看護実習でツラかったこと・大変だったことは?みんなのあるあるをランキングで紹介!
現在看護師として活躍している皆さんも、必ず経験してきたのが学生時代の「看護実習」。
さまざまな思い出があり、看護師さんたちで集まれば「実習あるある」的な話題で必ず盛り上がるという人も多いのでは?
看護実習は、1日とっても目まぐるしいスケジュール。
思い出すだけで、看護学生だったあの頃の疲れがよみがえるという方もいるではないでしょうか。
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看護実習の1日の流れ🕒
- 07:45 学内から実習先の附属病院へ移動
08:00 病院の控室へ
08:15 ナースステーションにてご挨拶&本日の指導者と受け持ちの担当看護師を確認
08:30 申し送りスタート
08:45 患者さんの情報収集(前日までのカルテを読む、検査やリハビリなど予定の確認)
・・・・指導者へ本日の行動目標、看護計画を発表
10:00 受け持ち患者さんの清拭など清潔ケアに担当看護師と一緒に入る
12:00 配膳お手伝い、受け持ち患者さんの食事介助など
13:00 お昼休憩
14:00 検査付き添い、見学
15:00 指導者と教員でのカンファレンス
16:00 実習終了、ナースステーションでご挨拶
16:30 学内で忘れないうちに本日の記録
その後、勉強(事前学習)や記録作成・資料作成等を深夜まで行う
この記事では、現役看護師の皆さんの体験談とともに「看護実習で大変だったこと・ツラかったこと」あるあるをランキング形式で紹介します!
いま看護学生として頑張っている方は、まさに実習の辛い時期かもしれません。
この記事を読んで「みんなこの状況を乗り切っている!」と、ぜひ励みにしてみてくださいね。
1位◆とにかく指導担当者が怖い!
看護実習で辛かったことで、もっとも声が多かった1位は指導担当者が厳しすぎて怖かったこと。
- 「トラウマ級に怖かった」
- 「毎日泣いてしまった」
という経験をした人も少なくありません。
なぜそうなるのかというと、人の生死にかかわる現場だけに緊張感をもってほしいとの思いから。厳しく指導する担当者が多いのも、仕方ないと言えます。
けれど、誤解を招いてしまうほど学生に辛く当たるのは好ましくありませんよね。看護学生の時に苦い経験をしたことで「自分が指導担当になる際には、もっと愛のある指導をしたい」と思った人もいるのでは?
とはいえ現実は、医療現場を経験した分、自分が指導係になっても厳しくしてしまうんですよね……。
体験談「看護師さんが怖い病棟で、すごい怒られた!」
- Tさん 20代後半 総合病院 整形外科病棟勤務
- 病棟によって、全然看護師さんの雰囲気が違うんです。
怖いと有名だった消化器外科の病棟で実習していた時の話です。実習1日目で、誰に声を掛けていいかわからず。たまたまやることがなくて、どうすればいいかわからず立っていたら「そんなところにボーッと突っ立ってるって何しにきたの?学生さん!」と、ものすごい勢いで怒られてしまいました。
サボっていたわけではないし、何をしたらいいのか困っていただけなのに……。とても憂鬱なスタートになりました。その後はビクビクしながら、何とか2週間の実習を頑張りました。
私の実習していた病院は、外科系など忙しく時間に追われている診療科の看護師さんほどピリピリした雰囲気がありましたね。
体験談「挨拶しても無視された……」
- Sさん 30代前半 大学病院 血液内科病棟勤務
- 実習先の病棟では、看護師に挨拶をしてもスルーされるのがわりと当たり前でした。
とはいっても、こちらは学生だし、実習させていただいている立場。「必ず挨拶するべきだと」思い、勇気を出して看護師さんに挨拶していました。
それでもやっぱり、返事が返ってこないことも多くて心折れかけてましたね。忙しいのはわかってはいるんですけど……。
そんな思いもあり、私は病棟に来る学生さんには、どんなに忙しくても必ず挨拶をするようにしています!
