転職活動の際には、応募先と電話でのやり取りをすることが必ずあるものです。
応募先に電話をかけて連絡をする場合にも、マナーを守ることが転職成功への鉄則ですね。
看護師の転職活動の際、電話のかけ方についてはどのようなマナーがあるのでしょうか。
ここでは、看護師が転職活動をする際の電話の掛け方・折り返し方などについてくわしくご紹介します。
電話をかける際の例文も簡単に紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
1.電話のマナーや言葉遣いをおさらい
転職活動で電話を使う場合、社会人として求められる最低限のマナーは守らなければなりません。
看護師として活躍してきた方ならすでに身についているかと思いますが、ここでは、基本的な電話のマナーについておさらいしておきましょう。
・宛先の部署名を必ず確認しておく
病院などに電話をかける場合、宛先部署への直通電話がある場合は稀です。
多くの場合は代表電話番号へかけることになりますので、「○○部の採用ご担当者様をお願いしたいのですが」と、電話口ですぐ言えるように部署名は事前に確認しておきましょう。
不安がある場合はメモなどを取り、それを見ながら電話をかけても良いでしょう。
・電話をかける場所も考慮する
騒音の多い外出先などから電話をするのはマナー違反にあたります。
ご自宅や屋内の静かな場所から、雑音が入らないよう気をつけて電話するようにしましょう。
電話で伺った内容のメモを取れるよう、メモ用紙や筆記用具・応募先に関する資料（パンフレットなど）、求人票の写しなどを手元に準備しておくことも忘れずに。
・時間帯を選んで電話する
電話可能な時間帯を指定されている場合はその時間内にかけることが鉄則ですが、指定がない場合も電話する時間には気を遣いましょう。
現場が忙しくなると考えられる朝一や午後一、休憩時間などは避けると良いでしょう。
10時から11時30分の間や、14時から16時頃などが適していると考えられます。
・敬語の使い方を身につけておく
社会人経験がある方なら敬語はある程度身についているかと思いますが、以下の敬語表現はビジネス連絡でも誤りがち。
おさらいしておき、自然に口から出るようにしましょう。
・誤「行きます」→正「伺います／まいります」
・誤「言う」→正「仰る（おっしゃる）」
・誤「いいでしょうか」→正「よろしいですか」
・誤「すみません」→正「申し訳ありません／失礼いたしました」
また、会話中ではうっかり口語表現を使いがち。
「微妙に」「わたし的には」「○○っぽい」「めっちゃ○○」などの表現はつい出てしまいやすいので、日常会話のノリを出してしまわないよう要注意です。
2.電話でよく聞かれることは？
・面接の希望日について
面接の日程を先方から伝えてくれる場合もありますが、こちらの都合の良い日を聞かれる場合があります。
手帳やカレンダーを広げておくなどし、都合の良い日程をすぐに答えられるようにしておきましょう。
・質問や疑問の有無
ひととおり話した後に、電話の内容について質問や疑問点はないか聞かれることもあるでしょう。
メモ用紙と筆記用具を準備し、電話のなかで分からない点などがあればメモしながら話し、質問の機会があればすぐ聞けるようにしておきましょう。
3.かけ方・折り返し方の例文
転職活動で応募先に電話をかけるときの、基本のかけ方・折り返し方をおさらいしておきましょう。
・電話をかける場合
「お忙しい中失礼いたします、◎◎と申します。○○の求人についてお伺いしたいのですが、●●部の採用ご担当者様（名前が分かる場合は△△様）はいらっしゃいますか？」
と話して、担当者の方が電話に出たら、
「○○の求人を拝見してお電話いたしました、◎◎と申します。応募を検討しておりますが、募集は継続中でしょうか？」
と話をします。
・電話を折り返す場合
「お世話になっております、◎◎と申します。●●部の採用ご担当者様（名前が分かる場合は△△様）からお電話を頂戴いたしましたので、折り返しお電話いたしました。恐れ入りますが、採用ご担当者様（名前が分かる場合は△△様）はいらっしゃいますか？」
このように話をし、その後は電話を掛けるときと同じ要領で話をしましょう。
まとめ
今回は、看護師が転職活動をする際の電話のかけ方・マナーについてご紹介しました。
応募先と電話でやりとりをする機会は、意外に多くあるものです。
採用する側も、電話のマナーをしっかりとチェックしている傾向があるため、最低限のマナーを身につけておくことは思いのほか大切です。
面接などに進む前の段階から、電話の話し方1つで減点評価をされてしまうことは避けたいもの。
また、転職活動の際の電話は緊張感からつい早口で話してしまいがちになります。
一言一言を区切ってはっきりと話し、先方に聞き取りやすいようゆっくり話をする事を心がけましょう。
