看護師の中には、転職回数がとても多い人もいます。
特に多いケースだと、10回以上転職しているという方も。
しかし、さすがに10回以上も転職していると、面接などで転職が多すぎると突っ込まれないか不安に思ってしまいますね。
そこでこの記事では、転職回数が多い看護師さんの特徴や、転職の多い看護師さんのための面接対策についてご紹介します。
看護師が10回以上転職すると面接で不利?
10回も転職経験がある看護師さんは、全体の中ではかなり少数かと思われます。
転職が多いと長続きしないタイプだと思われ、面接でも印象が良くないのではと不安に感じるかもしれません。
しかし実際のところ、職歴の中に1つの職場で働いた経験が比較的長いものがあれば、それほど転職の回数がネックになることはない場合もあります。
「すべての職歴が数日~数か月」などでは不利になることも考えられますが、どれか1つの職場で1~2年以上働いていればある程度評価してもらえるかもしれません。
3年以上勤めた職場があれば、それほど不利にならないと考えて良いでしょう。
また、40代や50代など年齢が高い看護師さんの場合、育児などのブランクも考慮されるため過去の転職回数にはあまりこだわられない場合もあります。
面接では転職回数についてどう話す?
面接時に転職回数が多いことを指摘されても、及び腰にならず誠実に話しましょう。
その上で、これまでの経験をどう次の職場で活かすかポジティブに主張することで、印象をアップできるかもしれません。
多くの職場を経験している看護師さんは、絶対的な数で言うと明らかに少数です。
その希少な経験をプラス要素にできる前向きさをアピールしましょう。
転職を繰り返す人の特徴とは?
現在転職をお考えで、「次の職場こそ長く勤めたい」と思っている方も多いでしょう。
ここでは、転職を繰り返しがちな人の特徴についてもご紹介します。
反面教師的に活用し、長く勤められる看護師さんを目指すのも良いでしょう。
1.転職理由に個人的な不平不満が多くなりがち
つねに職場への不平不満が多い方は、転職しても満足できないところが目に付いてしまい、また辞めたくなってしまうという傾向があるようです。
面接などでも前職に対してネガティブな印象を語ってしまうような人もいるそう。
ご自身の言い分や個人的に感じた印象にとらわれてしまうタイプの方は、不満に感じる点が目に付くと我慢できなくなるのかもしれません。
しかし、ご自身だけでなく職場側にも事情があるはず。それに対して理解をしようと試みるだけでも不平不満が減り、職場の居心地も良くなるかもしれません。
2.転職動機があいまいなまま転職してしまう
なぜ転職したいのかを深く考えず、とにかく今の状況から逃げ出すことだけを考えて転職してしまうと、転職先の印象もご自身の希望とは程遠いという事態になりがちです。
もし前職から逃げるように転職しなければならない状況の場合にも、次の職場に何を求め、どんな看護師として活躍したいのかを明確にして転職活動をしましょう。
それだけでも、転職先での失望を減らせるかもしれません。
働きやすい職場の見つけ方とは
転職を数多く繰り返してしまうことには、転職先でも働きやすさを感じられなかったなどといった一定の理由があるはずです。
それらの動機を踏まえ、次の転職でいかに働きやすい職場を見つけ、そこで定着できるかが大切。
ここでは、働きやすい職場を見つけるポイントをご紹介します。
1.何を優先して働きたいか、改めて考えはっきりさせる
ご自身が看護師として働くにあたり、何を優先させたいかを今一度明確にしましょう。
お給料という人もいれば、患者さんとのコミュニケーションという人もいるはずです。
またワークライフバランスの確保や、職場の雰囲気が良いことという人もいるでしょう。
その最優先事項に則って、希望に見合った職場を探すことを考えてみてください。
2.自身が働きやすさを感じる条件を書き出して再認識する
転職動機を明確にしないまま転職すると、また転職を繰り返すことになります。
転職する動機付けのためにも、どのような条件が整っていればご自身が働きやすさを感じられるのかを把握し直しましょう。
メモやノートなどに「どんな職場なら働きやすいと思うか」を箇条書きでまとめ、それを参照しながら転職先を探してみると良いでしょう。
動機や優先順位がはっきりしたとはいえ、それにぴったりの職場を見つけるのは、ご自身1人では大変です。
そこでおすすめしたいのが、看護師向けの転職エージェントに登録して相談すること。
看護業界を熟知したプロのアドバイザーが、希望や優先条件を踏まえてそれに合った応募先を提案してくれます。
まとめ
今回は、転職回数が特に多い看護師さんのために、面接の対策や、長く働ける職場の見つけ方についてご紹介しました。
転職回数が多いことも、面接ではなるべくネガティブ要素として話さないことが大切です。
もし転職が多いことを反省しているのであれば、その旨を素直に伝えたほうが良いでしょう。
これまでの反省を踏まえた働き方を意識し、次の職場では長く貢献したいと伝えると事情を理解してもらえるかもしれません。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。