Vol.0093 星に願いを[2016/07/05更新]
梅雨時の曇り空が続いておりますが、
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
再びご無沙汰してしまいました…マツコです。
競争率が高いので難しいかも…
と、言われていた子どもの保育園入園が決定し
正式にお仕事復帰することができました!
せっかく頂いた一億層活躍への切符。
ムダにしないように精一杯頑張りたいと思います。
さてさて、いつのまにか、もう7月。
街中でもチラホラと笹の葉や七夕の飾りを
見かけるようになりました。
病院や施設で働かれている方は、
七夕の準備をされている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
マツコも、
今年は久しぶりに短冊にお願い事を書きました。
この短冊をみて思い出したのが、
ある患者さんのご家族たちのこと。
長期入院の患者さんが多い病棟で
働いていたときのことです。
長期で入院していると
患者さんだけでなく
患者さんのご家族同士で、仲良くなることが多くなります。
そんな中、患者さん(Aさん)の呼吸状態が悪く、
病室の外からでも、息苦しさが伝わる状態が続いていました。
ちょうど、七夕の頃でした。
病棟では、笹の葉を用意し、
七夕飾りの準備をしており、
患者さんやご家族にも、短冊をお配りしていました。
すると短冊の中の、
あるお願い事に目が留まりました。
「Aさんが楽になりますように…」
Aさんを心配した、
他の患者さんのご家族が、書いてくださったものでした。
純粋に、
“状態が落ち着いて、呼吸が楽にできるように”
という思いから書かれたものでしたが…
なんだか気になる…
この一文、
ひねくれもののマツコは
ちょっと違う意味にも取れちゃうよなぁ…
と思ってしまったのです。
自分だけかなあ。。。
と思っていたら、
「やだあ、これ(笑)。ラクになりますように…って!(笑)」
なんとAさんの奥さんが、
この短冊に喰い付いちゃったのです!
隣にいたのは、
短冊を書いたご本人!
うわあああぁ~!!
まずいかも~!!
マツコ、一人でドギマギ☆★☆★
「えっ!?」
「何か…おかしいですか?」
ど、どうなるの~!?
中に割って入る?
どうする??
と、
マツコが内心オロオロしている間にも、
二人の会話は進んでいきます。
するとマツコの心配をよそに
二人は大笑い。
「そんなつもりじゃなかったんです~(笑)」
「わかってるわよ~(笑)。だから余計に面白くって(笑)」
マツコの余計な心配以上に、
お二人には強い絆と信頼があり、
家族がつらいときでもユーモアを忘れず、
明るく日々を送る姿が、そこにはありました。
たとえ、短冊を書いてくださった方に悪気はなくても
悪い意味として受取ってしまい、険悪になるケースもあると思います。
長期に及ぶ入院は、
患者さん本人だけでなく
ご家族もまた心身共に疲労が募り、
ご本人以上にナーバスになる場合も少なくありません。
この場合は、Aさんの奥さんが
笑い飛ばして事なきを得ましたが…
そうはならない危険性も、十分ありました。
些細なことであり、
決められた看護業務以外のことのようですが、
このような繊細なことにも
心配りができるようアンテナを張っていきたい、そう思った出来事でした。
ちなみにこの数日後、
明るい奥さんの看病と、短冊の力(?)もあって、
Aさんの呼吸状態は落ちつき、しばらくして元気に退院されました。
お星さまが見られないことも
多い七夕ですが…
今年は、全国的にお天気に恵まれそうです!
星に願いを。
みなさまのお願いごとが、叶いますように!
マツコ