前回は、バイタル測定、血糖測定は看護師がしなくてもよいというお話でした。ここアメリカでは他にも看護師がしなくてもよい仕事があります。今回はその続きからです!
そして驚いたことは吸引、ネブライザーが看護師の仕事じゃないということです。
RRT(Respiratory therapist)呼吸療法士さんがやってくれます。
正直私は日本では病棟で呼吸療法士さんと関わったことがない気がしますが。
こちらでは呼吸関連はRRTさんのお仕事です。
なのでDrからRRTさんの方に色々とオーダーが入るのでbreathing treatment と言って吸入はもちろんのこと夜間のBipapですら装着しにきてくれます。
さらにスパイロメトリーも患者にやってもらうのもRRTの仕事です。たん培養のオーダーが出た際もRRTさんが吸引する際に勝手に採取してくれます。
以前の病院では痰吸引するだけでRRTさん呼ぶらしく(いやただ単に看護師経験なくてできない人が多く)いやいやチューブそこに置いてくれてたら私勝手にするけど。
わざわざ呼ぶとかあり得んわ😅って思ってました。そんなん痰多い人とかどうするん?ってなる。
けどこちらのめんどくさがりな看護師達はごろごろ咽頭で音が鳴ってても放置です。😅
オリエンテーション中、痰吸引した方がよくない?って言ったらRRTさん呼ばないといけないからね〜って言って放置😅口腔内吸引もしきらない看護師います。
あ〜こういうとこアメリカね〜って思っちゃいましたが😐
今のところはICUっていうこともあり気管チューブに吸引チューブがついてるので看護師も勝手にできるし安心しました。
そう、そしてアメリカのRRTさんはなんとガス採血もできるので適宜ガス採血しデータ見て呼吸器の設定、酸素量の変更行ってくれてます。
急変時にはRRTさんもかけつけてくれるので挿管介助はもちろんもRRTさんがやってくれます。
日本では看護師がやってると思いますが普段急変時に当たらない人はやり方わかんないですよね。
あっ。でも私はオペ室の経験あるため挿管介助はお手のものです😊(ちょっと自慢)5年間毎日毎日挿管介助やってたら手が勝手に動くようになりますよね。
これだけは何年経っても忘れません。笑
でもまぁ看護師の仕事、他職種の仕事範囲はアメリカでもそれぞれの病院によって少し異なってはきますのでここでお話ししたことが全てのアメリカの病院に当てはまるわけではないですよ。
以前の病院ではCT検査、手術の場合、検査室のスタッフが患者を迎えに来て勝手に連れて行ってくれ、手術のある患者も手術室看護師が病棟まで迎えにきて連れて帰ってきてくれてました。
今の病院は残念ながら看護師が行いますが。
あと私は日本では腎臓病棟で働いたことがありその時は腹膜透析患者に腹膜透析のやり方を指導したり、自分でできない患者は看護師が行っていました。
で、つい最近日勤さんから、もともと自宅で腹膜透析を行ってた患者の申し送りで
「なんかこの患者今日の夜から腹膜透析開始するみたいなんだけどオーダー入ってないんだよねー。」
ってな適当な感じで申し送られたんだけど、いやいやそんなん送られても私も知らんがな😅
と思いながらどうしたらいいんやろーと思いとりあえず直接患者に「先生から今日の夜から腹膜透析するとか言ってた?」って聞いてみた笑
「う〜ん言ってたけどね〜。」で、機械は家にあるらしく透析液も家にあると。
でも「ドクターのオーダーが入ってないんだよね〜😅」など会話してた。すると透析室スタッフから電話あり
透析スタッフ:「◯◯さん今日の夜から腹膜透析するって聞いたんだけどオーダー入ってないよね?」
私:「そうなの。日勤さんも言ってたけど今日の夜から透析開始なはずなんだけどオーダーが入ってないって言われて。だから私もよく分かんないだけど。」
と、言うと
透析スタッフ:「Ok! I’ll figure it out.」
と言って後ほど病棟に上がってきてくれて患者の部屋に行き、いつもどの透析液、量を使っているか、お腹のチューブの消毒は最後いつやったなど直接患者に聴取してくれその後先生に電話し確認してくれた。
