大規模病院の病棟などに勤務していた看護師さんが、転居やライフイベントを機にクリニックへの転職を考えるケースは多いものです。
大規模病院と街のクリニックでは、転職を考える動機や経緯も異なる場合が多く、転職活動の仕方も同じではありません。
この記事では、看護師がクリニックへの転職を検討する際に、履歴書や面接などで使える志望動機の例文をご紹介します。
クリニックへの転職用・志望動機の例文(クリニック経験ありの場合)
クリニックでの経験を積み、新しい職場として同じクリニックを選ぶ看護師さんも多いでしょう。
ここでは、クリニック勤務を経験したことのある看護師さんに向けた、志望動機の例文をご紹介します。
例文その1・透析クリニック志望の例
「かかりつけ病院」と呼ばれるような内科クリニックで、5年ほど勤務してきました。
貴院を志望した動機は、透析クリニックという専門性・独自性の高い診療科で新たな知識やスキルを身につけ、磨いていきたいと考えたためです。
これまで勤務してきた内科クリニックでの経験を活かし、地域の患者さんとのコミュニケーションを大切にしながら勤務にあたることもぜひ継続していきたいと考えています。
その上で、さらに自身の専門性を高めて長期的に貴院に貢献させていただければと思っています。
例文その2・転居に際してクリニック→クリニックへ転職する例
前職においては、眼科クリニックで長年勤務してまいりました。
この度貴院を志望いたしました動機は、家族の転勤による転居を契機として、より数多くの症例の患者さんと出会う機会が多い内科へ移りたいと考えたためです。
貴院は市内に数ある内科クリニックのなかでも、特に地域とのつながりに重点を置いていると伺っております。
街のかかりつけ医ともいえる貴院でさらに多くの患者さんと交流を図りながら処置のスキルを磨き、地域の健康と長寿を推進することに少しでも貢献できたらと考えております。
例文その3・美容クリニックを志望する例
前職では病棟を持つ大きめなクリニックに3年ほど勤め、急性期医療を通じて人の健康と生き方について深く考える機会を数多く持ちました。
美容クリニックである貴院を志望しましたきっかけは、人がより自分らしく生き生きと暮らせる世の中の実現のために、医療を通じて力添えをしたいと思ったことです。
特に貴院では患者様のカウンセリングに力を入れており、個々の患者様が抱えるお悩みや事情を最優先して極力安全・安心な方法を提案していると伺っております。
人々の健康な心と身体を何よりも大切にしたいと考える私にとって、大いに共感できることばかりでした。
ぜひ貴院で、患者様の生き方をより実りあるものにできるよう、力を尽くしていきたいと思っています。
クリニックへの転職用・志望動機の例文(クリニック経験なしの場合)
こちらでは、クリニック勤務経験がまだない看護師のための、クリニックへの転職活動のための志望動機の例文をご紹介します。
総合病院や大学病院などからクリニックへ転職を考えている看護師さんは、ぜひご参考にしてください。
例文その1・大規模病院からクリニックへ転職する例
これまで○○総合病院の消化器内科外来に勤務し、忙しくも充実した看護業務を経験してきました。
外来勤務という点では貴院の看護業務と共通していますが、唯一前職で心残りだった点は外来患者さんの数が非常に多く、一人ひとりのケアに時間や労力を費やしきれなかったことです。
貴院は地域の患者さんとの身近な交流を軸としたきめ細やかな医療を実現されており、地元の方々からも長きにわたり支持を受けて来られた病院であると伺っております。
医療を通じ、もっと地域貢献に対する意識を高めていきたいと思っていた私にとって、この上ない環境が整っていると考えており、この度貴院を志望するに至った次第でございます。
例文その2・育児に伴うワークライフバランス改善のためクリニックへ転職する例
○○大学病院で病棟に勤務する傍ら4年前に結婚し、3年前に出産を経験しました。
復帰後は、保育園に子どもを預けながら時短シフトで勤めておりました。
しかし慌ただしい毎日の中でさらに地に足を着け、育児にじっくり取り組める環境を整えつつ地域医療に寄与し続けたいと考え始めました。
貴院を志望した動機は、自分の子どもが情操教育を必要とする年齢を迎え、小児科という貴院の特色に着目いたしましたことです。
出産以降、自分がここまで子どもたちの命や健康を守りたいと思うことに驚きさえ感じており、今後も「お母さん看護師」でありたい気持ちが強まる一方です。
ぜひ貴院で活躍しつつ、一人でも多くの子どもの健康維持に貢献し続けたいと思っております。
まとめ
この記事では、看護師がクリニックへ転職を考える際の志望動機の例文を、さまざまな転職理由や背景をもとにご紹介しました。
ぜひご参考にして、履歴書や面接などでお役立てください。
ただし当然ながら、例文をそのまま引用して使うことはNGです。
ご自身の状況と照らし合わせ、質問を受けても、それを踏まえて回答できる内容に適宜アレンジした上で活用することがおすすめです。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。