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vol.33『夜に増える転倒転落』
登場人物
  • 医療ゆかり

    25歳 4年目看護師
    たまこのプリセプター
    ワインがすき

  • 白衣たまこ

    22歳 1年目看護師
    いつも一生懸命だが
    たまに抜けている

  • サトウタロウ

    85歳
    まじめな気質の患者さん
    待つのが苦手 ふわふわヘア

  • タカハシハル

    56歳 検査入院中
    穏やかだがナイーブな一面も
    甘いものがすき

夜間の転倒転落にご注意を!

NGポイント

  • すぐ対応できないにもかかわらず ナースコールをとり、状況を確認しなかった。
  • 「この対象者なら大丈夫」という思いこみからナースコールの内容を把握せず、対応の優先順位を考えなかった。

夜間に転倒転落が起きやすい要因

就寝時間にも関わらず、夜間は転倒転落が多いことが知られています。
では、それは一体なぜなのでしょうか?

  • 日中に比べて血圧が低くなりやすい
  • 薬剤使用の影響(睡眠剤、降圧剤など)
  • 消灯により周りが見えにくい
  • 点滴などの治療による尿意や不眠
  • 夜間せん妄や、それに伴う不穏状態

【番外編:センサーナースコールの種類と適用状況】

夜間はスタッフの人数も少なくなります。
そのような状況において転倒転落を予防するため、センサーナースコールを使用する方法があります。
さまざまな種類がありますので、有効に活用するために対象者の状況を適宜アセスメントし適しているものを選択しましょう。

●マットセンサータイプ
  • ・一人でベッドから離れると転倒転落リスクがあるとき
  • ・ベッドから車椅子やポータブルトイレに移乗するときに転倒転落リスクがあるとき
●ベッドマットにセンサーマットを敷くタイプ(ベッドセンサー)
  • ・ベッドから立ち上がろうとすると、すぐに転倒転落する可能性があるとき
  • ・ベッドから転落転落の可能性があるときに適しています
●マットレスの端にセンサーパッドを敷くタイプ(ベッドサイドセンサー)
  • ・立ち上がってからセンサーが感知しての駆けつけでは遅いとき
  • ・ベッドセンサータイプまでは早く報知する必要はないが、少し早く行動しているのを知りたいとき
●ベッドの柵にセンサーマットを巻きつけるタイプ
  • ・ベッドからの起き上がりの時点でキャッチしたいとき
●赤外線タイプ
  • ・設置に自由度があるので、すべてのタイプに適応
●クリップタイプ
  • ・上半身の起き上がりをキャッチしたいとき
  • ・ズレ落ちしそうなのをキャッチしたいとき

まとめ

転倒転落は健康寿命を縮めるリスクがある身近な事故です。
夜間の転倒転落の理由は、ひとつではなくさまざまな要因が関係していることが多くあります。

フローチャートを使用し転倒転落リスクをアセスメントしている病院もあるでしょう。
日中の状態で「転倒転落のリスクが低い」とアセスメントしても、夜間は思いもよらないリスクが高まることもあります。

「誰でも転倒転落のリスクがある」を念頭に置いて対応する必要があります。

医療監修/赤坂山王クリニック 院長 医学博士 梅田悦生
マンガ/ほりたみわ
(敬称略)

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スーパーナース編集部

スーパーナース編集部

看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。

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