2位◆事前学習がハードすぎる
続いて、看護実習で辛かったことあるあるの2位は、実習時間外に行う「事前学習」の分量が多く、大変だったという声。
事前学習してから実習を受けないと、まったく実習が成立しません。そのため、看護実習期間は「寝る間も惜しんで勉強していた」という学生さんがとても多いのです。
実習中も疲れるのに、その後にもやることが半端なく多いんですよね。
また、事前学習して朝に目標を言ってもことごとく突っ込まれるという苦労話も看護学生あるあるです。
体験談「図書館にこもって必死に勉強するも、質問攻めに頭まっ白」
- Mさん 30代後半 精神科病院勤務
- 新しい実習先に入る前の事前学習が本当に大変でした。僕の通っていた大学は、基本は全部手書きで提出を求められました。なので、ネットからコピー&ペーストなどできるはずもなく。大学の図書館にこもって、必死にレポートを用意していました。
一生懸命に勉強してレポートを書いていっても、実習先によっては口頭で質問攻めにあいました。
緊張で頭がまっ白になって、何も答えられないなんてこともありました……。そんな時の指導者さんの怖い顔は一生忘れられません。
でも現場で指導者さんに質問されたことって、怖さが伴うからか絶対に忘れませんでした(笑)。
体験談「徹夜で作ったパンフレットを褒められて涙」
- Tさん 40代前半 内科クリニック勤務
- 私が一番大変だったのは、産科での実習です。
担当する褥婦さんは出産時に弛緩出血を起こしていたこともあり、採血データをみると立派な貧血の値。そんな褥婦さんの退院後の栄養指導をすることになったんです。
栄養指導なんてやったこともないし、赤ちゃんがいて退院後に料理をするのも大変なはずだし、どう指導すれば?!と自分なりに頭を抱えて、たくさん調べて栄養指導のパンフレットを手作りしました。栄養指導の日の前日は、ほぼ徹夜しました(笑)。
指導者の看護師さんはとても厳しい人だったのでドキドキしましたが、「よく頑張ったね、これで指導してみて」と、なんと一発OKをもらえました!
この時は自分の看護が認められた気がして涙がにじむほど嬉しかったです。
患者さんからも「退院後の食事のこととか、貧血のことも不安だったけど、あなたが一生懸命考えてくれて私も頑張ろう!って前向きになれました」とありがたい言葉をいただくことができました。
大変だったけど、あの時の経験が今の看護にも生きています。
3位◆看護計画が立てられない(涙)
看護実習で辛かったことあるあるの3位は、看護計画、看護目標が上手く立てられず苦労したこと。
実習中は、とにかく日々すべきことに振り回されていて、頭で何かを考える暇さえ作れないことも。
そんな中で「看護計画、看護目標を立てなさい」「やり直しなさい」と言われても……! と悲鳴をあげた看護学生が多数。
看護実習では「やはり教科書だけの知識では、病態についての理解が難しい」ということがはっきりと分かります。
生身の患者さんは教科書通りとはいかず、複雑な既往歴や生活習慣病、ライフスタイルなどが重なり合っているのです。
これらをスムーズに理解できるようになるためには、実際の患者さんのさまざまな病歴や看護記録を読み、経験を積んでいくしかありません。
そのため、現場に出たばかりの学生にとってはとても難しく感じるのです。
体験談「『全然病態が見えていない!』と何度も突き返された」
- Tさん 20代後半 総合病院 整形外科病棟勤務
- 自分なりに一生懸命に看護計画を立てても、現場で指導者さんに「全然患者さんの病態が見えてない。もう1回考えてきて」と何回返されたことか。
特にICUでの実習では、複雑な既往歴に生活習慣病がある方だったので病態関連が理解できず。本当に苦労しました。
自分だけの勉強では限界を感じて、私の姉も看護師だったので、姉にヘルプを求めて一緒に考えてもらっていました。私の場合、家族に看護師の先輩がいたのでラッキーでした。姉がいたので乗り切れました!
体験談「意味が分からない上、医師の手書き文字が読めない(汗)」
- Hさん 50代前半 助産院勤務
- 今でこそ電子カルテが当たり前ですが、私が実習していた頃は紙カルテが主流。
看護計画を立てようと、医師の記録や入院時のアナムネを読んでも医師の字が汚かったり独特過ぎて何て書いてあるのか読めないことが多々ありました。
そもそもカルテを読めても、理解できない言葉もたくさん並んでいたので本当に大変でした。
一生懸命解読して、言葉の意味を調べて理解して看護計画を立てる。今考えると、おそろしく時間がかかっていました。若いから乗り切れましたね……。
そして次の実習先で診療科が変わると、また理解できない言葉のオンパレード!
