看護師としてお仕事をしていると、時には失敗をしたりインシデントを起こしたり親しくしていた患者さんとのお別れがあったり「もう看護師を辞めたい!」と心身ともに疲れきってしまう時もありますよね。
気持ちを切り替えたくても、なかなか上手く切り替えられない!そんな方も多いのではないでしょうか?
そんなあなたに、明日からまた「もう少し頑張ってみようかな」と元気と優しさをくれる
おすすめの本を5冊、紹介させていただきますね。
1 現役の医師が描くリアルな医療の現場に、思わず引き込まれてしまう
現役の外科医である中山祐次郎さんが書いている小説なので、とにかくリアリティがあるストーリー。
新米研修医の雨野隆治が、様々な患者さんと出会い葛藤をしながらも医師として成長していくんですが、読みながら雨野先生を応援せずにはいられません。
新人時代の自分や今まで出会ってきた患者さんや医師と重ねて読んでしまい、感情移入してしまうこと間違いなし!
この小説を読んでいると研修医の大変さも理解できるので、明日からはドクターにもう少し優しくしようかな?なんて思えてしまうかもしれません。
読みながら次の展開が気になるので、きっと小説が苦手な方もあっという間に読めてしまいますよ。
医師や看護師、それぞれに頑張っている姿はかっこいいなと素直に思わせてくれる作品。
2 在宅看護の素晴らしさ、難しさリアルな現場を知ることができる
こちらも看護師でもあり漫画家でもある著書が描く訪問看護ステーションを舞台としたリアルなストーリー。
在宅看護に携わっている人にはもちろん、看護師であれば同じようなシチュエーションで悩んだ・同じような経験をしたという回もあったりと激しく共感できてしまう漫画。
漫画なので、本は苦手という方にもおすすめです。
看護師や患者さんが、本当に存在するような錯覚に陥ってしまうくらい登場人物がリアルなのが印象的。
さすが看護師である著者が描いた漫画だからこそかなと感じてしまいます。 楽しく読みながらも、患者さんとのコミュニケーションや訪問看護についても詳しく知ることができる作品です。
3 どんな死を迎えたいか?人生について深く考えさせられながらも人と人の繋がりって温かいなと思わせてくれる
「人生の最後に食べたいおやつは何ですか?」瀬戸内の島のホスピスを舞台にしたストーリー。
若くして余命を告げられた主人公 雫が、終のすみかとして選んだ島のホスピスで個性豊かな入居者や島の人々と交流することで抑えていた感情が溢れ出して。
どんな人にもいつか必ず訪れる「死」について、そして生きることについて考えさせられる作品。
看護師として、誰かの人生の最後のタイミングに立ち会えることは本当に尊いことなんだなと思わせてくれました。
読み終わった後に、自分の人生が、きっと愛おしく大切に思えると思います。
4 大切な人を看取るということの悲しみ、喪失、そして人の弱さと同時に強さも感じさせてくれる
最愛の妻ががんを患い、最後は自宅で看取り失意の中から少しずつ再生していくがん専門医である著者の実体験を記録した1冊。
「家族や大切な人を亡くした人がどれだけの喪失と悲しみの中にいるのか?」改めて患者さんや患者さんの家族に、思いを馳せることのできる本です。
大切な人や家族を亡くした経験がある人にとっても癒しになるような作品ですし、夫婦の愛って素晴らしいなとも思わせてくれます。
医師でもある著者の言葉の1つ1つにハッとさせられ、涙なしでは読めない1冊です。
5 いつか出会いたい!傷ついた人の心にそっと寄り添う不思議な甘味処のお話し
疲れ果ててしまった人、落ち込んでいる人、泣きたい気分の人の前に突然現れる小さな甘味処。
甘味処の中に入ると、そんな泣きたい心に染み込むような甘味が提供される不思議なお話し。優しい味の甘味を食べると、いつの間にか今まで抑えていた涙が溢れてくる。
私もいつか出会ってみたい!と思わせてくれるリアルな甘味のイラストに、ほっこりとするストーリーに疲れた心が癒されます。
実は著者の中山有香里さんは看護師兼イラストレーター。看護師だからこそ、落ち込んだ人の気持ちにそっと寄り添えるからこそ生み出せる作品かもしれません。
各話に甘味のレシピも載っているので気分転換に家で作ってみるのも楽しそうです。疲れた時、落ち込んだ時に定期的に読み返したくなる本です。
普段の業務で忙しく、マルチタスクをこなし頭の中がパンパン!となっている方も多いのではないでしょうか?お休みの日は、ついついスマホと過ごす時間が長くなる。
ぜひ数時間だけでも、スマホから離れて本に触れてみるのはいかがですか?
きっとリフレッシュできると思います。ぜひ気になる本があれば、次のお休みにはカフェやお家でコーヒーや紅茶片手にリラックスして読んでみてくださいね。