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那須虎児
鶏子の弟。新人ナース。
わけあって遠回りしてこの道に。 -
タカハシハル
56歳。検査入院中
穏やかだがナイーブな一面も。
甘いものがすき。 -
看護みよこ
46歳。病棟師長。
病棟のお母さん的存在。
その電話は本当に家族ですか?
医療監修/医学博士 梅田悦生
マンガ/ほりたみわ
(敬称略)
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。
守秘義務とは
一定の職業や職務に従事する者・従事した者に対して特別に課せられた職務上知った秘密を守る法律上の義務のことをさします。
看護師は保健師助産師看護師法で「保健師、看護師又は准看護師は、正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。」と、定められています。
違反した場合は「6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金」とされています。
個人情報とは
患者(利用者)の氏名、生年月日、居住地、家族構成などの基本的な情報のほかにも、健康状態、病状などは2017年に新たに個人情報に導入された、要配慮個人情報となります。
カルテに記載されていないものでも、患者(利用者)の個人を特定できるあらゆる情報は個人情報にあたるため、看護師はこれらを守秘しなければなりません。
今回のポイント
解説
今回のケースでは病院に入院し、検査もしくは治療を受けているという事実が個人情報にあたります。病院によっては個人情報保護のため「患者様への電話の取次ぎは行わない。」と明記されているところもあります。
患者(利用者)の許諾なく、入院の有無や病状などを説明してしまうと、守秘義務違反となります。
過去には実際に患者の個人情報を漏えいさせた看護師が提訴され、損害賠償を求められるという事例が発生しています。
電話をかけてきた方が妹だと名乗ってもご家族である確証がないため、患者さんに関することは何もお答えできません。
※状況により、患者(利用者)の許諾がある場合はこの通りではありません。
まとめ
看護師には守秘義務があります。
患者(利用者)の個人情報漏えいが重大な事態を引き起こしかねないということを再認識し、細心の注意をはらってお仕事をしましょう。
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Vol.1『看護師の個人情報漏えいについて』