マイページ
vol.14『あなたの腰は大丈夫ですか?』~看護師の腰痛予防~
登場人物
  • 白衣たまこ

    22歳 1年目看護師
    いつも一生懸命だが
    たまに抜けている

  • 看護みよこ

    42歳 病棟師長
    病棟のお母さん的存在
    スキンケアがすき

  • サトウタロウ

    85歳
    まじめな気質の患者さん
    待つのが苦手 ふわふわヘア

あなたの腰は大丈夫ですか?

NGポイント

  • 正しい姿勢での移乗介助ができていなかった

看護師の腰痛を引き起こす原因

  • 日々の移乗介助や介助度により腰への負担がかかる。
  • 入浴介助で、浴槽へ移動させる場合や洗体によって、かがんだり身体を支えたりする場合に負担がかかる。
  • 排泄介助・体位変換等により、前傾姿勢や中腰になっての介助が10分程度におよび腰痛になる。

腰痛防止のためのポイント

  • ボディメカニクスを活用する。※1
  • ナースシューズは安定感のある物を選び、足腰への負担を少なくする。
  • ストレッチや入浴で血行を良くする。
  • マッサージや休息を取りながら、気持ちのリラックス効果を得る。
  • 1人で無理して移乗しようとせず、2人で行うなど負荷がかかり過ぎないようにする。

※1ボディメカニクスとは
姿勢を安定させて、最小限の労力で介助することができる技術です。
体の動きや、骨格・筋肉などの力学観点からも
介助される方の不安や苦痛を軽減し、介助者の腰痛予防や
身体の負担も軽くなります。

ボディメカニクスの8原則

  • ⑴足幅を前後左右に広げて立位を安定させる。
  • ⑵膝を曲げ、重心を低くする。
  • ⑶対象者を持ち上げるのではなく水平に移動させ、重力の影響を減らす。
  • ⑷対象者の近くに寄る。
  • ⑸対象者の身体を小さくまとめ、摩擦を少なくする。
  • ⑹足先を動作する方向に向けて安定させる。
  • ⑺指や手だけではなく、大きな筋群を使い負担を減らす。
  • ⑻てこの原理を使用し、少ない力で介助する。

看護師の職業病とも言われている【腰痛】。
腰痛の程度には個人差がありますが、今回の事例のように看護師経験年数が少なくても無理な姿勢が続き生じることがあります。

また腰痛が気になって、焦りなどから心身とも共に負担を感じてしまうこともあります。
忙しい毎日に追われ、自身の身体のことは後回しにしてしまいがちです。
正しい姿勢やリラックスできる時間を取りいれるなどして、予防や対策を行っていきましょう。

医療監修/赤坂山王クリニック 院長 医学博士 梅田悦生
マンガ/ほりたみわ
(敬称略)

この記事を書いた人は
スーパーナース編集部

スーパーナース編集部

看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。

【プライベート看護】スーパーナースが提供する「自費の訪問看護」という働き方に関する特集です!

4/11更新【全国】活躍の場は日本全国?!バックアップナースの看護師求人を集めました!

4/11更新【関西エリア】病院の求人特集です!

お気軽にお問合せください!

スーパーナースは全国の看護師求人案件を取り扱っています。