総合病院の心療内科外来や、心療内科クリニックの看板を見かける機会が多くなりました。
精神科と似ている印象のある心療内科ですが、精神科は「心の疾患」を専門に扱うのに対し、心療内科は「ストレス・心理的要因で起こる身体疾患」を扱っています。
今回は、心療内科への転職を考えている看護師さんのために、志望動機のまとめ方や履歴書などに書く際の例文をご紹介します。
心療内科へ転職する看護師さんの志望動機
心療内科は夜勤や残業が少なく、仕事内容で複雑な面も少ないため看護師さんの転職先としても人気があります。
しかし、それらの理由は志望動機とするにはアピール度が弱く、「なぜ心療内科を志望するのか」について掘り下げることが大切になるでしょう。
1.カウンセリング経験がある
精神科や心療内科での看護経験がなくても、美容外科や美容皮膚科など他診療科で初診患者さんのカウンセリングを担当した方なら、その経験談を必ず盛り込みましょう。
お悩みを抱えて来院する患者さんの事情を汲み、冷静で穏やかなコミュニケーションを取れる看護師さんを心療内科では求めています。
2.患者さんとの対話が好きで問診や生活指導を積極的に行っていた
心療内科の看護師さんの仕事内容は、外来患者さんの介助や問診などの応対業務が中心になります。
このため、患者さんへの問診や生活指導を的確かつスムーズに行える看護師さんは重宝されるでしょう。
3.精神看護や心身医学に高い関心がある
心療内科は需要が急増している診療科で、看護においても高い専門知識を身につけることでキャリアアップできる可能性があります。
患者さんとのコミュニケーションを通じ、メンタルに関する看護を学会などで学んでいる方は、その点をアピールすると良いでしょう。
心療内科へ転職する看護師のための志望動機例文
1.心療内科経験ありの看護師さんの場合
○○心療内科クリニックで3年働き、多くの患者さんが診察や処置が終わるとほっとして帰られる様子を見てきました。
就職以前に持っていた心療内科の印象とは違い、今は不調を抱えた方を積極的に支えられるこの科で働くことをとてもポジティブに考えています。
今回は家族の事情で転居となりましたが、地域を代表する心療内科である貴院でぜひその経験を活かしたいと思っています。
2.心療内科経験なしの看護師さんの場合
□□病院のリハビリテーション科で5年経験を積み、慢性期・回復期の患者さんと長く接しながらサポートすることのやりがいを学びました。
その中でより患者さんのお悩みに寄り添いたいと思い、学会などでメンタル看護に関する知識を独学で身につけてきました。
貴院では心身医学を学ぶ機会も多いとうかがい、さらに専門知識を習得し将来はスペシャリストとして貢献したいと思っています。
まとめ
この記事では、心療内科への転職を考えている看護師さんに向け、志望動機のまとめ方や履歴書に書く際の例文をご紹介しました。
心療内科は心と身体の複合的要因で起こされる疾患に対応するため、症例なども多くさまざまな対応力が身につく診療科です。
ただし病院によって条件などは異なるため、転職エージェントなどを活用して好条件の転職先を見つけることもおすすめでしょう。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。