保健師になるには?
保健師になるには高校を卒業してから文部科学科指定の大学や統合カリキュラムの専門学校を卒業して、正看護師資格を取得する方法や、
看護系短大や看護専門学校終了後、保健師養成学校などで学び、保健師国家試験を受験するなどがあります。
いずれも正看護師の資格の取得が条件となります。保健師国家試験は毎年1回だいたい2月下旬に行われます。出願者は年々多くなっている傾向にあります。
また、合格率は95パーセント前後と非常に高いのが特徴です。試験内容としては地域看護学、疫病・保健統計、保健福祉行政論が主な内容となります。
合格発表は、3月の末に厚生労働省、地方厚生局によって行われます。
女性が活躍できる資格であり、高齢化社会が進む現代社会では今後も引き続き必要度の高い資格といえます。
保健師の仕事の特徴
保健師の仕事は、地域に住む人たちの健康管理や行政が行う保険関連のサービス業務が多いです。行政保健師、学校保健師、企業保健師など働く場所は数多く存在します。具体的な仕事内容は、地域住民の健康の相談、役所の各種手続きなど、配属先により様々です。学校保健師の場合は、保健室で具合の悪い生徒の看護や健康診断などの手配や会場準備なども行います。まれに教壇に立ち保健の授業を担当することもあるでしょう。企業保健師は、連日の仕事で疲れているサラリーマンの精神的ケアや保健指導を行う事や各種予防方法の告知なども担当します。サラリーマンは、幅広い年代の方がいますので、生活習慣予防も大切な業務になります。
いづれにせよ、メンタル的なケアを行うことも多いのでコミュニケーション能力を求められる仕事です。
保健師は全国に約5万人いるとされています。看護師に比べると非常に少ないので、一般的にはあまり知られていない資格かもしれません。しかしながら、学校や企業、地域コミュニティでは多くの人たちの健康管理の面で非常に重要なお仕事だといえます。
保健師として働く看護師の声
私は、親に勧められるまま看護師になりました。目的意識もなく日々の業務に追われ疲弊していました。今思うと、目的意識が無かったために業務をやらされていると思い込んで仕事ではなく業務として接していた自分に原因があったと思います。そんな状況を打破するべく、自分の強みを活かし、やりがいのある仕事に就くため、いろいろな情報を集めて出会ったのが保健師でした。もともと子供が好きだったので小学校の保健室の先生になれた今は毎日楽しく仕事に取り組めています。しかし、学校保健師になるための倍率は非常に高く、簡単に就けるものでもないので、とんとん拍子に進んだ私はラッキーだった思います。
学校の児童たちの健康を維持するために、自分にできること、最新の予防学、情報を得るために日々の勉強もかかせません。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。