今思えば、7割くらいしか患者さんのこと理解できていない状態で看護計画を立てていました。そんなわけで、指導者からのツッコミも入り何度やり直したことか。本当に学生時代は、大変でしたね。
4位◆看護記録やレポートが終わらない!
看護実習で辛かったことあるあるの4位は、毎日の看護記録やレポートで思いのほか苦労したということ。
- 「何を書けばいいのか分からない」
- 「レポートは厳しくチェックされ、直しが入ることも多いのでなかなか終わらない」
と、慣れない作業に苦戦した看護学生が多数。
さらに、意外かもしれませんが手書き/パソコンなど指定があり、そこでつまづいたという看護学生も少なくないようです。
事前学習や実習自体よりもレポートが大変だった、という声もあるほどでした。
体験談「パソコンがなくて必死」
- Tさん 40代前半 内科クリニック勤務
- 実習先によって、パソコンを使用し実習記録の提出を求められるところと、手書きでの提出を求められるところがありました。
大変だったのは、パソコンで記録をしなくてはいけない場合でした。私はパソコンを持っていなかったので、学校に残れる時間まで居残りをして学校のパソコンで記録を仕上げていました。
それでも終わらない時は朝早く用務員さんにパソコンのある情報処理室を開けてもらったりして。自分の好きな時間にできるわけではないので、パソコンを使える時間を考えて常に行動しているような状態になったので気持ちに余裕がなくてしんどかったです。
私は実習よりも、実習の後の記録やレポートの方がツラかったです。
体験談「手書きレポートがトラウマに」
- Mさん 30代後半 精神科病院勤務
- 実習先の病院は記録は全部手書きでした。
一生懸命作成した記録を指導者さんに見てもらおうとドキドキしながら声を掛けたところ、一通り見て放たれたひと言は「記録以前に、読める字で書いてから持ってきなさいよ!」でした。
物心ついてから人前でこんな風に言われたことがなかったので、泣きそうなほどショックを受けました。けれど、僕は正直言って字が汚いほう……。反省して、汚いながらも読みやすくなるよう丁寧に時間をかけて書き直して、再提出しました。
その努力が認められ無事に読んでもらえました。でも、いまだに手書きのレポートを書くのはトラウマになっています(笑)。
5位◆苦しそうな患者さんを看るのがツライ!
看護実習で辛かったことあるあるの5位は、患者さんについて。
実習先の病院によっては、重症の患者さんや難病の患者さんを看る機会もあります。
- 「難病の子どもの患者さんを看るのが辛かった」
- 「大変な治療で苦しい思いをしている患者さんを看るたび落ち込んでしまった」
など、看護学生は慣れない経験にメンタルが追い込まれがち。
仕事に慣れてくるとどんな患者さんとも冷静に向き合えるようになりますが、看護学生となるとそうはいきません。
看護実習でぶつかる大きな壁の1つには「患者さんとの向き合い方」が挙げられるでしょう。
体験談「かわいそうなのに何もできず、一緒に泣いた」
- Tさん 20代後半 総合病院 整形外科病棟勤務
- 朝、いつも通り担当の患者さんのところに行くと上肢が抑制されていました。
私と目があった瞬間、患者さんは泣きながら「これ(抑制帯)を外してくれー!助けて!」と懇願。でも、学生の私にはどうすることもできず。私まで一緒に泣いてしまいました。
どうやら夜中に、せん妄を起こして点滴を抜いたりと大変だったそう。
その時の指導者さんからは「かわいそうだからと、(抑制帯を)はずすことは簡単なの。どうして抑制帯をしなくてはいけなくなったのか、よく考えてね。それが看護だから」と言われました。
現場に出た今なら、患者さんの命や治療を考えてのことだったと理解できます。けれどその当時は「私には何ができるんだろう?」とずいぶん悩み、考えましたね。
