こんにちは。「教えてスーパーナース」のブログ担当看護師です。
「トラベルナース」をテーマにしたドラマが2022年10月から放送されることが決定するなど、
最近よく耳にするようになってきた「トラベルナース」という言葉。
「トラベルナース」が気になる!どんな風な働き方なのか知りたい!
そんな方のために今日は
「トラベルナース」の求人や年収、メリット・デメリット、必要な資格などをまとめてみました。
1 トラベルナースとは?
トラベルナースとは(応援ナース、バックアップナースと言われていることもあります)
全国各地の病院や介護施設などに期限付きで就業するフリーランス看護師のことをいいます。
コロナ禍では、宿泊療養施設や、ワクチン会場での求人もあったようです。
アメリカでは、すでに全看護師の10%を占めており約40万人のトラベルナースが活躍しているそう。
看護師の働き方の選択肢の一つとしてメジャーなようです。
日本では、大都市部もしくは地方や離島の看護師不足解消のために作られたシステム。
近年、トラベルナースの活躍の場はどんどん拡大してきています。
基本的には、最低3ヶ月〜の更新制のところがほとんどで半年から1年程度働く人が多いようです。
2 トラベルナースのメリット・デメリットとは?
トラベルナースの一番のメリットは、なんといっても高給与です。
一般的には月収40万円〜50万円のところが多いのが魅力!
また3ヶ月〜6ヶ月の更新制のため、就業先が合わないと感じた場合は更新をせずに更新期間を満了すればスムーズに辞めることができます。
そしてトラベルナースは、委員会やプリセプターなどの役割を担うことが基本的にはないため、業務以外の責任を負う必要がないということも大きなメリットですね。
通常は病院が住むところを用意してくれることが多く、地方への転居が伴う場合でも体ひとつで就業することができます。
さらに日本全国好きな勤務地を自分で選べるので都市圏を選ぶもよし、ダイビングが好きだから沖縄や離島にする、スノーボードなどウィンタースポーツを楽しむために北海道にしたりという選び方をすることもできます。
一方、デメリットはどんなことがあるのでしょうか?
やはり人手不足や多忙な病院がトラベルナースを募集していることが多いため、忙しく働かなくてはならないことがほとんど。
「のんびりゆっくり働きたい」という方には不向きです。
また即戦力が求められているので、就業先で研修を受けたり新たなスキルアップを目的とすることが難しい場合が多くキャリアアップを目指したい方には物足りなく感じるかもしれません。
その他には、高給与ではありますがボーナスは支給はないためボーナスの時期には正職員で働いている同僚が羨ましく思えてしまうかも。
3 トラベルナースの求人はどこで探す?
基本的に、トラベルナースの求人は看護師の派遣会社を通して募集をされていることがほとんどです。
まずは派遣会社に登録をするか、登録している派遣会社にトラベルナースの求人があるかどうかを尋ねてみましょう。
また全国・離島に展開をしている医療法人がトラベルナースの働き方をバックアップしていることもあります。
4 トラベルナースに必要な資格やキャリア、経験年数とは?
トラベルナースになるために、特に必要な資格はありません。
トラベルナースの性質として、即戦力である人材が求められるため一概にはいえませんが3,4年の病棟経験はあった方がいいでしょう。
また就業先では、リーダー勤務ができることを求められることも多いため日勤・夜勤でのリーダー経験があるとベストだと思います。
しかしながら、一口にトラベルナースといっても様々な求人があるため「経験不足かもしれない」と感じた場合でも派遣会社の担当者に相談してみる、自分の経験に合致する求人はないかを尋ねてみるのも大切です。
5 トラベルナースはこんな人におすすめ
性格的には、アクティブで順応力がある方や人見知りをしない方、「色々な場所で幅広い経験を積みたい!」という好奇心旺盛な方におすすめです。
また新しい土地での生活を楽しむことができる方、新しい発見や人との交流が好きな看護師さんにはぜひチャレンジして欲しいですね。
その他にも、これからやりたいことを考えたい方や環境を変えてチャレンジしてみたい方は短期間でお試し的に挑戦できるため最適な働き方といえますね。
特にトラベルナースをされる方は、海外好きな方や留学経験者が多い傾向にあります。
留学をしたり、長期間旅行に行きたい方には短期間で高収入が得られるのでピッタリ。
また、就業先では同じトラベルナースの団結が強くなることが多いようなので留学や旅の情報交換をしたりして同じ志を持った仲間にも出会えることが多いようです。
6 トラベルナースという働き方をしている実例を紹介
実際に私が出会ったトラベルナースとして活躍している方の、働き方をご紹介します。
Nさん:
プロのスノーボーダーをしている現役の看護師。冬のシーズン中は雪山でスノーボードに励むため、看護師の仕事はせず春から秋に集中してトラベルナースとして働いている。
Oさん:
オーストラリアに住む彼と、国際恋愛中。彼と過ごすため1年のうちに2,3ヶ月はオーストラリアに滞在。日本にいる間はトラベルナースとして働きオーストラリア滞在費用を貯めている。
Mさん:
JICAでの短期派遣で看護師として活動しており、日本での帰国時は日本の医療を忘れないためにもトラベルナースとして働き、またJICAで派遣された外国にいくという生活を数年間送っている。
みなさん、自分らしく生きながらトラベルナースをうまく活用されています。
いかがでしたか?まだまだ身近な人にトラベルナースの経験者は少ないかもしれませんが日本でも、これからトラベルナースがメジャーな働き方になる日も遠くはなさそうですね。
長期間の旅行や、留学をしたい方、北海道や沖縄、離島や都市圏など住み慣れた場所を離れて新しいチャレンジをしてみたい方にもおすすめの働き方です。
好きな時に、好きな場所で。そんな理想のワークスタイルがトラベルナースでなら叶うかも?気になった方はぜひトライしてみてください。