前回は日本とアメリカの患者の違いについてお話ししましたが、今回はアメリカと日本の看護の違いについてお話ししていいこうと思います。
って言っても看護のちょっとした一部ですよ。
アメリカと日本、もちろん根本的な『看護』というものは一緒ですが私が思うアメリカと日本の看護ではやはり前回に引き続き文化的な違いからくる看護の違いがあると感じます。
日本には『おもてなし文化』というものがありますよね。
なので日本では看護もサービス業のひとつの様な気がします。
それもあり私が長年勤めた病院ではCS(Customer Service=患者サービス)委員があり私はそのリーダーだったこともあります。
定期的に患者さんからアンケートをとり、患者さんの満足いく看護の向上に勤めていました。
また看護師の身だしなみもチェックしていました。(ほんと学生みたく厳しい病院でした😅)やはり日本は見た目で判断されることが多いですからね。
余談ですがこちらは普通に看護師刺青入れてる人いるし、鼻ピアスしてる人もいます😅見た目どうであれちゃんと看護師の資格持ってるプロフェッショナルな人という扱いになります。
みんな普通に優しく良い人達ですよ😊
話は戻りますが、そう!アメリカの看護は日本と違って全くサービス業ではありません。
こちらの看護師は患者の病状、データだけ見て仕事してるって感じです。
前回も言いましたがみんながみんなでそうではないし、また病棟や働く環境によって変わってくると思います。
働く場所がホスピスとなればまた看護の内容、重視する点も変わってくるので看護師の対応も変わってくると思います。
でもまぁ今回は私が思う急性期病棟でのアメリカと日本との看護観の違いについてお話ししていきます。
Long story short(簡単に言うと)
患者の病状は安定している。データOK! = 看護できてる!🙆♀️
みたいな感覚です。😅
こちらの看護師達の傾向として、看護師の仕事ではないことは一切やりません。
そしてめんどくさいことはしない。患者がどんな体位であろうと、汚れていようとほとんど気にしない😅
正直歯磨きのセッティングなどをしているのを一度もみたことがないです。
以前のMed-surge(外科病棟)で働いてた唯一の日本人の友達が、歯磨きのセッティングをしてあげたら患者からこんなことしてくれたのあなたが初めて!と言われたそうです。😅
そう、こちらの看護師はこういったことは一切やりません。ガウンに血液、排泄物が付着していようと気にしません😅(もちろん程度にもよりますが)
清拭もさら〜っと軽くウエットテイッシュの様なものでなでて拭くだけだったり、もしくは一切行われません 😅(病院にもよるとは思いますが。ってかそう思いたいところです😅)
日本人みたいに色々やってあげよう、患者をきちんと整えよう、綺麗にしてあげようと思う人はほとんどいません。
なので日本とアメリカの患者を比べると断然日本の患者の方が綺麗にされてます。
皆さん『環境整備』って言葉看護学生の時めっちゃ使ってませんでした?
特に転倒転落の看護計画を立てる時とか 笑
そう、環境整備は看護のひとつですよね。
日本では。。。。
私は看護学生の時の看護計画立で使用する言葉ランキングの上位に入ってくるんではないかと思うくらい『環境整備』って言葉使ってました 笑 (私だけ??)
また新人の時、先輩ナースから「ちゃんと環境整備して!汚い!」と怒られたことがあります。😅
新人の時って患者の情報得るだけでいっぱいいっぱい。そして患者の病状を理解してそして看護処置を行う。
慣れてないとカンペ見てどうだったっけ?と確認したりで忙しくなかったですか?💦
新人の時って全然まわりに目がいかないんですよね😅新人の時環境整備なんてする余裕は私にはなかったです。
ってか環境整備って言葉あれだけ看護看護学校で使ってたのに思い出しもしませんでした。先輩に言われてはっ!と気付かされました。
でも、経験が増えるに連れ余裕ができまわりが見えるようになってくると環境整備までもきっちりできるようになります。
私は今でもできる限り次のシフトの人には綺麗な状態で渡すように心がけていますし、動けない患者さんが物をとりやすいようにオーバーテーブルの上を整理整頓しています。
しかーし、ここアメリカでは環境整備のことをとやかく言う看護師は1人もいません。笑
と、いうか『環境整備』ってみんな何なんだか知らないんじゃないかと思います 笑
アメリカの患者の部屋を見て最初に思ったこと。
言い方が悪いかもしれませんが、「ん?ここ豚小屋?」っていうくらい汚っ!!!😱って思っちゃいました。
この時ばかしは、いくらこっちで新人でまだ余裕がなくとも汚いことには簡単に気づきます😱それくらいすごいです!!
汚いというか散らかりようが半端ない😅ものすごい勢いで物があちこちに散乱、積み重なっている。初めてアメリカで患者の部屋をみてものすごくびっくりしたことの上位に入ります。
アメリカで看護師してて驚いたこととかある?って聞かれたらこれが真っ先に思い浮かぶ出来事だと思います。笑 それくらい衝撃的でした。
尿器がオーバーテーブルの上に置いてあるのはこちらでは普通です。
えっ。マジで?!うそでしょ。汚っ😅って思いました。その横に普通に食べ物があったり。。。
確かにそこの病院は看護師不足で看護師がものすごく忙しく環境整備まで手が回らないってことも理由には入るけど。
いや、だけど。。。と、思うくらいの散らかり様。
”ゴミはゴミ箱に!”という言葉はここにはない。
患者の部屋だけではありません。ナースステーションもものすごい勢いで散らかってます!
日本では絶対に見ることないと思いますよ。😊
なので日本に旅行に行った方達が日本は綺麗!!って言うのは当たり前。
そりゃこの散らかり具合が普通の場所で生活している人からしたら日本は断然綺麗に見えると思います。😂
後半は、アメリカのナースステーションとの違いについてお話します。