転職を決意いたしました。
かねて美容に関心があるため、知識欲を活かし治療や薬に限らずお悩みのカウンセリングやスキンケア品のおすすめなどでも、説得力あるコミュニケーションを心掛けたいです。
まとめ
この記事では、皮膚科への転職を考えている看護師さんのための志望動機のまとめ方や履歴書に書く際の志望動機例文についてご紹介しました。
「皮膚科志望だけれど、皮膚科の魅力って掘り下げにくい」と思っていませんでしたか?皮膚科にまつわるご自身の経験やなぜ皮膚科に行きたいかを改めて掘り下げると、意外にシンプルな志望理由が頭に浮かぶもの。
今回の例をご自身の状況に合わせてアレンジし、アピールポイントのある志望動機に仕上げてみてください。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。