Vol.018 看護婦さんから先生へ
今回は保育園の仕事についてです。
我が家は共働きなので、上の子は1歳の時から卒園するまで保育園にお世話になりました。私の住んでいる自治体も慢性的な保育園不足で、待機児童が常にいます。両親の勤務状況、距離等々で審査度合いが変わります。我が家は2人共正社員で勤務先も都内と都下だったこともあり入園できました。
その後、下の子が産まれ、いざ保育園に入れようと思っても今度は定員いっぱいで入れませんでした。それまで13年勤めた会社を泣く泣く退社しました。上の子が保育園を続けるには、仕事を2ヶ月以内に決めなければなりません。
そんな時に保育園の看護師と園長先生から声をかけていただきました。
「保育園の看護師、やってみない?」と。
子供は好きでしたし、看護師にならなかったら学校の先生になりたいと思っていたので、やってみることにしました。
自分の子が入っている保育園での勤務はできません。ですが、子供が小さいことを考慮していただき、家から近い保育園に配属となりました。
看護師と言えど、保育士と一緒に0歳児の保育も担当します。まだ、離乳食が開始されていないミルクのみの子供もいます。抱っこしながらミルクを飲ませたり、おむつを替えたり。そんな時に他のクラスのお子さんが怪我をすると呼ばれて処置にあたります。夏は朝から水着に着替え、プールの準備から片付けまでしつつ園児、保育士と一緒にプールに入り、いつの間にか真っ黒に日焼けしていました。
給食後、お昼寝がおよそ2時間程あります。その間に休憩と事務仕事をこなします。事務室では園長先生、主任先生、栄養士と仕事をしながらいろいろな話をしています。時に育児相談にのって頂くこともありました。子育て真っ最中の私にはどんなに励みになったか知れません。保育園ではすべての職員が「先生」と呼ばれます。
今までは「看護婦さん」だったのに、先生と呼ばれることがはじめは何だかくすぐったかった事を思い出します。
もし、保育園看護師に興味がおありでしたら、一度覗いてみませんか?きっと医療の世界とは違った体験が出来るかもしれませんよ。