そもそも回復期リハビリテーション病棟とは?
回復期リハビリテーションを要する状態の患者が、
「常時80%以上」入院している病棟ことで、
「脳血管疾患」または「大腿骨頸部骨折等」の患者に対して、
ADL能力の向上による寝たきりの防止と、
家庭復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に行います。
◆回復期リハビリテーションを要する状態とは…?
入院時に以下を満たすことが条件です。
(1)脳血管疾患、脊髄損傷の発症後3カ月以内の患者
(2)大腿骨頸部、下肢、骨盤等の骨折の発症後3カ月以内の患者
(3)外科手術、肺炎等の治療時の安静により生じた廃用症候群を有しており、手術後または発症後3カ月以内の患者
(4)上記に準ずる状態(医師が医学的かつ良識的に判断し、準ずると考えられる患者)
[ワンポイント豆知識]
◇回復期リハ病棟は一般病床・療養病床、どちらを名乗ることもできます!
◇リハビリテーションのプログラムは、医師、看護師、理学療法士、作業療法士等が共同で作成します!
回復期リハ病棟に求められること
(1)週7日間のリハビリ体制
休日を含めた週7日間、リハビリテーションを提供できる体制が求められます。
(2)広々とした居室
居室面積は6.4平方メートル以上。
車椅子のすれ違いを考慮した広々とした居室が必要です。
(3)リハビリに適した浴室およびトイレの設置
患者の利用に適した浴室およびトイレが設けられていること。
自宅復帰、ADL向上をめざした構造上の配慮がされていることが条件です。
回復期リハの人員配置および各種基準
種類によって基準が異なります。
◆回復期リハビリテーション病棟1
・看護師配置:13対1以上
・看護補助者の配置:30対1以上
・その他の職種の配置:専任医師1名以上、専従理学療法士3名以上、作業療法士2名以上、言語聴覚士1名以上、専任社会福祉士1名以上
・在宅復帰率:7割以上
・新規入院患者:重症患者が3割以上(日常生活機能評価10点以上)
・重症患者の退院時日常生活機能評価:4点以上改善している患者が3割以上
・看護必要度評価票A項目の得点が1点以上の患者の割合が1割以上
◆回復期リハビリテーション病棟2
・看護師配置:15対1以上
・護補助者の配置:30対1以上
・その他の職種の配置:専任医師1名以上、専従理学療法士2名以上、作業療法士1名以上
・在宅復帰率:6割以上
・新規入院患者:重症患者が2割以上(日常生活機能評価10点以上)
・重症患者の退院時日常生活機能評価:3点以上改善している患者が3割以上
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。