「派遣で看護師として働くってどうなんだろう?」
「看護師の仕事は続けたいけれど、今よりもっと自由に働きたい。」
そう思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
今日はそんな看護師さんのために派遣で働くとはどういうことなのか?
派遣で働くメリット、デメリットはどんなことがあるのか?
についてまとめました。
派遣看護師という働き方を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
1 派遣で働くとはどういうこと?
ここでは派遣という雇用形態のシステムについて説明します。
また、看護師派遣には長期派遣、単発派遣という働き方が存在します。
その違いについてもまとめてみました。
1-①派遣というシステムの成り立ちとは?
派遣と正社員との違い、それは一言でいうと「雇用形態の違い」です。
【正社員の雇用契約】
正社員やパート、アルバイトとして看護師として働く場合、多くは勤務先と直接雇用契約を結び、勤務先から直接お給料が支払われます。
【派遣の雇用契約】
派遣看護師の場合は、派遣会社と雇用契約を結ぶため派遣会社からお給料が支払われます。
また、社会保険の手続き等も派遣会社が行ってくれます。
文字通り派遣会社から派遣された勤務先で働き、お給料や社会保険等の手続きは派遣会社が担ってくれます。
派遣会社の求人等でよく見かける「長期派遣」「単発派遣」については、どちらも派遣会社との雇用契約をする形になっています。
1-②単発派遣とは?
単発派遣とは、1日単位でお仕事をすることができるお仕事を指します。
お休みの日だけ、月に1,2回だけという様な働き方もOK!
ダブルワークや副業の方におすすめの働き方です。
お仕事としては
- 訪問入浴
- デイサービス
- 老人ホーム
- 健康診断
- イベントの救護
など様々なお仕事があります。
1-③長期派遣とは?
数ヶ月毎の契約更新を最長3年間まで繰り返すことができる働き方を指していることが多いです。
最低でも2ヶ月からの契約であることが多く「転職の合間で2,3ヶ月だけ働きたい」という方や、「長期で旅行に行くので正社員として働くのはためらわれる」という方にオススメです。
お仕事としては
- 病院の病棟
- 外来
- クリニック
- 老人ホーム
- 学校の医務室
- 保育園
- コールセンター
などがあります。
2 派遣で働くメリット
それでは、ここでは実際に派遣で働くメリットについて書いて行きたいと思います。
2-①委員会やわずらわしい人間関係に縛られなくていい
正社員であれば、プリセプターや委員会などなど日々の業務以外にもタスクや役割がたくさんあると思います。
しかし、派遣で働く場合はそういった役割は任せられないことがほとんどなので気楽に働くことができますね。
人間関係も、一歩引いたところからスタッフと関わることができるので、正社員で働くようなわずらわしさは少ないと考えられます。
人間関係があまり良くなければ契約を更新せずに新しい職場に移る、なんてことも派遣という働き方では可能です。
2-②自分の働きたい場所、時間を選ぶことができる
派遣で働くことができる場所は日本全国にあります。
中には寮付きや、引越し費用も負担してくれるような条件の勤務先もあったりします。
夏の間は北海道、冬は沖縄なんて働き方も可能です。
働く場所や期間も相談しながら選ぶことができるのも派遣という働き方ならではのメリットです。
2-③働く時間次第で社会保険も有給休暇もある
そうは言っても「派遣で働くって社会保険や有給休暇もないんでしょ?」
もしかしてそう思っている方も多いのでは?
そんなことはありません!
- 1週間の労働時間が20時間以上
- 1つの派遣会社で継続して31日以上の雇用継続が見込まれていること
この条件を満たしていれば雇用保険に加入することができます。
他にも
- 厚生年金や健康保険の加入には雇用期間が2ヶ月以上を超えること
- 有給休暇の取得には6ヶ月以上の継続的な勤務があること
などにより条件が変わってきますので実際にお仕事をスタートする前に、派遣会社に確認してみてくださいね。
2-④様々な職場を経験できるので視野が広がる
派遣という働き方は、正社員と違い期間が定められているため正社員転職で就職活動を行う時と比較して、少し気軽な気持ちで新しい職場にトライすることができます。
例えば、デイサービスで働いてみたいけれど就職することには迷いがあるという場合など、まずは派遣として数ヶ月働きながら、自分がその仕事を今後もやりたいかどうかを考えることができます。
「百聞は一見にしかず」という言葉がある通り、実際に経験してみないとわからないことがたくさんあります。
「正社員として働く決意が固まらない。」そんな時には派遣という雇用形態で気になっている職場で働いてみることも選択肢の1つです。
実際に働いてみることで、視野も広がると思います。
3 派遣で働くデメリット
では派遣で働くデメリットにはどんなことがあるのでしょう?
デメリットについてもまとめてみました。
3-①経験年数として加算されないことも
派遣看護師としてお仕事をした後に、正社員に戻る時に派遣看護師として働いた期間は経験年数として加算してもらえない、経験年数として見てもらえないことが多いです。
勤務先によっては交渉次第で認められる場合もあるようですが、あらかじめ経験年数として見られないことが多いということは把握しておきましょう。
3-②研修が受けられなかったり、キャリアアップには不利なことも
同じ勤務先で働いていても正社員に職員とは同じように研修を受けられない場合もあります。
経験年数にも加算されないことも多いことを加味するとキャリアアップには少々不利であることが考えられます。
3-③ボーナスがない
基本的には時給でお給料が支払われることがほとんどなため正社員で働いているときのようなボーナスは支給されることがありません。
ボーナスを楽しみに働いていた方には少し残念ではありますね。
私もトータル2年ほど派遣看護師として働いていましたが、派遣として働いたおかげで色々な勤務先で働くことができ、自分の「やりたい」「極めたい分野」がクリアになったと感じています。
働き方の選択肢の1つとして視野に入れてみるのもいいのではないでしょうか?