看護師みんなが2024年に頑張ったことの第5位「人間関係」、第6位以下は……?
年の瀬に、今年一年頑張ったことを振り返りましょう!
振り返ることで成長や反省点、自分の価値観が客観的に見えてきます。来年からのライフプラン・キャリアプランの方向性を決めるうえでも、とても大切なこと。
そして、やっぱり自分のことだけではなく、ほかの看護師の皆さんが何を頑張ったのかも気になりますよね。
看護師専門の人材会社スーパーナースは、登録している看護師の皆さんを中心に「私の○○を頑張ったこと投票 2024年」と題した投票を実施しました。
この記事では、その投票結果を発表します!
前編では第1~4位について皆さんの声とともに解説しました。続いて、この記事では第5~9位を紹介します。
→続いて、第10位以下は「看護師が2024年に頑張ったこと【ランキング発表】《後編》」に続きます。
第5位★人間関係…57票
今年頑張ったことの第5位にランクインしたのは「人間関係」。
人間関係は、仕事をするうえで最も悩みの種となりうるものであり、人間関係を理由に転職する看護師も少なくありません。しかし、看護師の業務はその性質上、多くの人と関わり、コミュニケーションをとらないと成り立ちません。
「人間関係を頑張った」ことがなかなかの票数を獲得して第5位に食い込んだ結果に、「大変だものね。わかる」と共感した人も多いのではないでしょうか。
「癖が強い先輩・癖が強い後輩の間で頑張った~」
- Oさん 20代後半 総合病院 救命救急センター勤務(大阪府)
- 看護師の世界あるあるで、どこにでもいる癖が強い先輩に癖が強い後輩。間を取り持つのは私……。
看護師同士が揉めると患者さんに迷惑がかかるので、折り合いが悪い2人との勤務の時は、患者さん以外にも気を使うところが多すぎて。もうしんどい!と思いながらなんとか頑張りました。
あっ、来年は希望を出していた異動がかないそうです。良かった~!
「積極的に周りを頼るようにした」
- Kさん 20代後半 総合病院 整形外科病棟勤務(大阪府)
- 看護師になって3年目。今年はプリセプターもスタートして、実は4、5月はかなりストレスフルで、1年目の時以上に精神的にまいってました。
そんな時に、異動してしばらく会えていなかったプリセプターの先輩とランチに行くことに。今の悩みなどを全部打ち明けると、先輩が「一人で抱え込まないで、もっと周りを頼っていいんだよ」と言ってくれて。思わず泣いてしまいました。
それまでは、仕事が終わっていない時に誰かが「何か手伝おうか?」と声をかけてくれても、遠慮して頼めなかったのですが、少しずつですが、勇気を出してお願いするようになりました。
積極的に周りを頼り、1人で抱えないよう意識して仕事をするようにしたところ、周りの反応も変わってきて「最近、優しくなったね!」と言われました。スタッフ同士の絆も深まった感じがします。
「後輩指導のために頑張り、やりがいがある一年だった」
- Pさん 20代前半 公立病院 手術室勤務(兵庫県)
- 5年目になり、今年は初めてプリセプターに。プリセプティの一生懸命さに私も応えたいと思い、私自身も勉強した一年でした。
わかっていたつもりだったけど教えるとなると、難しいこともあって大変。けれど、そのぶんやりがいがありました!
「人間関係を頑張った」と投票した看護師の皆さんの多くは、先輩・後輩との関係での悩みが多かった様子。
看護師みんなそれぞれ性格も違うので、新人の頃も、また先輩になってからも悩みは尽きませんよね。
第6位★キャリアアップ…26票
今年頑張ったことの第6位にランクインしたのは「キャリアアップ」。
職場での昇進や、看護師としてキャリアアップするための資格取得などに励んだ看護師の皆さんは、プライベートの時間も削ってひたすら努力したのではないでしょうか。
「医療通訳資格試験の勉強をスタート」
- Fさん 20代後半 皮膚科クリニック勤務(東京都)
- 私が働いているクリニックはドクターが英語を話せることもあり、外国人の患者さんを積極的に受け入れています。特にここ1、2年はインバウンドの観光客が増えたため、一気に外国人の患者さんが増えました。
今までは、なんとか身振り手振りとカタコトの英語でなんとかなっていましたが、「このままではいけない!」と一念発起して、今年から医療通訳検定(医療通訳技能検定試験)の学校に通いだしました。
想像以上に覚えなくてはいけない単語も多く、また聞き慣れない言葉が多いので難しいです。けれど、少しずつ患者さんとスムーズに意思疎通ができるようになってきました。来年には資格試験もあるので、絶対に合格したいです。
「人生一度きり!大学生になりました」
- Kさん 40代後半 訪問診療クリニック勤務(埼玉県)
- 私は専門学校を卒業して看護師になったのですが、ずっと大学に行ってみたかったなという憧れがありました。「人生一度きり!」と思い、思い切って今年の春から通信制の大学に通いだしました。
大学では心理学を学んでいて、いずれは大学院にも進み臨床心理士の資格もとれればいいなぁと思っています。
一緒に学んでいる人たちも10代から70代までと幅広く、いろいろな方と交流ができて「第2の青春」を楽しんでいます。いくつになっても新しいことを学ぶって楽しいですね。
「専門看護師になるために大学院に進学」
- Yさん 30代後半 総合病院 循環器科勤務(大阪府)
- 勤務先に支援制度があったので、専門看護師になるために大学院に進学しました。
久しぶりの学生生活に戸惑うこともあるし、レポートも大変で、本当に頑張った私。この経験を活かしていけるように頑張りたいと思います!
