看護師は勤務中に結婚指輪をつけていてOK?NG?結婚指輪をなくさないコツは?
結婚指輪は一般的に、勤務中も就寝中も外さない人は少なくありません。
しかし、看護師は患者さんに触れる機会も多く、医療行為を含めて業務は多岐にわたります。看護師として働いている間、結婚指輪はつけたままでもいいのでしょうか?
また、もし勤務中はつけてはいけない場合は、その理由は何なのでしょう。結婚指輪を外す場合は、なくさない方法も気になりますよね。
この記事では、看護師さんの結婚指輪に関する事情について詳しく解説します。
看護師は結婚指輪を着用してもいいの?
まず気になる点といえば、「看護師は仕事をしている間、結婚指輪をつけていいのか」ということ。
結婚指輪だけはOKな医療現場が多い
結論、職場にもよるものの、アクセサリーはNGだけれど結婚指輪だけはOKな医療現場が多いです。
医療行為を行なう場合は基本的に手袋をすることもあり、また、結婚指輪はおしゃれが目的ではありません。そのため、結婚指輪については許可されていることが多いのです。
結婚指輪は「入浴中も就寝中も外さない」という人も多いのでは?
これまでずっとつけていた人にとって、離婚したわけでもないのに職場のルールで強制的に外さなくてはいけないのはつらいものがあります。結婚指輪をつけたまま仕事ができるのはうれしいですね。
職場の規定を確認しよう
とはいえ、仕事中に結婚指輪をつけていていいのかダメなのかは、職場によって異なります。
「アクセサリーは禁止だけれど、例外的に結婚指輪のみOK」という職場もあれば、「アクセサリーの着用は全面禁止」の職場も。
転職をする時や単発などの派遣で働く時は、つど職場の規定を確認するようにしましょう。
結婚指輪・指輪がNGの場合、その理由は?
結婚指輪を含め、指輪の着用を禁止している職場は、どのような理由で禁止をしているのでしょうか。
単に「業務に必要ないから」という理由にとどまらず、以下のように医療の現場特有の事情が反映されています。
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結婚指輪・指輪NGの理由3つ
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①衛生面の問題
②外れたり落としたりした際に、医療事故の危険性がある
③金属アレルギーの患者さんに接触してしまう可能性
1つずつ解説します。
NGの理由①衛生面
まず1つ目の理由は、衛生面の問題です。
感染予防のために手洗いを徹底している職場では、装飾品の着用を禁止している傾向があります。そうした職場では、おしゃれ目的ではない結婚指輪や時計を含め、手や腕に装用するものを一切禁止しているということが少なくありません。
指輪をしたまま手洗いをする、と考えるとどうでしょう。
手洗いの際、指輪が邪魔でしっかり手の汚れを落としきれなかったり、指輪の部分の手洗いせっけんをすすぎ切れなかったりする可能性がありますよね。
指輪の周囲にはウイルスや細菌などの汚れがたまりやすく、効果的な手洗いの妨げとなりやすいです。
結婚指輪の着用で清潔に保つことが難しくなるのであれば、院内感染を引き起こす可能性があります。
また、指輪を外したりつけたりすれば、別の何かと接触した際に感染症が広がる原因になるリスクもあるでしょう。
NGの理由②インシデント・医療事故
続いての理由は、インシデントや医療事故を防ぐためです。
万が一、処置や介助時に外した指輪をなくしてしまった場合、それを手にした患者さんが誤飲してしまうことも考えられます。
病院には小さな子どもや認知症の患者さんもいるため、想像だにしない事故が起きることがあるのです。
そうした事故を防ぐため、指輪を含めてアクセサリー類全般を禁止している病院があります。
NGの理由③金属アレルギー
NGの理由3つ目は、金属アレルギーです。
自身が金属アレルギーでなくても、患者さんが金属アレルギーであることもあります。
基本的に、患者さんへ処置する際は手袋をするのですが、万が一金属アレルギーの患者さんが指輪に接触してしまうことがあれば、皮膚疾患の原因となる可能性があります。
これらの理由を見ていくと、看護師の業務上、基本的には「看護師は結婚指輪はつけないほうが安全」と考えることができます。
「勤務時は結婚指輪(指輪)をつけないこと」と規定されている職場であれば、お仕事の時は外しましょう。
外した結婚指輪、どうすればなくさない?
「勤務中には結婚指輪を外す」看護師さんの場合、悩みの種は指輪をうっかりなくしてしまうこと。
ここでは、結婚指輪を外してもなくさない方法を紹介します。
対策①鍵付きのロッカーに保管する
看護師さんは職場でナース服に着替えるため、更衣室にロッカーがあることも多いです。
1人に1つのロッカーを与えられている環境なら、そこに保管して鍵をかけておけば安心です。
「棚にトレイを置いておき、勤務中はそこに置いて、帰宅時につける」など、わかりやすい保管場所を決めて、習慣にするといいでしょう。
対策②財布の中に入れる
指輪を外して何気なく服のポケットに入れたり、口が開いたバッグの内ポケットなどにポン!と入れると、紛失しやすいので注意が必要。
何かの拍子に飛び出してしまったり、ポケットのわずかなほつれから落としてしまったりして、気づいた時には「どこにもない!」なんていうことになりかねません。
そうならないよう、きちんと口を閉めることができるような形状で、大切なものを入れる場所に収納する方法がいいでしょう。
財布やアクセサリー収納ポーチなど、普段から貴重品として扱っている入れ物に収納すれば、結婚指輪の紛失を防げます。
対策③家で外してくる
職場でつけたり外したりするとなくしてしまうので、家で外してくるという看護師も。
アクセサリーを出先でなくしやすい人は、結婚指輪を職場に持ち込まないようにする方法がおすすめ。
あらかじめ結婚指輪は家で外して、決まったアクセサリーケースなどに入れておきましょう。
以上、結婚指輪をなくさない方法を紹介しました。
結婚指輪は大切なものです。出勤に伴ってつけたり外したりを繰り返すうちに紛失してしまうことがないよう、しっかり対策をしましょうね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、看護師が勤務中に結婚指輪をつけてもいいのか。また、つけてはいけない場合はその理由は何なのかについて解説しました。
基本的には、ほとんどの医療機関では「結婚指輪はつけてもOK」としています。
NGだった場合、その理由は
①衛生面
②インシデント・医療事故
③金属アレルギー
でした。
医療の世界での仕事をする際、アクセサリー類は基本的には不要なもの。「禁止の有無にかかわらず、勤務中は外す」という看護師も少なくないのですが、さまざまなリスクを考慮すると、その選択もうなずけますね。
また、外す場合、なくさないための対策についても具体的に紹介しました。
紹介した対策は、
①鍵付きのロッカーに保管する
②財布やアクセサリー収納ポーチに入れる
③家で外してくる
でした。
皆さんの事情に合わせて、参考にできる部分があればぜひ活用してくださいね。
コチラの記事も参考に!
https://www.supernurse.co.jp/useful/17214/
https://www.supernurse.co.jp/useful/12385/
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スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
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