1.保育園看護師としての仕事内容
一般的な保育園看護師の仕事内容は前回のブログでも少しお話しをしました。
大きく言うと「園児の健康管理」です。これを細かな業務に分けると健診だったり怪我や病気の看病だったり、
多岐に渡ります。
そしても一つの大きな業務としては保育に入るということです。他園では0歳児クラスの担任の1人として配属され、日々の保育の構成や補助を任されているところもあるようです。
私の勤務先では担任としてではなく、あくまでフリーとして。メインは保健業務なので、保育業務が手一杯で保健業務に手が回らないことがないように、という園長の気遣いがあります。
さて、とある日の勤務をご紹介してみますね。
※現在連携園の小規模認可保育園(12名定員)に所属
9:00 | 出勤 保育に入り子供たちの様子を観察。保育士さんから子供たちの情報を聴く。連絡ノートを確認。おむつ替え、水分補給見守り |
10:00 | 散歩へ出発するまでの身支度補助、見送り(保育体制により散歩先に付き添うこともあり)ない場合、欠席状況確認。本日の業務確認(会議、研修など) |
10:00〜12:00 | 会議や保育。なければ書類作成や確認、研修資料準備、怪我の対応など |
12:00〜13:00 | 休憩 |
13:00〜13:30 | 昼礼 その日の園児の怪我や体調不良、連絡事項を共有 |
13:00〜16:00 | 会議や保育。なければ書類作成や確認、研修資料準備、怪我の対応など |
16:00〜17:00 | 保育 |
日によっては自分が主催の研修をしたり、会議に参加したり、打ち合わせをしたり。
保健業務に関わることを担って子供たちのために看護師として何ができるかを日々考え意見を出して活動しています。
保育園看護師になって、最初に苦労した点はパソコン操作でした。
病棟の時は電子カルテの操作はあるものの、WordやExcelを使った作業というのはとても少なかったです。
保育園では、保健だよりや各種お便り、研修のパワーポイントなどパソコンスキルが乏しかった私にとっては最大の難関でした。
しかし、それもすぐに慣れますし、パソコンスキルはぐんぐん上がっていくのでこれはメリットだったと言えます。
2.保育園での専門の職としての役割
保育園には保育士、看護師、栄養士、事務職など専門職が協力し合って日々の保育の充実を図っています。
看護師として子供たちのためにできることとは、「健康管理」「安全管理」だと思っています。
日々の子供たちの健康管理はもちろんのこと、怪我の対応や怪我を未然に防ぐための安全予防策など気づいた時に他の職員と共有したり改善を図っています。
「指を挟んでしまいそうな箇所はないかな?」夏は「熱中症にならないための対策は何かな?」など怪我や事故、体調不良などが起きないように安全管理も含めて看護師の責務だと思い、日々アンテナを張って勤務しています。
そして【保育】に関しても保育士さんや子供たちから学ばせてもらっています。
実は最近保育士資格を取得しました。資格だけでなく、現場での対応、声かけなど多くのことを日々の保育から学んで実際に自分でもやってみる、インプットとアウトプットを繰り返して看護師としても保育士としても成長できるように心がけています。
子育て経験はすごく役立ちましたが、子育てと保育は似ているところもありますが、イコールではありません。
子供の発達を理解した上での声かけやサポートが必要なので、学ぶ姿勢があれば子育て経験がなくても、保育のスキルは現場でどんどん培われます。
3.保育園看護師をしていて良かったこと
保育園では、主に基礎疾患がなく、あっても医療的ケアを必要としない子供たちを保育しています。
そのため、「健康な子供」のことを学ぶことができることで何かいつもと違う姿を見かけた時にすぐ気づくことができる【観察力】が鍛えられます。また、自分の子育てとも照らし合わせることもできます。
保育園看護師をしていて、意外と「正常な発達」がわからず悩んでいるお母さんが多いことに気づきました。
「うちの子は大丈夫?」「ちょっと発達が遅いのでは?」など自分の子供を見るだけではわからず、不安に思っているお母さんが多いです。
そんな時は保育園看護師として日々子供たちと接している経験や得た知識からお母さんたちに声かけをしたり、悩みが少しでも解決できるよう関わったりするようにしています。
お母さんたちから「ありがとう」と感謝された時は「この仕事をやっていて本当に良かった。」と心から思います。
また、病棟勤務と違って健康な子供たちと関わる機会がほとんどなので、笑顔や元気をもらえて
とても癒されますし、ポジティブな気持ちになれます。
子供達とたくさん遊ぶので体力はつけておいた方がいいかもしれません。