それぞれのタイミングで、頑張るべきと思った時はとにかく頑張る!ことで、人生が好転します。
しかし、キャリアアップのための頑張りは今年限りで終わらず、来年も引き続きカリキュラムがあったり、試験があったり続いていくという人も少なくないのでは。大変かもしれませんが、その頑張りは確実に自分のものになって返ってきます!自分を信じて頑張りましょう。
やりたいことがあるけれど躊躇している人は、ほかの看護師の皆さんのコメントを参考に、来年こそは自分もチャレンジしようとイメージしてみるのもいいですね。
第7位★苦手な分野・業務の克服…23票
今年頑張ったことの第7位にランクインしたのは、「苦手な分野・業務の克服」。
日々の忙しさにかまけて、苦手なことをそのままにしてしまいがちです。しかし、苦手だと自覚して前向きに取り組めば、確実に看護師として成長できます!
「急変時の対応に自信がなくて、BLSとACLSの資格取得」
- Mさん 30代前半 急性期病院 整形外科病棟勤務(千葉県)
- 私はずっと整形外科病棟で勤務しているのですが、病棟での急変も少なく、急変時の対応に自信がありませんでした。そんな私ですが、中堅でリーダーをすることも多いので、万が一、急変の時にも慌てずに指示を出せるようになりたいと思うようになりました。
そこで、いろいろと調べて今年ついにBLSとACLSの資格をとることにしました。
BLSはスムーズにとれましたが、ACLSはドクターもいるチームで指示を出す必要があり、緊張しました。ですが、しっかり勉強したかいもあって無事に合格!ACLSプロバイダーのコースは本格的でリアルなので、現場でもすぐ実践できそうです。
定期的にコースを受講しに行きたいなと思いました。
そのほか、「採血が苦手」という看護師も。こちらの記事もぜひ参考に、苦手なものがあれば向き合い、克服していきましょう!
第8位★趣味…15票
今年頑張ったことの第8位に、ようやく私生活のことがランクインしました!
仕事はある程度波に乗っていたり、ライフバランスを上手にとれたりした看護師の皆さんは、趣味で生活を充実させていたようです。
「ホットヨガ・ピラティス・キックボクシング」
- Aさん 40代前半 総合病院 血液内科病棟勤務(神奈川県)
- 今年に入って「ホットヨガ、ピラティス、キックボクシング」の3種類が通いたい放題のスタジオに通い始めました。
何か運動をしたいなと思っていたのですが、飽きっぽいのでヨガだけとかピラティスだけだとちょっとな……と思っていたところ、3つとも通えるスタジオを見つけたので、これだ!と思い。かれこれ半年くらい通っています。
しっかり運動してスカッとしたい時は、キックボクシング。気持ち的にすっきりしたい時はヨガなど、気分で使い分けられていていい感じです♪ 定期的に運動するとスッキリ!心の健康にもいい気がするので、2025年も続けたいなと思っています。
「ピアノを再開して、コンクール入賞!」
- Bさん 20代前半 大学病院 整形外科勤務(兵庫県)
- 小さい頃からずっとピアノのお稽古を続けていましたが、就職を機に辞めました。けれど、また再開したいな~と思っていました。
今年は入職してから2年がたち、生活のリズムもついてきたのでピアノを再開することに。念願の再開だったのでお休みの日は練習を重ね、なんとコンクールで入賞することができました!頑張って良かった!
仕事は大切ですが、仕事だけの日々だと、自分がもともと好きだったことを忘れがち。
趣味は生きがいにもつながります。心身の健康のためにも、上手にバランスをとって趣味も頑張れるようになれるといいですよね。
第9位★推し活…11票
今年頑張ったことの第9位にランクインしたのは、こちらも私生活のことで「推し活」。
推し活は、好きなアイドルやキャラクターなどを応援する活動のこと。日々仕事を頑張る看護師の皆さんにとっての癒しやパワーの源になっているようです。
「推しのために韓国語も勉強」
- Aさん 20代後半 大学病院 整形外科勤務(京都府)
- K-POPが大好きで、推しの言葉を理解したくて韓国語の勉強を頑張りました。
韓国語のスクールにも通って、とってもプライベートが充実していました!来年はしっかり聞き取れるようになりたいです。
「推し」がいると、それまでは知らなかったことを知れて世界が広がったり、活動範囲が広がったりします。生活にも張り合いが出て、仕事も頑張れるのでいいことずくめです。
気をつけたいことは、思いのほか散財してしまうことぐらいでしょうか。金銭感覚はしっかり保ち、推し活に励みましょうね!
→続いて、第10位以下は「看護師が2024年に頑張ったこと【ランキング発表】《後編》」をチェック!
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。