転職を考えている看護師さんが、応募先候補を決める際悩みがちな条件の1つに「家からの距離」があります。
できるなら、ご自宅やご実家の近所で転職先を見つけたいと思う方も多いはず。
しかし、転職先を探す際には県外まで視野を広げると、さまざまな待遇の職場が見つけやすく、応募先の選択肢も広がるかもしれません。
そこでこの記事では、看護師が県外の職場へ転職するメリットとデメリットについてご紹介します。
もし可能であれば、新天地で新しいスタートを切ることをご検討してみるのも良いでしょう。
看護師が県外で転職するメリットとは
県外での転職は引っ越しをともなうこともあるため、ハードルが高いと考える方も多いでしょう。
しかし、転職する手段や手順次第で、大きなメリットがある場合も。
ここでは、県外での転職を考える場合のメリットについてご紹介します。
1.希望する条件や待遇に見合った職場を見つけやすい
家の近くに勤務地を限定しなければ、純粋に希望する待遇や条件で職場選びができます。
「自宅の近くでは、働きたいと思う条件の整った職場が見つからない」とお悩みの方も、県外や遠方での転職を視野に入れることで、ご希望に見合う職場を見つけられる確率が上がるでしょう。
2.職場の種類が豊富に選べる
たとえば病院勤務の看護師さんが看護師として転職する場合、働ける場所は病院だけにとどまりません。
訪問看護ステーションや保育園・幼稚園、一般企業の医務室などでも、看護師を募集していることがあります。
転職先として地域を限定せず、県外も範囲に加えることで「レア求人」と言われる看護師求人に出会えるチャンスも広がります。
3.給料アップを見越した転職活動ができる
看護師のお給料は、全国どこでも同じ水準というわけではありません。
給与水準が高い地域もあれば低い地域もあり、同じ看護師の仕事でも地域次第では年収で100万円以上差がついてしまうこともあります。
「転職してお給料をアップさせたい」と考えているなら、給与水準の高い地域に引っ越して転職する手段もアリでしょう。
看護師が県外へ転職することのデメリット
実家暮らしで、学校や就職でも県外に出たことがない看護師さんは、転職で県外に出ることに対して漠然と高いハードルを感じているかもしれません。
具体的にどんな理由かはっきりしないまま「県外へ出るのは不安」とお考えであれば、きちんとデメリットを押さえておくとよいでしょう。
克服可能なデメリットばかりなら、かえって県外転職に弾みがつく可能性もあります。
1.ご家族やお友達、地元の顔見知りと離れ離れになる
長く顔を合わせてきたご家族やご友人とは、地元を出ることで離れてしまいます。
しかし現代ではメッセージアプリやSNS、ビデオ通話などの連絡手段も整っていますし、帰省できる公共交通機関も発達しています。
環境を変えるいい機会と考え、思い切って転職先で新たな人間関係を作る楽しみを模索することも良いのではないでしょうか。
2.ひとり暮らしになると生活費がかかる
親元を離れて県外でひとり暮らしをする場合には、自分のための食費や光熱費などの生活費がかかります。
実家暮らしでお給料のほとんどを貯金やお小遣いに回せていた方なら、それらのやりくりが大変と感じるかもしれません。
しかし、転職先でお給料が上がった場合には、意外と生活費に困らずに済む可能性もあります。
3.引っ越しに手間とお金がかかる
県外への転職で引っ越しが必要になれば、その費用や手間がかかります。
また、住所変更にともなうさまざまな手続きで、引っ越しの前後数日から数週間までは忙しくなるかもしれません。
しかし、看護業界は慢性的に人手不足が続くと言われており、寮や借り上げ社宅を完備の上募集を行っている職場も全国各地に数多くあります。
それらの制度を上手に利用することで、引っ越しにかかるお金や前述した生活費の問題もある程度クリアできるかもしれません。
県外転職をポジティブに考える方法
県外へ出て転職するとなると「家族や友達に会えない」「見知らぬ土地で暮らせるだろうか」と、不安が先立ってしまうことも仕方ありません。
しかし考え方を上手に切り替え、せっかく遠くへ転職するならその状況を楽しむことも考えてみましょう。
1.趣味などを楽しむ機会を増やす
もし仕事以外に趣味をお持ちなら、それらに関連する地域に転職する方法もおすすめです。
芸能や音楽・アニメなどのエンタメがお好きならそれらが盛んな都市が良いですし、アウトドアが趣味なら海や山が近い街に引っ越すという手もあります。
休日のアクティビティが活発になれば、その土地に住むこと自体を楽しめるかもしれません。
2.憧れの街に住む
「住みたい街」としてニュースに出るような、暮らしやすい土地で看護師として働く方法も良いでしょう。
どんなにおしゃれなムードの街にも医療機関はあり、働く人手は足りていない可能性もあります。
そのような街に住宅補助などを受けて暮らせる職場があれば、みんなが「住みたい街」にあまり苦労せず住めるかもしれません。
まとめ
今回は、看護師が県外へ転職するメリット・デメリット、遠くへ転職することを前向きに考えるポイントをご紹介しました。
職場の特徴を看護師仲間に聞くことができたり、実際に応募先に出向いて雰囲気を確かめたりできるのは地元で転職する強みでしょう。
では、県外へ転職する際にはそれらの情報はどこから得ればよいのかと思うはず。
そんなときの強い味方は、看護師専門の転職サイトや転職エージェントです。
県外の知らない街の職場に関する情報も、ご自宅に居ながら知ることができるため、県外転職の際は非常に役立つはず。
それらのサービスも上手に利用し、県外への転職を成功させましょう。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。