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那須虎児(なすとらじ)
鶏子の弟。新人ナース。
わけあって遠回りしてこの道に。 -
イトウジロウ
75歳
ちょっとおとぼけの
愛されキャラの患者さん パンダ耳 -
看護みよこ
45歳 病棟師長
病棟のお母さん的存在
スキンケアがすき。
そのヒヤリ・ハット事例、報告していますか?
医療監修/医学博士 梅田悦生
マンガ/ほりたみわ
(敬称略)
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。
こんな経験ありませんか?
日々の業務の中で、今回の漫画のように「ヒヤリ・ハット事例」を経験したことはありませんか?
そして、結局ミスは起こしていないから報告の必要はないのではないか…と思ったことはありませんか?
ヒヤリ・ハット事例とは
厚生労働省は「リスクマネージメントマニュアル作成指針」において、ヒヤリ・ハット事例を以下のように定義しています。
患者に被害を及ぼすことはなかったが、日常診療の現場で、“ヒヤリ”としたり、“ハッ”とした経験を有する事例。
具体的には、ある医療行為が、(1)患者には実施されなかったが、仮に実施されたとすれば、何らかの被害が予測される場合(2)患者には実施されたが、結果的に被害がなく、またその後の観察も不要であった場合等を指す。
引用:厚生労働省「リスクマネージメントマニュアル作成指針」<https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/sisin/tp1102-1_12.html>
どうしてヒヤリ・ハット報告書が必要なの?
ハインリッヒの法則において、「1件の大事故が起こる背景には29件の軽微の事故があり、300件の微小な事故が存在している」と言われています。
つまり、重大な事故の前には多くのヒヤリ・ハット事例が潜んでいます。
重大な事故を未然に防ぐためにはヒヤリ・ハット事例を集め、情報を分析・共有することが重要となります。
そのため、対象に影響がない場合でも、ヒヤリ・ハット事例を報告する必要があります。
まとめ
医療の現場におけるヒヤリ・ハット事例は、重大な医療事故を防ぐために大切な情報です。
対象に影響がなかった場合でも「どうしてそのような状況に陥ってしまったのか」詳しく分析・共有し、重大な医療事故を防ぐために役立てましょう。