こんにちは
いつもどこかに猪突猛進の花子です。
季節が巡るのが早い今日この頃ですね。
いつの間にか、花子もアラフォーに突入していました。
“亀の甲より年の功”と言いますが、それなりに世間の波にもまれ、今じゃちょっとのことでは動じませんよ~
ただね、若い頃は、そうじゃなかった!というのが、今回のお話です。
花子は、感情の高ぶりに伴い、“失神する” 癖があったのです。
よく、感極まって泣いちゃう、とかありますが、そうではない。
泣くを通り越してぶっ倒れるのです。ちなみに、めったに泣くことはありません。
病棟で初めて失神したのは、最初の一週間の新人研修が終わり、病棟1日目の日。
ちょうど、CV挿入の処置があり、見学させてもらうことに。
私は、邪魔にならないよう、病室の隅へスタンバイし見学。
見逃さないよう、じ―っと食い入るように見ておりました。
CVは頚部から挿入で、これがなかなか入らない。
血液の臭いが部屋に充満し、そして、患者さんは「ふ~ふ~」っと息が粗め。
それを、じ―――っと黙って見ていたら、クラクラしてきた。
これはヤバイ!と自覚しつつも、見学途中で退席して良いものか迷っていると、
介助の看護師さんが「先生、一休みしますか?」と。
危機一髪助かり、病室をあとにし、ナ―スステーションに駆け込んだところで力尽きて、失神。
「花子さん!、花子さん!」と声をかけられ、抱えられ休憩室へ一時退場。
気分も落ち着き、ナースステーションへ戻ると、
「あんた、看護師なんだから!倒れる前に横になるとかしなさいよ。」と師長さんのお怒りを受けました。
はい、ごもっともです、すみません。
その他、先輩から怒られ、失神したこともありました。
失神まではいかなくても、手前寸前ということは幾度とあり。
大雑把なくせに、変にデリケートなところがある、厄介な人間だと自覚はしています。
新卒時代は、新しいことだらけで、緊張のしっぱなし。
周りから、積極的に処置に入るよう尻をたたかれてました。(今だから分かる有り難さ。)
バルンの尿破棄をしていると、突然カ―テンがシャ―とあき「○○号室へ行って、○○の処置に入って!」と。
「え・・・え・・・」と心の準備がないまま処置につく私。これでは、身が持たない。
で、新人花子は考えたのです。
朝、早く来て準備万全にしとけばいいんじゃないか!!と。
日勤8:30開始のところ、6:45に出勤。
夜勤スタッフに「早すぎないか?」と言われつつ、「私のことはお気になさらず。」と活動スタートしかけた時、
当直師長が来棟、私に気付きすぐさま「あなた勤務は何?」と質問。
「あ、日勤です。」と答え、早く来た理由も一応説明しときました。
その日、師長さんが看護部から戻ってくると、不穏な雰囲気が出てました。
「あんた、何時にきたの? ちゃんと体を休めないと事故につなかるんだから!」とまたまた指導をいただきました。
それでも、懲りない私は、早く出勤しちゃダメならと、周りの目を盗み、前日に下準備をしておりました。
いつしか、こんな私も、感極まり失神しなくなり、仕事でドキドキすることも少なくなっていきました。
逆になんなら、ロボ花子になったのでした。
“初心忘るべからず”と申しますが、あの頃の真剣さや全力疾走感を忘れてはいかんなっと思う、この頃です。