産婦人科は、日々の業務で誕生の喜びを感じられることに魅力を感じられる診療科です。
「やりがいがある」「人命にかかわる事態が少なく精神的に楽」などの理由で産婦人科を志望する看護師さんは多いのですが、それらの動機は説得力としては弱いかもしれません。
そこで今回は、産婦人科への転職を考えている看護師さんのための志望動機のまとめ方や履歴書に書く際の例文について、ご紹介します。
産婦人科へ転職したい看護師さんの志望動機はどうまとめる?
産婦人科の看護業務は看護の現場としてはとりわけ個性的なので、志望動機でもそこに馴染んで長く活躍したいという熱意や説得力のある経験を伝える必要があるでしょう。
1.女性の疾患を取り扱っていきたい
産婦人科は患者さんがすべて女性で、妊娠出産だけでなく更年期症状や子宮・卵巣の疾患など女性しか経験しない症状を治療しています。
ご自身が産婦人科の患者さんとなった経験があるなら、それらを交えながら長期的に女性たちをサポートしたいという意思を伝えると良いでしょう。
2.経験者なら即戦力をアピールする
産婦人科は時期により非常に忙しくなる診療科のため、求人理由の多くが人材不足です。
新人を教育しながら業務にあたることが難しいため、多くの診療科の中でも即戦力を求めるケースが多いと言えるでしょう。
産婦人科や婦人科での看護経験がある方なら、すぐに戦力となれる点をアピールしましょう。
3.さまざまなケースの症例に対応してきたことを活かしたい
産婦人科を志望する方は、誕生の喜びに立ち会いたいという動機を持っているはずです。
しかし実際には喜ぶことばかりでなく、不妊治療でお悩みを抱える患者さんや流産・死産などのシビアな状況に立ち会うこともあります。
未経験でも、他の診療科で多くの症例に対応してきた経験を活かしたい旨をアピールすると、説得力を持たせられるでしょう。
産婦人科へ転職したい看護師のための志望動機例文
1.産婦人科経験がある場合の例文
私は○○産婦人科クリニックで5年勤務しました。
幼いころから赤ちゃんが誕生する現場に立ち会う夢を持って看護師になり、念願の産婦人科へ入職しました。
しかし幸せな出産に立ち会うケースばかりでなく、患者さんや妊婦さんの抱える事情やお悩みを理解しながらの看護も経験しています。
貴院では助産師資格取得のための支援が整っているとのことで、資格取得を視野に入れつつ即戦力となれればと思っています。
2.産婦人科経験なしの場合の例文
看護師になることを志したときから、産婦人科で働くことを目標にしていました。
しかし新卒で入職した△△総合病院では産婦人科に配属されず、内科で4年経験を積んできました。
症例の多い内科でさまざまな事態に対応する力が身についた手ごたえを感じられ、諦めずに産婦人科で働きたいと決意した次第です。
今後自身も結婚を経て母親になることを視野に入れ、福利厚生などの待遇も整っている貴院でぜひ早期に戦力となり、さらなる経験を積みたいと考えています。
まとめ
この記事では、産婦人科への転職を考えている看護師さんに向け、志望動機のまとめ方や例文についてご紹介しました。
例文はそのまま使うのではなく、ご自身に合わせ状況や考え方の部分などを改変して活用してくださいね。
志望動機を自分一人で考えるのは大変という方なら、転職エージェントにアドバイスを受けながら転職活動をすることも一案。
各病院の実際の雰囲気や働きやすさなども考慮の上、適した職場を見つけてもらえるかもしれません。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。