体験談「余命……びっくりして固まった自分に落ち込む」
- Sさん 30代前半 大学病院 血液内科病棟勤務
- 緩和ケア病棟で実習をしていて、患者さんと院内の桜を見にお散歩をしていた時のことです。
すでに余命宣告をされていた乳がんの患者さんが、桜を眺めながら「来年の桜は、私はもう見られないのよね」と言いました。
私はとっさに固まってしまって、何も言えませんでした。
今思うと、患者さんなりに自分の思いを表出できていたので、焦らずにゆっくり話を聞いてあげるだけでよかったのかなと思うのですが……。
この時は「自分は何も気の利いたことを言えない」と落ちこんでしまいました。その時のことは今でも思い出します。
6位◆コミュニケーションに悩みまくり……
続いて、看護実習で辛かったことあるあるの6位は、患者さんとのコミュニケーションについて悩んだこと。
患者さんは年齢も性別も、また性格もさまざま。
人生ではじめて接するようなタイプもいるので、慣れていない実習生のうちはコミュニケーションに悩んだという人も少なくありません。
- 「患者さんに怒られた」
- 「患者さんと話そうにも静まり返ってしまい、その静けさがプレッシャーに……」
- 「要望の多い患者さんに対応しきれず、周囲に助けを求めてばかり」
など、患者さんと上手にコミュニケーションが取れず悩んだ看護学生はたくさんいます。
しかし、いろいろな経験を経て看護師として成長していくのです。誰もが通る通過点と言えるでしょう。
実習でコミュニケーションに悩み試行錯誤した経験は、「一人前になった今も忘れられない」と、糧になっている看護師がたくさんいます。
また、実習にも慣れてくると、患者さんに救われる経験が増えてくるようです。「辛いことがあるなか、患者さんが優しいことが救いだった」という声も少なくありません。
貴重な経験となることは間違いなし。苦手意識を持たずに頑張りましょう!
体験談「向こうに行っててくれ!と拒絶された」
- Tさん 40代前半 内科クリニック勤務
- 精神科での実習中での出来事です。ある日私の受け持ちの患者さんが熱を出してしまいました。
病棟はバタバタで、採血をしたり点滴をしたり酸素もスタートしたり。それを見ていた私は心配でオロオロとしてしまい、患者さんの手に触れようとしました。
そしたら、患者さんから「向こうに行っててくれ!」と強く言われてしまいました。私はびっくりして、堪えきれず涙が溢れてしまって……。
数日後、熱が下がって体調がよくなった患者さんが謝ってきてくれました。やっぱり入院している方って、何かしら病を抱えていて色々な思いがあるし、時に余裕がなくなることもある。その時、その時で必要なコミュニケーションって変わってくるんだなと学んだ出来事でした。
体験談「返事はないけれど、声を掛け続けた」
- Sさん 30代前半 大学病院 血液内科病棟勤務
- 脳外科で実習をしていた時のこと。私が担当していたAさんは気管切開をされていて、声は出せず。意識レベルもクリアとは言えず、質問をするとまぶたを動かして意思表示してくれる時があるくらいの方でした。
ほとんどお話しすることはできず、家族の方もいなかったので、実習中はコミュニケーションというコミュニケーションを取ることはできませんでした。
でもその当時指導してくれた看護師さんが「患者さんって、しっかり耳は聞こえてるから声掛けしてあげてね」と励ましてくれて。毎日、その患者さんに私なりに声を掛け続けました。
患者さんに本当に届いていたかは今もわかりませんが、看護師になった今でも私は患者さんがどんな状況でも声を掛けることを大事にしています。
7位◆寝れない……睡眠不足にもほどがある!
看護実習で辛かったことあるあるの7位は、睡眠時間が確保できなかったこと。これは、ほとんどの人が経験したのでは?
