諸事情により、働ける期間が限定されてしまう看護師さんの数は決して少なくありません。そのため、そんな看護師さんのニーズを満たす短期バイトは、非常に人気の高いお仕事のひとつです。このページでは、短期バイトの働き方、具体的なお仕事内容、メリット・デメリットなどを詳しくご説明します。
看護師の短期バイトとはどんな働き方?
短期バイトとは、その名のとおり短い期間だけ勤務するお仕事です。
一言で短期といっても、働く期間は勤務先によって異なります。「短期」に明確な定義はありませんが、一般的にはだいたい2か月~6か月くらいの期間を指します。2か月よりも短い期間になると、お仕事の数が極端に少なくなり、勤務先が見つからない可能性が高くなりますが、その場合でも単発のお仕事で代替することができます。むしろ1週間、1か月のみといった短期の勤務が希望であれば、勤務したい日を単発のお仕事で埋めていくほうが求人数も豊富で、かつ確実です。
短期バイトのお仕事内容
では短期バイトは、どのようなお仕事なのでしょうか。
結論から言うと、とくに正職員のお仕事と大きな違いはありません。病棟や外来、夜勤専従のお仕事もあれば、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、デイサービス等の介護施設、そのほか訪問看護、保育園、透析室など、幅広い求人があります。ただしこちらも勤務期間が短くなるほど、お仕事の幅が狭くなり、2か月よりも短い期間になると、医療行為の少ないお仕事の占める比率が高くなります。
また、期間限定であるがゆえに、業務範囲や処置が制限されるケースも珍しくありません。「短期間」だけ働く臨時スタッフであることを考えると、どうしても業務効率やリスクの観点から、一部業務が限定的になるのはやむを得ないことかもしれません。
看護師短期バイトのメリット
短期バイトのメリットは、自分の都合に合わせて期間限定で勤務できるところ。言い換えると、数か月ぽっかり空いた期間を埋めるような働き方ができるところです。
たとえば、以下のようなケースにおいて、短期バイトが利用されています。
・転職が決まって次の勤務先で働き始めるまでのつなぎとして働きたい。
・数か月後に留学等を控えているので短期間だけ働きたい。
・仕事を辞めて、しばらくはバイトでのんびり働きたい。
・短期間でガッツリ稼ぎたい。
このように、あくまで一定期間だけ働くことが前提となりますので、先の予定が決まっている看護師さん等にとっては非常に便利です。
また、本来は慎重な見極めが必要な職場環境や人間関係についても、短期間だからとある程度割り切ることができるので、正職員での勤務と比べると、精神的にも気楽に働くことができます。
看護師短期バイトのデメリット
短期バイトのデメリットは、そもそも求人の数が少ないことです。「短期間だけ働きたい」という看護師さんのニーズが非常に高いのに対し、「短期間だけ看護師さんに働いてほしい」という勤務先のニーズは決して高くありません。むしろ6か月以上、1年以上働ける看護師さんを探している医療機関のほうが圧倒的に多いのが実状です。いわゆる需要と供給のバランスが非常に悪く、求人に対する競争率が高くなりがちなので、期間が短くなると、希望のお仕事がなかなか見つからない可能性もあります。
また正職員と比べると、福利厚生は見劣りします。短期間の勤務なので仕方がない部分もありますが、託児所や院内保育、あるいは寮の利用など、短期バイトだと利用できない場合がほとんどです。
条件によっては社会保険に加入できないケースも
そしてもう一つ、期間限定で働く場合、勤務期間が2か月以内だと社会保険に加入できません。条件は他にもありますが、働く期間が短いと、加入の対象外となります。社会保険については、あえて加入したくないという方もいると思いますので、必ずしもデメリットとは言えませんが、加入したい看護師さんは勤務期間にご注意ください。
看護師短期バイトのまとめ
昨今は医療現場における看護師の労働力不足が深刻な課題となっています。少子高齢化の影響もあって、正職員の看護師の確保が年々難しくなり、一部の病院や医療施設では、すでにアルバイトや派遣といった非正規の看護師に頼らざるを得ない状況です。逆に、看護師にとっては、こうした状況の変化により働き方が多様化したことで、今回紹介したような短期バイトや単発バイトが増加し、以前よりも柔軟な働き方ができるようになってきています。これから本格化する高齢化社会において、看護師の働き方は、より大きく変化していくことが予想されます。
バイト求人のお仕事リンク
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スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。