出産でお仕事をお休みしていた看護師の中には、育児と仕事の両立を考えている方も多いでしょう。でも、いざふたたび看護師へ転職・職場復帰をしても実際に子育てとの両立は可能なのかなど、復職後に不安を感じる方も少なくないはずです。
そこでこの記事では、ママさん看護師が不安に感じる「子育てと看護師の両立」に関する情報をまとめました。これから職場復帰や復職を考えているママさん看護師の方は、ぜひご参考にしてください。
育児と看護師の両立は、ここがポイント!
子育てをしながら看護師のお仕事をする場合、結婚・出産する前と同じように働くことはあまり現実的ではありません。まずは子育てにも仕事にも過剰な負担がかからないよう、バランスよく両立することを考えて働き方を考えなければなりませんね。
ここでは、いざ看護師として復職して失敗や後悔がないよう、育児と看護師のお仕事をしっかり両立させるためのポイントを3つご紹介します。
1.勤務時間などでママさんが働きやすいよう配慮されている
ママさん看護師の方が日常的に夜勤や残業をこなしながらバリバリ働けるかというと、それはむずかしいでしょう。もし実家暮らしなどで代わりに面倒を見てくれる家族がいるとしても、できるだけ子どもと一緒にいられる時間がほしいと考えるかもしれません。
子どもが1番かわいい時期は、思ったより短いものですし1度しかありません。その間は日勤のみの職場を選んだり、土日休みの職場を選んだりするなどで、子どもと過ごす時間を確保する方法もアリでしょう。病院によっては大規模病院や総合病院でも、育児向けのシフト(時短勤務)で働ける場合があります。
2.給与の額は適正かどうか
子どもを育てやすい環境で働けても、せっかく仕事に出るのであれば給与の額が適正かどうかを見極めることは大切です。勤務時間が柔軟に選定できる場合、給与額も結婚・出産前よりは少なくなることが多いものですが、職場の選び方によってはそうとはいえないことも。
たとえば、近年の在宅医療推進でニーズが高まっている「訪問看護」などのお仕事なら日勤のみ・土日休みでも高めの給与水準が期待できるかもしれません。とはいえ、外回りの仕事になるため体力は必要かも。
育児にはそれなりにお金もかかるものですから、ご家族が無理なく生活できる給与は確保できるよう、勤務先を選ぶとよいでしょう。
3.子育てに職場の理解があるか
育児中は、お子さんの急病などで突然職場を離れなければならなくなることもあります。小さな子どものいるお母さんなら子ども最優先は当たり前の価値観ですが、ママさんナースに対する理解に乏しい現場の場合、そうとは限りません。
そこで考えておきたいのが、職場のママさんナースに対する理解度です。
同世代のママさんが多く勤めている職場や、育児中の看護師を積極採用している職場はねらい目でしょう。
病院によっては院内保育や託児所を完備している所もあるため、できるだけ子どもさんを近くで見守りたい方にはそのような職場が最適かもしれません。
先輩ママさん看護師の子育て体験談
1.核家族で常勤を選択したAさんのケース
ご夫婦と子ども1人という核家族で、常勤看護師として頑張ってきたAさん。しばらくは頑張りましたが、子どもの急な熱や保育園からのお迎えの連絡などが多く、パート勤務に移行しました。Aさんによると、子どもの急病よりも実はご自身の体調不良の時がもっとも大変だったとか。
ある程度頑張ってこれたなと思ったタイミングで、旦那さんの実家での同居を選択し別の病院へ転職。
現在は義理のご両親に協力してもらい、2人のお子さんを育てながら常勤で頑張っているそうです。
2.大変な4人の育児を、夫婦の協力で乗り切るBさんのケース
4人の子どもさんがいるというBさん。安心材料は、自宅の隣が旦那さんの実家なのである程度子どもの面倒を見てもらえることですが、義理のご両親も共働きなのでいつもとはいかないそう。
そこで普段は、夫婦で協力しながらの育児でなんとか乗り切っているそうです。子どもが急に熱を出せば、夫か妻で手が空いているほうが出動。土日勤務の日は、旦那さんに子どもの面倒を見てもらうなど……。
最近、職場に託児所が新設されたことでかなり育児の負担は低減されたそう。
まとめ
今回は、ママさん看護師として頑張っていきたい方のために、子育てと看護師のお仕事を両立するポイントについてご紹介しました。
育児しながら仕事もするということは、とても大変。でも、子育ても仕事も、人生においてはとても貴重で大きな経験になるでしょう。
とはいえ、どちらかに負荷が大きくかかりすぎると、バランスが取れません。子育てと仕事のバランスをまずは最優先しつつ、育児にも看護師にも無理なく楽しみながら取り組める職場選びから始めるとよいでしょう。
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スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。