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ルート確保は得意ですか?
まとめ
ルート確保は対象者に侵襲を与え、神経損傷のリスクもある手技のため、緊張感も伴います。今回お伝えしたルート確保のポイントを意識して実践してみましょう
医療監修/医学博士 梅田悦生
マンガ/ほりたみわ
(敬称略)
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。
ルート確保とは
対象者に点滴などの薬剤を投与するための留置針を留置することを言います。
これは看護師のみなさんの中でも得意、不得意が分かれる手技はないでしょうか。
病院によっては神経損傷のリスクも高いことから研修や技術チェックを受けてから独り立ちするところがほとんどのようです。
対象者に侵襲を与える手技ですので、ポイントを押さえてスムーズにルート確保ができるよう解説していきます!
ルート確保のポイント
穿刺部位への血流が増えることで血管を怒張させることができます。
可能であれば対象者の上体を起こして穿刺すると良いでしょう。
難しければ、できる限り心臓より低くなるポジショニングを実施しましょう。
弾力のない血管は血管を針が突き抜けてしまう可能性があるので避けましょう。
蛇行している血管は針が突き抜けてしまう可能性があるので避けましょう。
正中は肘を曲げることで留置針が折れ曲がってしまう可能性があるので、注意しましょう。
皮膚を伸展させることで血管が一直線になり、穿刺しやすくなります。
血管を探す時間が長い、数回失敗すると看護師も対象者も双方緊張してしまいます。
緊張することで血管の収縮が起こり、血管が見えづらくなることもあるので、難しいとき、またはできないときは交代を呼びましょう。
ルート確保が苦手な方へ
ルート確保ができないのはあなたの手技が原因ではないかもしれません。
ポイントを実施してもなかなか血管が見つからないときや、失敗が続いたときは交代を呼ぶことも検討しましょう。
またルート確保が得意な同期や先輩にコツを教えてもらうなど、難しい対象者の場合は一緒に実施してもらうのも良いでしょう。