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白衣たまこ
25歳 3年目ナース
一生懸命だが抜けている。
アイドルの推し活に精を出す。 -
医療ゆかり
28歳 7年目看護師
たまこのプリセプター
ワインがすき -
サトウタロウ
85歳
まじめな気質の患者さん
待つのが苦手 ふわふわヘア
抑制に安心していませんか?
医療監修/赤坂山王クリニック 院長 医学博士 梅田悦生
マンガ/ほりたみわ
(敬称略)
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。
NGポイント
抑制をしているから大丈夫だと安心し、頻回に訪室しなかった。
術後せん妄とは
時間や場所などが分からなくなる見当識障害から始まり、注意力や思考力が低下して様々な症状をきたす状態をせん妄と言い、その状態が手術後に出現することです。
抑制とは
抑制は「切迫性」「非代替性」「一時性」の身体拘束3原則に基づき行われます。
対象者の安全の保持と治療、看護上の必要性によりミトンなどの道具または薬剤を使用して対象者本人の意思で自由に動くことができないよう拘束し、動きや行動を制限することを言います。
抑制中の看護のポイント
術後せん妄の状態にある対象者に治療の説明をしてもなかなか理解が得られず、治療に必要な点滴やチューブ類の自己抜去は大きな事故に繋がる恐れがあります。
安全に治療を行うために身体抑制が用いられますが、抑制をする場合には必要性について細かなアセスメントが大切です。
抑制を行うと対象者がストレスを感じ外そうと暴れたり、せん妄状態が悪化するなど、身体的・精神的な弊害を起こしやすくなります。
「抑制をしているから大丈夫」と安易な考えはせず、頻回に訪室し細やかな観察を行いましょう。
また、点滴類の自己抜去を防ぐために対象者が触れられないように工夫し、日中はなるべく抑制を解除する時間を設けるなど生活リズムを整え、せん妄状態の改善に努める必要があります。
まとめ
対象者に必要な治療を行うため、抑制が必要な場面があります。
しかし抑制を行うことで身体だけでなく精神面にも大きな影響を及ぼし、弊害に繋がることもあります。
必要性を細かくアセスメントし、抑制中は頻回に訪室し事故防止に努めるだけでなく、対象者に寄り添った看護を行いましょう。