ひと口に看護師のバイトといっても、色々な内容のバイトがあり、条件や給与なども様々です。その中でも、「採血バイト」は、人気のあるお仕事の一つです。
このページでは、看護師の採血バイトについてくわしくご紹介します。
気になる勤務先やメリット・デメリット、注意点についても取り上げますので、ぜひご参考にしてください。
採血バイトの勤務先
採血バイトの勤務先としては、献血ルーム(献血バス)、健診センター、病院の採血室、クリニックなどが中心です。
病院の採血室
それなりの規模の病院であれば、採血室は必ず設置されています。ただ、バイトの求人数はさほど多くありません。仕事内容はほぼ採血のみ。大きな病院の採血室だと、1日100人以上の外来患者さんの採血を一手に担うこともあり、スピーディーかつ的確に採血を行なう必要があります。
健診センター(健診車)
健診センターは、健康診断や人間ドックなど、病の早期発見を目的とした身体の検査・診断を行う機関です。センター内での健診業務だけでなく、企業や学校へ出向く巡回健診も行ないます。
メインのお仕事はあくまで採血ですが、就業先によっては、血圧測定や身体測定など、採血以外の業務を頼まれたり、巡回健診の際に会場到着後の設営・終了後の撤収作業を看護師がお手伝いすることもあります。
献血ルーム(献血バス)
日本赤十字社が運営する献血ルームは、全国各地に点在していますが、その数はさほど多くはありません。しかしながら、より多くの血液を確保するため、駅前や街頭など、いろいろな場所に献血バスを派遣して採血を行なっているので、1年を通して一定数のバイト募集があります。採血業務以外にも、献血した血液を管理するためのパソコン操作や器材管理、そして貧血の症状が出たり、気分が悪くなった方のフォロー等も看護師の仕事です。
献血バスの場合も、会場での設営・撤収作業を手伝う場合もありますが、基本的には採血業務がメインなので、あまり体力に自信がない看護師さんでもとくに支障はありません。
採血バイトのメリット
短時間勤務かつ残業がない
採血バイトの勤務時間は、平均3時間~5時間くらい。午前のみ・午後のみといった短時間勤務が多く、残業もほとんどありません。そのため、子育ての合間に働きたい看護師さんや空いた時間を利用して効率よく働きたい看護師さんにおすすめのバイトです。
看護手技の維持に最適
ブランクが長い看護師さんにとって、とくに「採血・注射」は、復職する際の不安要素のひとつ。しばらく現場から離れてしまうと、自信を無くしてしまう看護師さんも少なくありません。
定期的に採血バイトをしていれば、苦手意識を取り除くことができるだけでなく、ブランク明けの不安を軽減することにもつながります。
また、採血や注射に不安があると、復職の際の選択肢を狭めてしまうことになるので、採血バイトで手技を維持しておくことはメリットの一つといえるでしょう。
身体的、精神的負荷が少ない
採血バイトのお仕事は、基本的に「採血のみ」なので、病棟や介護施設、訪問入浴のように体力的に負荷の高い業務を行うことはありません。また、やるべき仕事が明確で、申し送りや引き継ぎの必要もないため、単発等のお仕事であっても、余計な気を遣わずに済みます。
採血バイトのデメリット
夏と冬の求人数が極端に少ない
採血バイトは、健康診断が集中する春や秋に求人が増える一方で、夏や冬は、極端に求人数が少なくなります。そのため一年を通してコンスタントに働くことが難しく、時期によっては、なかなかお仕事が見つからない可能性もあります。
仕事内容が単調
1日中ひたすら採血のみを行なう場合が多いので、慣れてくると同じ作業の繰り返しに飽きてしまうという側面はあります。とくにルーティンワークが苦手な看護師さんには不向きなお仕事かもしれません。
採血バイトの注意点
医療事故に注意する
採血バイトでは、短時間に多くの人に採血を行なうため、時間に追われての作業になりがちで、それらがミスを誘発する一因となっています。とくに採血は、針を扱うため、感染や針刺し事故等のインシデントが起こりやすい傾向にあります。
針を持って歩かない、リキャップしない、使用済みの針はその場で責任をもって使用者自身の手で感染性廃棄物容器に直ちに廃棄する、「鋭利な物を取り扱っている」という意識を持つなど、つねに緊張感を持ち予防を心がけることが大切です。
保険の有無を必ず確認する
前の項でふれたように、採血バイトは介護施設等でのバイトに比べるとインシデントの可能性が高いといえます。それゆえ、規模の大きい病院は、保険に加入している場合がほとんどですが、小さなクリニックなどでは、必ずしも保険に加入しているとは限りません。自分の身を守るためにも、まず応募時に保険の加入状況を確認しておきましょう。
もし、就業先が加入していない場合は、個人で加入できる看護職賠償責任保険への加入をおすすめします。
即戦力としての働きが求められる
、他のバイトに比べて採血する数が桁違いなので、その多さに最初は戸惑うかもしれません。勤務先によっては100人以上の採血を行なうケースもあるため、正確性、安全性はもちろん、手際よく処置を行なう「スピード」も同時に要求されます。もちろんバイト先によって採血の人数は異なるので、勤務前に必ず確認しておきましょう。
いずれにしても即戦力としての働きが求められますので、採血に自信がない、あるいは苦手意識があるという看護師さんはやめておいたほうが無難かもしれません。
バイトを探す方法
看護師さん自身が、限られた時間の中で、採血バイトや単発バイトを見つけるのには、想像以上に時間と労力を要します。
バイトを探すときは、看護師専門の求人サイトを活用するのがおすすめです。
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スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。