実習中は、レポートを書くことなどやるべき事がたくさんあります。プライベートの時間がなくなるのはもちろんのこと、睡眠時間まで削られてしまったとの声が多くありました。
- 「3~4時間眠ることができれば御の字」
- 「休みがあっても、外に出る元気もなかった」
- 「彼氏と会えず、結果別れた」
など、看護実習の期間は体力も時間もなくなったとの意見がたくさん。
特に、実習先までの移動距離がある看護学生は大変だったよう。睡眠時間が取れず苦労したとのことです。
まだ体力がある学生だったからこそ、乗り切れたと言えそうですよね。
体験談「平均睡眠時間は3、4時間」
- Tさん 20代後半 総合病院 整形外科病棟勤
- 付属の病院がない大学に通っていたので、実習先が変わるたびに病院が変わっていました。そして大体が、なかなかの遠方で……。
実習先までの通学が片道1時間半から2時間かかるところがザラでした。
方向音痴で心配性な私は、初めて行く実習先には30分前には着けるようにしていたので、冬はまだ暗い時間帯に家をでていました。実習中の平均睡眠時間は3、4時間くらいだったと思います。
このときばかりは睡眠時間が取れなさすぎて体力・気力が限界。家の近くに実習病院がある人がうらやましくて仕方なかったです。
8位◆大失敗!やってはいけないことをやらかした
看護実習で辛かったことあるあるの8位は、やってはいけないNG行動をしてしまうこと。
看護学生時代にやらかしてしまった黒歴史を、誰にも言わずに抱えている看護師も少なくありません。
なぜそんな事をしてしまったのかというと、看護学生は、社会人経験がまったくない人や、あってもアルバイトぐらいという人がほとんど。ちゃんとしたマナーや礼節を学んでいない、学生気分が抜けていないという人が少なからずいるからなのです。
そのため、看護実習でやってはいけないことをやってしまい、後悔することに……。
指導者の信頼を失ってからの看護実習がいかに過酷なものになるか、想像を絶しますよね。
体験談「看護学生同士で悪口を言っていたら、背後に……」
- Sさん 30代前半 大学病院 血液内科病棟勤務
- 実習が終わり、病院の目の前にあるファミレスで同じグループの仲良しの看護学生とご飯を食べていました。
そのうち気が付いたら、自然と実習の話になっていて。厳しい指導で有名な病棟の看護師さんの悪口をついついしゃべってしまっていました。
ふと顔をあげるとすぐ後ろの席に、なんとその当事者の看護師さんが座っていたんです!
はっきり名前を言ってなかったので、バレていないことを祈りました。けれど、話の内容からしておそらく気付かれたかも……。
その後も心配で心配で、夜は眠れませんでした。この病棟での残りの実習は生きた心地がしませんでした。
体験談「初日に大寝坊をかます」
- Mさん 30代後半 精神科病院勤務
- もともと朝起きるのが苦手で、学校の授業はたびたび遅刻することがありました。でも実習は絶対に遅刻することはできません。
そう思っていたら、初の実習前夜にプレッシャーと緊張で逆に眠れず、眠りにつけたのは深夜3時。
朝ふと、携帯が鳴っているなぁと時計を見た瞬間ゾッとしました。なんと実習開始の8:30を過ぎていたんです。
飛び起きて実習先へダッシュ。看護学校の先生にも病棟の指導者さんにも必死で謝って許してもらえましたが、冷や汗と自己嫌悪がおさまりませんでした。
その後もしばらく、看護学校の先生からも「初日に寝坊して遅刻したのはあなたくらいよ」と言われ続けましたね……。
9位◆ストレスの結果→変わり果てた私に
看護実習で辛かったことあるあるの9位は、ストレスで見た目が変わってしまったことです。
看護実習あるあると言えば、体重の増加。
看護実習に直接かかわることではありませんが、実習中はあまりにストレスが多いため食べ過ぎて、短期間で驚くほど太る人が多いのです。
また、看護実習中はストレスと疲れで顔つきが別人になったという人も。
体験談「1年で10キロ太った!」
- Tさん 40代前半 内科クリニック勤務
- 私は看護実習中にすごく太りました。
なぜかというと、実習期間中はほぼ毎日、ファストフード店で何時間も勉強したり、友達の家で一緒に実習記録を書いたりしていたんです。
一人暮らしだったのですが、疲れ果ててしまって自炊する余力はゼロ。ファーストフードやジャンクフード、コンビニのご飯ばかり食べるという生活習慣になってしまいました。
さらに、夜遅くまで勉強や記録を書いていたら小腹が減って、夜中にお菓子や夜食をつい食べ過ぎてしまって。
そんな生活をしていたら1年であっという間に10kgくらい太ってしまいました。
体験談「すっぴん+やつれて本人と気付かれず」
- Sさん 30代前半 大学病院 血液内科病棟勤務
- 就職してから、指導者さんだった看護師さんに「実習中はお世話になりました」と挨拶にいったら「え?」と言われてしまいました。どうも私の顔にピンとこない様子で。
思い当たることといえば、実習中は、看護学校の規則でお化粧NG。だから学生の時の私は眉毛も描かないノーメイク、完全なすっぴんで過ごしていました。それに加えて、看護学生時代は実習のストレスからか疲れ果てた顔をしていたようでした。
だって、ここだけの話ですが、病院の看護師さんや指導者さんより看護学校の教員の方が厳しく怖かったんですよね……。そりゃ、ひどい顔になっていただろうなと思います。
だから病院で働き出してからは明るくなり、お化粧もしているしで、全然顔が違って見えたようなのです。
先輩や他の看護師さんからも、「学生時代と顔が全然違ったから気が付かなかった~!」「実習に来てたSさんってわからなかった!」と言われてしまいました。看護学生のときの顔はもう忘れてほしいです……。
10位◆暇でやることがない!
