vol.41『ちょっと待って!立位での浣腸は禁忌です!』
登場人物
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白衣たまこ
25歳 3年目ナース
一生懸命だが抜けている。
アイドルの推し活に精を出す。 -
看護みよこ
45歳 病棟師長
病棟のお母さん的存在
スキンケアがすき。 -
タカハシハル
59歳 検査入院中
穏やかだがナイーブな一面も
甘いものがすき。
25歳 3年目ナース
一生懸命だが抜けている。
アイドルの推し活に精を出す。
45歳 病棟師長
病棟のお母さん的存在
スキンケアがすき。
59歳 検査入院中
穏やかだがナイーブな一面も
甘いものがすき。
NGポイント
トイレでの浣腸を依頼されたが「なぜ立位での浣腸が危険なのか」という具体的な説明ができなかった。
そのため、「なぜ危険なのか」が伝わらず、納得できるような促しとならなかった。
浣腸の効果
グリセリン浣腸は先端のチューブから液を直腸に注入し排便を促進します。
浣腸を行うときの体位
浣腸を行うときには腸の走行を理解したうえで施行することが大切です。
直腸は左側にあるため、基本的に左側臥位で行います。
立位での浣腸のリスク
立位での浣腸は、直腸損傷や穿孔の危険性があり禁忌です。
ベッド上での浣腸は、生活をしている場所での排泄に対する抵抗感や羞恥心から、トイレで行うことを希望されることも多いでしょう。
しかし、立位での浣腸は腹圧がかかりチューブを適切な長さで挿入しても直腸を傷つけやすくなります。
最悪の場合は穴が開き、手術や入院期間の延長というリスクがあります。絶対に行わないようにしましょう。
対応のポイント
まとめ
浣腸は体位や手技を理解していないと、直腸損傷や穿孔などの大きな事故につながります。
看護師は対象者の理解が得られるように、そのリスクを丁寧に説明しましょう。
浣腸に対する羞恥心へ理解を示した上での説明も必要です。
対象者が安心できるような説明や環境整備をし、理解を促すことが大切です。
対象者の理解や体位の保持などが困難な場合には周囲のスタッフへ相談し、ベストな対応を検討しましょう。
医療監修/医学博士 梅田悦生
マンガ/ほりたみわ
(敬称略)
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。