看護師として働いている方なら、出勤時には毎日お化粧しているという方がほとんどかもしれません。夜勤などで、肌への負担が気になるときだけはファンデーションなどをお休みする方もいるでしょう。その一方で、日勤の外来や健診センターなどで働く看護師さんは「メイクは身だしなみ」と考えているのではないでしょうか。
そこで今回は、看護師のメイク事情についてご紹介します。お化粧時間を短縮しながらきれいに仕上げるコツや、長時間勤務時のお化粧直しグッズなど、今日から使える情報をまとめました。
看護師のお化粧はナチュラルメイクが基本
看護師として仕事を始める際、勤務先からお化粧について指導を受けた方も多いでしょう。多くの医療機関で「患者さんに不快に思われない程度のお化粧を」と、指導していることが多いようです。
まったくのノーメイクで眉がボサボサ、唇が荒れ放題でもいけません。またその正反対で、濃いメイクや場にそぐわない香水の匂いをさせていても、患者さんは気持ちよく過ごせないでしょう。
看護師のお化粧は、なんといってもナチュラルメイクが基本。肌の色むらや毛穴・ニキビ跡などを見せないよう上手にカバーしながら、笑顔が自然にパッと明るく見えるようなメイクを心がけましょう。
どんなメイク用品を使うのがおすすめ?
看護師らしいナチュラルメイクのポイントになるのは、やっぱり肌の美しさでしょう。アイメイクや口紅をしっかり付けすぎる必要はありませんが、肌をきれいに見せるファンデーションにはこだわりたいという方が多いはず。ここでは、看護師が使うメイク用品のおすすめや、時短しながらきれいにお化粧するコツについてご紹介します。
1.ファンデーションはどんなものを選ぶ?
看護師が実際に普段使っているファンデーションですが、やはり手軽なパウダータイプが人気です。「出勤前はできるだけ睡眠時間に充てたい」という方も多く、お化粧下地を塗ったらその上にパウダーファンデーションを軽くはたいてベースメイクは終了、というケースが多数派でした。
素肌のように自然に見えるベースメイクにこだわるなら、リキッドファンデーションやクリームファンデーションを薄くつけるのがベスト。お化粧にしっかり手間をかけてナチュラルに見せたい方なら、リキッドやクリームのファンデーションを選ぶのもよいでしょう。
パウダーファンデーションも以前は厚塗りになるイメージでしたが、最近は粒子が細かくフィット感のあるものも増えています。時短とナチュラルな仕上がりを両立するなら、機能性の高いパウダータイプのファンデーションを選ぶとよいでしょう。また、ファンデーションをただ薄く塗るより、色むらやくすみをカバーする化粧下地をしっかり付けてから適量をきちんと使うほうが、素肌っぽくきれいに仕上げられます。
2.アイメイクのポイントは?
アイメイクも、不自然に見えるほど濃くしたり、奇抜な色を選んだりするのはNG。ブラウンや淡いピンク・オレンジ系など肌になじむ色合いを選び、目元の疲れやくすみを自然にカバーするアイシャドウを使いましょう。
アイラインやマスカラは使用しない方も多いでしょうが、使用するならいかにもメイクをしたという印象にならず、自然に表情を明るく見せられるような付け方にとどめましょう。
3.リップ・口紅の選び方は?
口紅は匂いがなく、肌馴染みの良い色で自然なつやが出るタイプがおすすめでしょう。患者さんとの距離が近くなることも多い看護師が、色移りしそうな濃い口紅を付けていたら患者さんもあまり良い気分にはならないものです。
色合いはベージュ系やコーラルピンクなどを選び、ナチュラルな付きと色持ちの良さを両立したタイプがよいでしょう。最近流行っている、淡くついて落ちにくい「ティントリップ」などがおすすめかもしれません。ツヤ感を出すためにリップグロスを使うときは、つけてから1度ティッシュなどで押さえるとテカテカ感が抑えられて自然なツヤになります。
4.チークは薄くサッと入れて健康的に
看護師がメイクをするなら、やはり健康的で明るい表情に見せたいもの。つい忘れがちですが、お化粧をするならチーク(ほほ紅)は必ず入れると良いでしょう。色味は肌馴染みの良いピンクや、自然な血色感を出すオレンジなどがおすすめです。もちろん濃くは入れすぎず、なんとなく顔色が良く見える程度の発色を心がけましょう。
5.香りはお休みの日に楽しんで。でも、においケアは入念に
人の体調を整えるための医療機関ですから、看護師も香水やコロンなどを香らせるのは好ましくありません。香りにこだわりたい方も勤務中はがまんして、お休みの日のお出かけなどで存分に楽しみましょう。ただし、気になる体臭をそのままにしておくのもマナーとして良くありません。身体を清潔に保つことはもちろんですが、香りを抑えた制汗剤などでにおいのケアを日常的に行いましょう。
まとめ
今回は、看護師が職場でメイクをするときのポイントや、おすすめのメイクアイテムなどについてご紹介しました。
長時間勤務の日は、お化粧直しも気になりますね。あぶらとり紙のほか、お化粧直し用の白粉かパウダーファンデーション、口紅やリップなどを用意しておくとよいでしょう。短時間でお直ししたい方や、化粧ポーチの中身をすっきりさせたい方はあぶらとり紙の代わりに、おしろいの機能を備えた「紙おしろい」を使用するのもおすすめです。
厚化粧はもちろん場違いですが、寝起きの顔でそのまま出勤するのも気が引けるもの。忙しい看護師ですが、効率よく「いい表情」になれるメイク術を身につけて、毎日晴れ晴れとした顔で現場に立てるようになりましょう。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。