最後、看護実習で辛かったことあるあるの10位は、できることがなくて時間を持て余してしまったことです。
実習中、看護学生ができることは限られています。そのため、“やることがなくなってしまう”ということは実はあるあるなのです。
忙しい病院で、自分だけ何もできない、役に立てない、できることがなくなるって、思いのほかキツイです。
看護師になった今でも、「あれは辛かった」と、暇を持て余した地獄の時間を思い出してしまうそうです。
体験談「私にできることが何もない……」
- Hさん 50代前半 助産院勤務
- 受け持ちの患者さんが自立した患者さんの場合、清拭や車椅子での移送やトイレ介助などのケアがありません。
コミュニケーションと称して病室でお話しするのも限界があって……。
何もすることがなくて、看護実習中はそれが一番困りました。
体験談「男性看護師、母性看護で蚊帳の外」
- Mさん 30代後半 精神科病院勤務
- 僕は男性なので、母性看護の実習のときは本当に何もできることがなくて辛かったです。
出産や母乳の授乳などでは「若い男性の学生さんはちょっと」と見学すらNGをもらうことも多かったです。
特に最初の実習のスタートが母性看護学だったので、みんなから遅れをとってしまったような気持ちになりましたね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、看護師の皆さんが学生時代の実習期間に辛かったことあるあるを、ランキング形式でご紹介しました。
1位は、とにかく指導担当者が怖かったこと。
2位は、事前学習が想像を超えて大変だったこと。
3位は、看護計画が立てられず苦労したこと。
4位は、看護記録やレポートの量が多くて終わらなかったこと。
5位は、苦しそうな患者さんを看るのが辛かったこと。
6位は、患者さんとのコミュニケーションが上手にできなかったこと。
7位は、睡眠時間が取れず慢性的な睡眠不足になったこと。
8位は、やってはいけない大失敗をやらかしてしまったこと。
9位は、見た目が別人になるほどストレスがあったこと。
10位は、できることがなくて暇になってしまったこと。
でした。
お話を聞いた看護師の皆さんは、口を揃えて「今より若かったあの時だからこそ、できたと思う」と言っています。そのぐらい看護実習はハード!
看護師として活躍している皆さんは、あるあるを読んで懐かしく感じたのでは?いまでは何なく出来ていることも、看護初体験のときには大変だったと思い出したのではないでしょうか。
実習期間といえばつらいことばかりではなく、苦楽を共にする仲間と出会える良い機会です。そして、慣れないうちの患者さんとの交流もきっと良い思い出になるはずです。
何事も、積み重ねていくこと大切。これから看護実習を行う看護学生の皆さんは、ぜひこの記事を参考に。頼りになる看護師を目指して、さまざまな経験を積む覚悟で実習を乗り切ってくださいね。
コチラの記事も参考に!
スーパーナースは看護師に特化した人材紹介派遣会社です。
これまで多数の看護師さんと取引先とのマッチングの実績があり、看護師に特化している会社だからこそのマッチング率、リピート率の高さ、案件数、全国展開、といった様々な強みがあります。
お仕事探しや転職に関心がある方は、ぜひ一度、スーパーナースへご相談ください。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。