看護師が転職を考える理由や事情はさまざまです。どんな転職媒体を活用して転職を進めたのかについても興味深いですね。
実際に転職した看護師の体験談や、面接での小ネタ的エピソードを聞き、ご自身の転職計画にも役立ててみましょう。
ここでは、看護師の転職エピソード事例や、ちょっと耳の痛い面接時の失敗談などをご紹介します。
1.看護師専門転職サイトをフル活用!
そろそろ別の医療機関へ転職したいと考えていたAさん。
求人誌やハローワークに頼ることも考えましたが、ネットで看護師専門の転職サイトがあることを知り登録。
登録後ほどなくして転職サイトの担当者から電話があり、勤務地や勤務時間、診療科などの希望のほか「なぜ転職したいのか」についてくわしく打ち合わせをしました。
特に「転職する理由」については、かなりくわしいことまでしっかり相談できたそうです。
理由をきちんと伝えておけば、それに配慮して合った転職先を紹介してもらいやすくなるのだそう。
後日、転職先としておすすめの医療機関の求人情報をとても数多く紹介されました。
そのなかから候補を絞り、応募するという流れになります。
そこでAさんが注意した点は「1院に絞らない」ことだそう。
応募しても条件に合わないなどで面接に進めないこともあるので、できればいくつか複数の候補を挙げておくとよいのだとか。
面接まで進んだら、サイトの担当者が事前にアドバイスをしてくれました。
また転職サイトが紹介する応募先の面接は、担当者の方が面接に同席してくれるのでかなり有り難かったそうです。
また、たとえ面接の結果が不採用でも、サイト担当者が新たな情報をどんどん紹介してくれるので落ち込んだり、困ったりしたことはなかったそうです。
内定をもらい、新しい職場に就業したあとも転職サイトのサポートを受け続けることができ、かなり助かったとAさん。
「その後いかがですか」などこまめに連絡がもらえ、新たな現場で頑張るモチベーションにつながっているそうです。
2.経験と資格を活かし、異業種への転職に成功
急性期病棟で看護師をしていたBさんは、1つのミスが文字通り命取りとなってしまう業務のなかで細かなミスをするたびに、精神的な負担を感じてしまう毎日を過ごしていました。
さいわいチェック体制が整っていたので重大な事故に至ることはありませんでしたが、「またミスをしてしまうのでは」という恐怖は大きくなるばかりです。
職場の人間関係などは悪くありませんでしたが、自分が勤務しているときは明らかに周囲の看護師の緊張感が違うと感じ、自分のせいで負担を増やしているような申しわけない気分になることも。
「このままでは同僚や先輩、患者さんにも迷惑をかけてしまう」と思い、Bさんはとうとうナース服を着て職場に立つこと自体に恐怖感を覚えるようになってしまいました。
そして看護師の業務に限界を感じたBさんは、看護師以外の仕事で転職先を探すことを決意。
思い切って医療機関とは関係のない職場で、看護師資格が役立てられる仕事はないかと探すことにしました。
そして転職サイトの求人で見つかったのが、医療機関で使う専用ソフトウエアを作っているIT企業での仕事でした。
開発者たちが医療の知識を持たないため、医療に従事していたスタッフが必要との求人内容で、応募後即採用という流れで転職に成功しました。
看護師の経験や資格が、現在の仕事でもプラスになっているというBさん。
交代勤務などの激務を強いられる機会もなくなり、家族や友人とのプライベートも楽しめるようになりました。
転職直後は看護師時代と較べて給与がぐんと減ったので苦労しましたが、今は落ち着いて気分も安定してきているそうです。
3.涙、涙の面接失敗エピソード集
ここでは、看護師の転職体験談ではなく、看護師が過去の面接で失敗してしまったエピソードをご紹介します。
今だから笑って話せますが、そのときのことを思うと笑えない……というものも。べ
明日は我が身!と思い、襟を正して面接に臨みましょう。
【1.質問回答編】
「前職の退職理由を聞かれ、先輩や同僚からいじめにあっていたと率直に回答してしまった。その場の空気があっという間に冷え込み、これは失敗したな~……とすぐに思った。」(Cさん)
「何か質問はないかと聞かれたので、自分の現状のキャリアを評価してどのくらいの給与になるか聞き返したら、露骨に怪訝な顔をされ気まずい雰囲気に……。」(Dさん)
何もかも本当のことを話してしまうのも、時としてマイナスになってしまうことがあります。
面接の前には話すべき内容をある程度まとめ、よくある質問に対する模範的な回答をある程度頭に入れておくとよいでしょう。
【2.面接現場でのうっかり編】
「面接会場で携帯電話の音が鳴ってしまった。すぐさま注意され、やっぱり採用には至りませんでした……。ちょっとの手間なので、携帯の音は必ずオフにしましょう」(Eさん)
「面接用の靴を準備するのをすっかり忘れ、ドレスアップ用のヒールを履いて面接会場へ。足に合わず痛いし、違和感だらけで面接に集中できませんでした。」(Fさん)
面接の準備は、受け答えの整理や時間管理だけではありません。
服装のマナーや携帯着信音のオフのように、事前に対策しておくべきこともあります。
特に髪の色などは前日までに対策することが必要なので、行き当たりばったりで行動せず早めの準備を。
まとめ
今回は、転職した看護師の体験談や面接での冷や汗エピソードについてご紹介しました。
これから転職しようと考えている看護師も多いでしょうが、転職にはさまざまな悩みがつきものです。
スーパーナースでは、専任のコンサルタントが多くのお悩みをきちんとサポートし、看護師が無事転職を成功させられるよう、しっかりお手伝いします。
転職活動に際してお悩みがあるなら、ぜひお気軽にご相談ください。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。