そして、夜間の腹膜透析(APD)勝手にしてくれた。🤗
あっ。私がしなくていいんだ〜!ってなりました。笑
だって日本だと看護師がやってたからもちろん私がやるもんだと思ってた。でももう何年も前のことだからAPDのやり方なんて覚えてないけど大丈夫か?とか思ってたけど。
でもそう、ここはアメリカ!腹膜透析も透析スタッフがやりにきてくれるのね🤗
まぁ今回はAPDだったからかもしれませんが。それでも日本ではAPD行うのも看護師の仕事でしたし。
アメリカは透析に関しては透析スタッフがドクターへの確認も全てやってくれます。
ってな感じでアメリカでは仕事が細分化されてます。
それぞれの分野のスペシャリストがしっかり専門知識を持って関わってくれます。
なので看護師は看護師の仕事が日本よりもできる気がします。
こちらの看護師は必要な情報収集を行い患者をアセスメントする時間が日本よりはある気がします。
このアセスメントが国家資格を持った看護師の仕事のメインでもあると私は思っています。
正直バイタルサイン測定、血糖測定なんて結局は機械がやってくれるので誰が測っても一緒だと思います。
それなら別に看護師でなくていいんじゃない?って思っちゃいます。
で、その数値が正常か、異常かを判断しアセスメントするのが看護師の仕事だと私は思います。
日本ではほんと雑用が多く採血取ったもののデータ確認する時間さえもなかったりしました。
しかし、ある意味ほんと日本の看護師は何でもできてすごい!と、思います。どれに関してもスペシャリストになれちゃいますね😊
日本で毎日毎日採血してたらこちらではほんとスペシャリストになれますよ!これほんと!
以前の病棟でも今の病棟でもライン確保、採血私がNo1です。というかこちらの看護師採血する機会がほとんどないので血管探したり、ライン確保するのすごく下手なんです😅
私からするととても簡単な患者でさえ、「この患者hard sticker(難しい患者)。」って言います。
そんな患者私は普通に一発で決められます🙃 年配の患者さんのあのよれよれした皮膚が血管が動いて難しいんだと。
いやいやテンションしっかりかければいいだけの話なんだがそのテンションの掛け方が分からない。
またライン確保の時も普通目標とする位置の手前から挿入するがそのもう目標の位置から刺そうとする。
要はあまり経験がないからコツを知らないのだ。
自慢するけど、7回ほど刺されたという患者私はその日の夜勤帯で一発で入れました。どこが難しかったのか私には全く分からなかったですが😅
すんごくいい血管あったし。そうだいたい血管を探しきらないんです。
またまた自慢しますが私は日本でもライン確保、採血は上手い方でした。なので血管見えなくても触って見つけることできます。
静脈の触った感覚わかる人はわかると思います。なので黒人さんで血管が見えづらい人でも私できちゃうんです😊
仲のいいPCSさん、採血できないときは私に助けを求めにくるくらいです。
今の病棟でオリエンテーション中、その日のプリセプターがPCSは採血のスペシャリストだから!って言ってたけどそのPCSさんよりできる私はスーパースペシャリストになれちゃうじゃんって心の中で思っちゃいました🤗笑
以前の病院でもう1人日本人の友達が別の病棟で働いてましたがその友達もその病棟ではライン確保No1でした。
その友達も私と同じこと言ってました。みんな難しいっていうけど実際めっちゃ簡単なんだけど😅と。
日本の看護師はほんとすごい!!!!👏👏👏👏👏👏
私は日本の看護師はほんと何でもできちゃうスーパーナース(会社名にかけてみました笑)だと思います🤗
日本の皆さんの看護技術は世界でNo.1!!だと私は思います😊
ってな感じで、アメリカでは日本に比べて仕事が細分化されているため看護師の仕事が日本より少ないです🤗
アメリカでの看護師でいい所はこれ以外にもあります。
と、いうことで次回はアメリカと日本のシフト、給料の違いについてお話ししようかと思います。🤗